新日本キックボクシング協会/伊原ジム
「MAGNUM−24」
2010年10月24日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼メインイベント(第13試合) 日本ヘビー級 3分3R
○松本哉朗(藤本/同級王者)
TKO 2R2分15秒 ※セコンドからタオル投入
●小澤和樹(アストラルJAPAN/WPMF日本クルーザー級2位)
4月の天田ヒロミ戦で2RKO負けを喫した松本が再起戦。前回の試合はヒジなしルールだったこともあり、「今回は5Rヒジありじゃないと出ない」とキックルールにこだわっていたという。
対する小澤は、2008年にNJKFのリングで新日本ランカーの柴田春樹、そしてエド・リョーマ、滝川リョウといった強豪を打ち破っている21歳の超新星ファイター。セコンドには、須藤信充がつく。
1R、オーソドックスの小澤に対し、左ミドル、奥足への左ローでテンポよく攻撃を出す松本。奥足へのローは松本が元々考えていた作戦だったという。「小澤選手はキャリアが少ないので、奥足へのローなんて蹴られていないだろうと思いました」(松本)。
小澤もミドルからパンチの連打につなぐが、松本はミドル、ハイと返していく。接近戦ではヒジも見せていく。残り時間5秒のところ、松本が右ストレートでダウンを奪う。
2R、パンチで前に出る小澤。松本は強烈な奥足への左ローで小澤が前のめりにダウン! ダウンカウントの中、何とか小澤は立ち上がったが、松本はラッシュを仕掛け、再び左ローで追加のダウンを奪う。ここでセコンドがタオルを投入し、松本が見事なTKO勝利を収めた。
試合後、松本は「ヒジを練習してきたのですが、あまり出なかったですね。
ヘビー級ではスピード、テクニックだけじゃなくヒジがないといけないことを天田戦で痛感したからです。やはりヒジありルールはいいですね。前回の試合で手を怪我して引退しようかと思っていました。(あと何試合で引退するか?)今日動けたのでまた考えます(笑)。マグナム酒井さんとMAのリングで5Rヒジありルールでやってみたいです。他団体のリングでやらないと意味がないと思っています」とマグナム酒井戦をアピールしていた。
▼セミファイナル(第12試合) 日本ウェルター級 3分3R
○緑川 創(藤本/同級王者)
判定3−0 ※30−29、30−27、30−29
●佐々木超一(伊原/同級7位)
7月大会で藤田ゼンとの因縁の対決を制し、二度目の初防衛に成功した緑川。今回jの相手は同級7位と格下が相手だけに、王者としての強さを見せ付けたいところ。
1R、オーソドックスの構えから左ミドルにこだわる佐々木。緑川は左ジャブから右ローのコンビネーションで攻める。佐々木のミドルに、緑川はカウンターで右ストレートを合わせぐらつかせた。
2Rも佐々木は徹底した左ミドルでの攻撃。緑川はワンツーからローとコンビネーションを見せる。接近戦ではヒジ。
3R、パンチで前に出る緑川は距離を詰めるも、佐々木はパンチに付き合うことなく左ミドルで突き放す。テンポよく当て続けたことで手応えを感じたか、終了のゴングが鳴ると佐々木はガッツポーズ。しかし、主導権を握り続けた緑川が判定勝利した。
▼第11試合 日本フライ級 3分3R
○江幡 睦(伊原/同級王者)
TKO 1R2分8秒
●がってん古川(治政館/同級3位)
今年3月に越川大樹を破り、王者になっての初戦を迎える江幡。対する古川は1年6カ月ぶりの登場となる。
1Rから仕掛けたのは、江幡。スピードあるパンチとキックのコンビネーションで前に出続け、ボディ連打でいきなりのダウンを奪う。立ち上がる古川に対し、強烈な左ロー。さらに接近戦ではテンカオ。完全に押されっ放しの古川に、江幡はヒジ! これでカットした古川はドクターストップがかかりTKO負け。
圧勝した江幡はマイクを握ると、「この階級では敵がいません。僕は日本フライ級最強です。これからは他団体のチャンピオンやムエタイに挑んでいきたいと思います」と他団体出撃をアピールした。
▼第10試合 63kg契約 3分5R
○チュートン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス/M-1MC)
判定3−0 ※29−28、30−26、30−28
●中尾 満(伊原/日本ライト級暫定王者)
当初、今大会で中尾が松本芳道の日本ライト級王座に挑戦する予定だったが、松本が9月のタイタンズでKO負け。そしてケガによる王座返上したため、同級2位の中尾が暫定王者となった。
対戦相手のチュートンはラジャダムナン&ルンピニーでランキングに入ったことはないものの、125戦85勝(15KO)40敗の戦績を持ち、一度もKO負けはないという。ゲーオ・フェアテックスやカノンスック・フェアテックスのスパーリングパートナーを務めていたこともある未知の強豪。
1R、いきなり右ストレート、右ハイを飛ばすチュートン。中尾はチュートンの左ミドルに右フックを合わせる。チュートンはじりじりと距離を詰め、左ヒジ。そして右ストレートで中尾をぐらつかせる。
2R、チュートンは右ロー、右ミドル。中尾も左ミドルを返す。お互いに様子を探りあいながら蹴り合いをみせ3Rへ。中尾はパンチ勝負に出ようと、前にでるが、チュートンの徹底したミドルで前に出られない。そして組み付いたチュートンは首相撲でも中尾をこかし主導権を握る。最後までペースを握られなかった中尾は王者になっての初戦で敗北を喫してしまった。
▼第9試合 日本ミドル級 3分3R
○喜多村 誠(伊原/同級1位)
KO 3R2分6秒
●今野 明(市原/同級2位)
▼第8試合 日本ライト級 3分3R
○直闘(治政館/同級7位)
判定3−0 ※三者とも30−29
●湯澤尚矢(伊原/同級4位)
▼第7試合 日本ウェルター級 3分3R
○竹若佑輝(八景/同級6位)
KO 3R分2分21秒 ※右ストレート
●斗吾(伊原/同級3位)
▼第6試合 日本フェザー級 3分3R
○瀬戸口勝也(横須賀太賀/日本バンタム級6位)
KO 2R1分28秒 ※右フック
●勝岡 健(伊原稲城/同級3位)
▼第5試合 日本ライト級 3分3R
△平野一誠(伊原稲城/同級6位)
ドロー 判定1−0 ※29−28、29−29、29−29
△トーマス中村(市原/同級8位)
▼第4試合 日本ライト級 3分3R
○井上昌彦(宮川)
判定3−0 ※20−18、20−19、19−18
●千久(伊原)
▼第3試合 日本フェザー級 3分3R
△KAZUYA(伊原)
ドロー 判定1−1 ※19−19、20−19、19−20
△春樹(横須賀太賀)
▼第2試合 日本フェザー級 3分2R
○雷神浜田(野本塾)
判定3−0 ※20−19、20−19、20−18
●平井功剛(トーエル)
▼第1試合 日本バンタム級 3分2R
○吉田和行(治政館)※デビュー戦
TKO 1R2分25秒
●橋本貴行(山田)
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