FEG
「K-1 WORLD MAX 2010
-70kg World Championship Tournament FINAL16」
2010年10月3日(日)韓国・オリンピック第1体育館
開場14:00 開始15:00
▼メインイベント(第11試合) FINAL16 K-1ルール 3分3R延長1R
○ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME)
KO 2R2分52秒
●イ・スファン(韓国/Tエンターテインメント/仁川ムビ)
1R、距離を詰めるドラゴに、スファンは左ロー。ドラゴは左フック。スファンは左右ボディからロー。テンカオも混ぜる。プレッシャーをかけるドラゴはガードを固めながら前進し、左ジャブ、右ストレート。スファンはプッシュからのローでドラゴを退ける。スファンは左ハイ。ドラゴもハイを返す。コーナーに詰めたドラゴがジャブからストレート。一気に左右フックで連打! 左フックでスファンがダウン。立ち上がったところでゴング。
2R、左ミドルを放つスファン。ドラゴは左ジャブ。スファンは前蹴りでドラゴのプレッシャーを突き放す。ドラゴは右ミドル。スファンは左ハイ。ドラゴがフルスイングのフックで追い込むが、スファンのミドルを食らって後退してしまう。苦しそうに口が開きながらも、ドラゴは前へ。スファンは左ミドル、前蹴り。ドラゴが左ジャブから左ハイ。そして左右フック連打から左フックをクリーンヒット。スファンがぐらつくと、ドラゴが左右フック連打! サンドバック状態と化すスファン。最後にドラゴが右ハイをクリーンヒットさせると、スファンは前のめりに倒れそのままKO。ドラゴが決勝ラウンドに進出した。
▼セミファイナル(第10試合) FINAL16 K-1ルール 3分3R延長1R
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス/K-1 WORLD MAX 2009優勝)
判定3−0
※三者とも30−26
●ヴィタリ・ウルコフ(ベラルーシ/パトリオット/K-1 WORLD MAX 2010 東ヨーロッパトーナメント優勝)
1R、ペトロシアンがウルコフの前蹴りをキャッチし、足払い。
ウルコフは組み付きが目立ち、早くもレフェリーから注意。ペトロシアンはウルコフのハイをスウェーで避け、左ストレート。一気につめたペトロシアンは左右の連打。ウルコフの組み付きで連打をさえぎられる。ペトロシアンは左ミドル。ペトロシアンペースのまま終了。
2R、ウルコフの右ストレートを寸前で避け、ペトロシアンが右ストレート。すぐにウルコフが組み付き、レフェリーから注意。ウルコフは右ミドル連打、しかしロープ際に詰めたペトロシアンが左右のフック連打。ふらふらのウルコフだが、持ち応える、再び組み付きで注意。ペトロシアンは左ストレートを当てるが、組み付かれて連打できない。左ストレートで下がらせたが、まだもやウルコフに組み付き。これでウルコフにイエローカード。再開後、ペトロシアンはワンツー、フックをあてるも、ウルコフが耐える。
3R、前に出るのはウルコフ。飛びヒザで距離つめる。ペトロシアンが反撃するも、ウルコフは組み付きでさえぎる。ペトロシアンは左ストレートで一気に下がらせる。ウルコフの蹴りをさばいてロー。そしてペトロシアンは左ストレート連打で追い込むが、両腕ブロックのウルコフは耐える。疲れの見えるウルコフは右ロー連打から組み付く。もつれる展開が目立ち、ペトロシアンは追い込めない。ウルコフの組み付きで、惑わされたペトロシアンだったが、きっちり判定勝利した。
▼第9試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長1R
○ミハウ・グロガフスキー(ポーランド/TKKFシェドリツェ)
延長判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●サガッペット(タイ/イングラム/元ルンピニースタジアム2階級王者、元ラジャダムヌンスタジアム・スーパーフェザー級王者)
※本戦は28−28、28−27、28−28
1R、どっしり構えるサガッペットは左ハイ、右ロー。ミハウは左ミドル。すぐにサガッペットはフックを返す。ミハウは右ストレート。じりじりと圧力をかけるサガッペットが左ハイ。そして右ローから一気につめる。お互いに接近戦で打ち合うもすぐに離れる。ミハウが右ストレートを出した際に、サガッペットの頭が当たり、ミハウは目じりをカット。ドクターチェックの後に再開。振り回すフックで前に出るミハウ。接近戦でミハウの左フックがクリーンヒットし、サガッペットがダウン! 立ち上がったところでゴング。
2R、圧力をかけるサガッペットは左ハイ。ミハウの右ストレートに、サガッペットは左ミドルを合わせる。サガッペットは大振りの右フックを出すも、この後に組み付いてローブロー。じりじりと詰めるサガッペットは首相撲でレフェリーから注意。ミハウはワンツーで攻めるが、サガッペットの組み付きでさえぎられる。サガッペットが左フックを当て、ダウンを奪い返す。立ち上がるミハウに対し、サガッペットは左ミドル。組みついてはこかす。距離をつめる両者はフックの打ち合い。
3R、右ローのサガッペット。ジャブをついては回り込むミハウを、サガッペットはじりじりと詰めていく。サガッペットは蹴り足を掴んで蹴り。そして右ロー連打。ミハウはパンチ連打で追い込んだが、サガッペットはスウェーでクリーンヒットを許さない。お互いに組む展開が目立ち始め、終了のゴング。ドローとなり、延長戦へ。
延長R、左ジャブをつくミハウに対し、サガッペットは右ロー。ミハウがプレッシャーをかけ、サガッペットは下がる。ミハウは右ストレート、サガッペットは回転の早いパンチ。ミハウは左ジャブでさがらせ、右ストレート。積極的にミハウが打撃を出し、サガッペットがこつこつと攻撃を返していく。ミハウが追い込んだところでゴング。
ブアカーオに代わるタイ代表としてK-1に乗り込んだサガッペットだったが、初戦で姿を消した。
▼第8試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長1R
○モハメド・カマル(モロッコ/ボスジム アムステルダム/K-1 WORLD MAX 2010 西ヨーロッパトーナメント優勝)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−28
●アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
7月のRISEの日菜太戦でまさかのKO負けを喫したキシェンコが再起戦。
1R、キシェンコが前蹴りを出すと、カマルは左右の連打。そして左ボディから右ロー。カマルの強烈なローに、キシェンコは押されてしまう。勢いで尻餅をつく場面も。キシェンコはペースを取り戻すように反撃するが、カマルは左フックから右ロー。キシェンコはカマルの顔面を掴んでヒザを出し、イエローカード。カマルのプレッシャーに押され、キシェンコはガードを固めたまま後退。カマル有利の印象は強い。
2R、キシェンコは左ハイ2発、テンカオ、右ロー。カマルはワンツーからロー。キシェンコは左ミドル連打も力強さは感じられない。カマルはパンチ連打からハイ。キシェンコは左ジャブで下がらせ、右ハイ。左フック、テンカオと徐々に手数も増やしていく。しかし、カマルは前進を止めず、キシェンコは追い込まれた。
3R、ガンガン前に出るカマルは右ロー連打。下がるキシェンコは左ミドル、右ロー。さらに左ジャブ、右ストレート、右ローを返すも、カマルは主導権を握ったまま。肩で息をするキシェンコ。飛びヒザ、ボディと反撃を見せたが、失速しないカマルが左右ボディから左ミドル。キシェンコはパンチを返すが、力はない。
勝負は判定決着となり、カマルが番狂わせの勝利。
▼第7試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長1R
○マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club)
延長判定3−0 ※三者とも10−8
●シャヒッド(モロッコ/ゴールデン・チーム)
※本戦は27−27、28−26、27−27
1R、最初から仕掛けるのはザンビディス。左右ボディ連打から顔面へと打ち分ける。シャヒッドも負けじと、前に出てはミドル、ロー。ザンビディスが力強く左右の連打。しかし、シャヒッドはひるむことなく前に出る。お互いに激しくフックを交錯させたところでゴング。
2R、左右フック連打に、シャヒッドがテンカオ。ザンビディスの右フックでシャヒッドがダウン! 立ち上がるシャヒッドは左ロー。ザンビディスは左ボディから右フック。右ハイも混ぜていく。シャヒッドはローからテンカオ。ここで再び右フックでシャヒッドがダウン。とび蹴りからラッシュを仕掛けるザンビディスは右ボディから左フック。今度はシャヒッドが右フックから左フックを当てダウンを奪い返した。
3R、左ローから飛び蹴りのザンビディス。そして右ローを連打させ、ジャンピングニー。シャヒッドは左右のフックで反撃。シャヒッドは左インロー、右ローとロー連打に終始。お互いに激しくパンチを交錯。フルスイングのパンチが交錯される。ザンビディスのボディが当たるも、シャヒッドが左インローを返す。お互いに足を止めて打ち合う。場内は大盛り上がり。徐々にシャヒッドのフックが連続で当たったところでゴング。ザンビディスに一票入るも、残り二票はドローとなり、延長戦へ。
延長R、再び足を止めて打ち合う両者。シャヒッドのインローでザンビディスが2度も尻持。足の止まったザンビディスに対し、シャヒッドは右ロー、左ミドル。棒立ち状態が目立つザンビディス。しかし、渾身のフックを返していく。シャヒッドは左ロー。ザンビディスは左ハイをヒット。打ち合いの中、ザンビディスの右フックでシャヒッドが前のめりにダウン! 一気に出たザンビディスは左ボディを利かせ、ラッシュを仕掛けたところでゴング。乱打戦を制したのはザンビディス。
▼第6試合 スーパーファイト DREAMルール 76kg契約 1R10分・2R5分
○アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
判定3−0
●ムン・ジュンヒ(韓国/パラエストラテグ)
1R、ゴングが鳴るとバイクにまたがる仕草で挑発するムン。ナカハラは右ロー。ムンがタックルにいくと、ナカハラはきる。猪木・アリ状態になるもすぐにブレイク。じりじりと距離を詰めるナカハラに、ムンは低空タックル。これを受け止めたナカハラ。そしてフロントチョーク。その体勢のまま、膝蹴りを見舞っていく。首を引っこ抜いたムンはコーナーに押し込む。差しあいの中、ブレイク。
ムンはタックルを仕掛けるが切られる。ムンが引き込むと、ナカハラはパウンド。コーナーで際での攻防のためにブレイク。ムンは下になる展開が続く。ナカハラはパウンドを落とす。徐々に削られていくムン。フラフラになるムンに、ナカハラは容赦なくパンチ。そしてハイ連発。ムンは足をキャッチし、アキレス腱固めへ。ナカハラはこれをしのぐと上のポジションを奪い、押さえつける。展開なく、スタンドへ。ナカハラは2度目のフロント、すぐに三角絞めへ。逃げたムンは再びアキレス腱固めへ。ナカハラは余裕の表情でしのぐ。スタンドに戻ると、コーナーにつめるナカハラが右ストレート。そしてラッシュを見せたがゴング。
2R、再びタックルを仕掛けていくムンはアキレス腱固めへ。絞り上げるも、ナカハラは涼しい表情を見せる。スタンドに戻り、圧力をかけるナカハラがロー。引き込んだムンは三角絞め狙いへ。ナカハラは押さえ込むかたちで回避。ムンは下からしがみつきながら、リバースに成功。バックを奪うと、スリーパー狙い。しかし、ナカハラが上のポジションを奪い返す。立ち上がりブレイク。ムンは何度もタックルへ。ナカハラがこれをつぶす展開が続く。お互いに決め手に欠け判定へ。ナカハラが勝利した。
▼第5試合 スーパーファイト K-1ルール 54kg契約 2分3R延長1R
−イム・スジョン(韓国/Tエンターテインメント/サムサンイーグル)
試合中止 ※スジョンが体調不良のため
−谷村郁江(リアルディール)
▼第4試合 スーパーファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R延長1R
○パヨンソック・スーパープロ サムイ(タイ/スーパープロ サムイ)
判定3−0 ※30−27、30−26、30−27
●チェ・ウヨン(韓国/ソウルチョンムジム/Team CHIBIIN)
1R、強烈な左フック、右ローのパヨンスック。右ハイを出すが、チェは冷静に見切る。パヨンソックはフックを見せるがチェは避ける。ならばと、パヨンソックは左ミドルをまぜながら前へ。強烈な右ボディのパヨンソック。両者は様子を伺うように単発の攻撃に終わる。
2R、パヨンソックは大振りの左フックから右ローキック。これで体ごと持っていかれるチェ。パンチで反撃するも、パヨンソックは余裕な試合運びでパンチを返す。チェが前に出てきたところをパヨンソックは強烈な左フックを合わせる。チェは飛び蹴りから右ストレートで出るもスリップ。一気に追い込むパヨンソック。
3R、パヨンソックの強烈な右ローで痛そうな表情のチェ。前に出てきたところを、パヨンソックが左フックでダウンを奪う。立ち上がったチェだが、パヨンソックの左右のローで苦しそう。パヨンソックは一気にラッシュを仕掛けながら左ミドル。最後までパヨンソックの攻撃を耐え切ったところでゴング。パヨンソックが判定勝ちした。
▼第3試合 スーパーファイト K-1ルール 67kg契約 3分3R延長1R
○イム・チビン(韓国/KHANジム/チームチビン)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−28
●吉川英明(チームドラゴン)
1R、無言のプレッシャーで下がらせるイム。左ハイ、そしてワンツーとイムが力強い攻撃を見せていく。イムには掴みが多く注意が言い渡される。イムは左ローからワンツーで下がらせるとコーナーに詰め、一気にラッシュを見せる。アッパー、左右フック、テンカオとイムがラッシュ。耐えた吉川はプッシュから右ローの連打。
2R、吉川は右ロー。イムはワンツーから左ミドル。イムがボディから顔面にフック。組み付きが多く目立つ。ここで目を出血のイムにドクターチェック。再開後、イムのワンツーがとらえる。イムはボディ連打。
3R、接近戦を仕掛ける吉川。イムは左フックを連続で当て下がらせたが、しっかりブロックする吉川は右ロー。プッシュしてのロー。イムも下がらずに左右フックを見せるも、スタミナに余裕の吉川が前に出る。イムは下がりながら左ミドル。巻き返したい吉川はノーガードで打ち合いへ。盛り上がる場内。ここでゴング。判定でイムが勝利した。
▼第2試合 スーパーファイト K-1ルール 63kg契約 3分3R延長1R
○イ・ソンヒョン(韓国/仁川ムビジム)
判定3−0 ※三者とも30−27
●才賀紀左衛門(M&J/大誠塾)
1R、中央で構える両者。ソンヒョンはロー。才賀は左ミドルを連発。お互いにスピードあるパンチを交錯させる。ソンヒョンのローに才賀はワンツー。ソンヒョンの右ミドルをキャッチした才賀のパンチの連打。才賀は左ジャブで距離を取り、前蹴りにつなぐ。ソンヒョンの右ハイを見切るなど冷静に見切る才賀。ソンヒョンは右ローに徹する。才賀は前蹴りからサイドキックと足技を見せる。
2R、左ジャブで距離をとる才賀。ソンヒョンはワンツーで一気に前へ。才賀は下がりながらも前蹴り。ソンヒョンは左ロー、ボディ中心の攻撃。ワンツーが入り、才賀がダウン! 立ち上がる才賀に対し、前に出るソンヒョンはワンツーからロー。右ストレートがクリーンヒットし、才賀が2度目のダウンとなる。才賀は下がりながらも、ソンヒョンのボディでスタミナを削られる。才賀はテンカオで迎撃。ソンヒョンは至近距離からボディ連打、才賀はワンツーから左ミドルと手数を出して迎撃。
3R、ガードを固めながらソンヒョンは前に出る。才賀はバックスピン。そして左ジャブで突き放しロー。ガードを固めるソンヒョンに、才賀は右ハイ、ワンツーからテンカオ。才賀はこのコンビネーションを何度も見せ、ソンヒョンを下がらせる。才賀はプッシュからのロー。飛び蹴りも見せる。お互いにパンチを出し合ったところでゴング。フルマークの判定勝利でソンヒョンが勝利した。
▼第1試合 スーパーファイト K-1ルール 63kg契約 3分3R延長1R
○キム・テファン(韓国/木浦ファイティングジム)
KO 1R2分59秒 ※右ローキック
●ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場)
毎度おなじみの入場曲で登場したファイヤー。気合十分の表情。コールされるとファイヤーにはブーイングが飛ぶ。
1R、ゴングと同時に飛び蹴りを放つキム。冷静に距離を取るファイヤーは左右フックから右ロー。対するキムはスピードある回転後ろ蹴りを見せる。そして左ハイを放つが、ファイヤーは構わず突っ込む。ファイヤーは右ローから左ボディのコンビネーション。キムのローでファイヤーはスリップ。
左ハイ、テンカオと大技を見せるキム。キムの強烈な右ローでファイヤーがダウン。まさかの展開! 一気に畳みにかかるキムはロー連打。ファイヤーは再びダウン。ラッシュを仕掛けるキムは左ジャブから右ロー! これでファイヤーは3度目のダウンを喫して試合終了した。
▼オープニングファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R延長1R
○キム・ソンウク(韓国/シンワ体育館)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●キム・ドンス(韓国/ウルサンVALENCIAジム)
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