ブルテリア
「DEEP X リアルキング&DEEP X アマチュア トーナメント」
2011年1月16日(日)東京・台東リバーサイドスポーツセンター
開場9:00 開始10:00
▼フェザー級(−62kg)決勝
○榎本 悟(PUREBRED川口REDIPS)
一本 3分10秒 ※チョークスリーパー
●清水清隆(SKアブソリュート)
プロのリング以外にも、サンボやグラップリングの大会に積極的に出場している第2代フライ級キング・オブ・パンクラシストの清水。一本勝ちこそなかったものの、安定したレスリング力を武器に決勝戦まで勝ち上がる。
対する榎本は猿飛流(さとる)というリングネームで、昨年4月に修斗でプロデビュー、DEEPフューチャーキングトーナメントでも優勝している選手。中学・高校時代に器械体操で培った身体能力を活かした試合運びで、決勝進出を決めた。
試合はレスリングの組み手争いからスタート。互いにテイクダウンを狙う攻防が続く中、榎本が片足タックルでテイクダウンに成功。亀の状態から立ち上がろうとする清水の後ろに回り込むと、そのままバックポジションをキープする。そしてここから榎本がチョークスリーパー! これがガッチリと入り、清水がタップ! 組み技ルールではあるものの、榎本が現役パンクラス王者の清水に一本勝ちするという金星を挙げた。
試合後、「今まで出場したグラップリングのトーナメントの中で最も過酷なトーナメントでした。今回はテイクダウンが強い選手が多く出場していたので、レスリングに力を入れて練習してきました。
決勝戦で極めたバックチョークは僕の得意技で、技を極めるまでの流れが体に染み付いています。ジムの先輩の猿田(洋祐)さんが去年、この大会で優勝しているので、ジムとして連覇できたこともうれしいです」とトーナメントを振り返った榎本。「プロで活躍している小塚選手やパンクラスでチャンピオンの清水選手に勝って自信になりました。これからは総合格闘技とグラップリングの試合を並行してやっていきたい」と今後の抱負を語った。
▼フェザー級 準決勝
○清水清隆(SKアブソリュート)
ポイント2−0
●坂本 純(トライフォーススタイルズインフィニティー)
▼フェザー級 準決勝
○榎本 悟(PUREBRED川口REDIPS)
ポイント0−0 アドバンテージ1−0
●木内 康(名古屋ブラジリアン柔術クラブ)
▼フェザー級 2回戦
○清水清隆(SKアブソリュート)
ポイント0−0 アドバンテージ1−0
●濱崎一登(ロータスパラエストラ世田谷)
▼フェザー級 2回戦
○坂本 純(トライフォーススタイルズインフィニティー)
ポイント0−0 アドバンテージ2−1
●山田武志(PUREBRED大宮)
▼フェザー級 2回戦
○木内 康(名古屋ブラジリアン柔術クラブ)
一本 ※チョークスリーパー
●江崎 壽(パラエストラ札幌)
▼フェザー級 2回戦
○榎本 悟(PUREBRED川口REDIPS)
レフェリー判定
●小塚誠司(FREEDOM@OZ)
▼フェザー級 1回戦
○江崎 壽(パラエストラ札幌)
一本 ※腕ひしぎ十字固め
●桑原 悠(PUREBRED大宮)
▼ライト級(−69kg)決勝
○八隅孝平(Lotusパラエストラ世田谷)
ポイント0−0 アドバンテージ1−0
●佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
この階級で“グラップリング日本最強”を自他共に認める八隅が決勝進出。逆ブロックからは昨年のプロ修斗で新人王を獲得し、グラップリングの大会でも多くの実績を残す佐々木が勝ち上がり、優勝候補同士による決勝戦となった。
いきなりカニバサミを仕掛け、寝技に持ち込んだ佐々木。八隅は佐々木のガードポジションからの攻撃をディフェンスしつつ、佐々木の足を抱えてパスガードを狙う。八隅は立ち上がった佐々木の頭を落とすようにコントロールし、グラウンドで上のポジションを取る。ここから八隅は佐々木の両足を担ぎ、佐々木を亀の状態にして腹固め!
一気に佐々木の左肘を極めようとするが、佐々木も左腕を抜いてディフェンスする。試合がスタンドに戻るとタックルから寝技の攻防に持ち込もうとする佐々木だが、八隅はそれを潰して自分が上のポジションをキープ。佐々木に逆転を許さず、八隅が優勝を決めた。
試合後「相手が攻めて来てくれたんで、自分としては待つタイプの相手よりもやりやすかったです。腹固めは入っていたんですが、自分の足がつりそうになったので、違う展開でいいやと思って外しました(笑)」と佐々木との一戦を振り返った八隅。「今回は相手の動きを止めて、自分の動きをやるということをテーマにしていました。あまりポイントは取れなかったけれど、テーマ通りにやれたと思います。次はADCC予選に出ることになると思います」とコメントした。
▼ライト級 準決勝
○八隅孝平(Lotusパラエストラ世田谷)
ポイント0−0 アドバンテージ1−0
●廣瀬貴行(パラエストラ葛西)
▼ライト級 準決勝
○佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
ポイント0−0 アドバンテージ3−0
●クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)
▼ライト級 1回戦
○八隅孝平(Lotusパラエストラ世田谷)
ポイント9−0
●田中洋輔(PUREBRED川口REDIPS)
▼ライト級 1回戦
○廣瀬貴行(パラエストラ葛西)
ポイント2−0
●武政欽哉(フリー)
▼ライト級 1回戦
○クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)
ポイント16−0
●早坂俊明(パラエストラ仙台)
▼ライト級 1回戦
○佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
一本 ※チョークスリーパー
●中塚靖人(グレイシーバッハ東京)
▼ウェルター級(−77kg)決勝
○ホベルト・ソウザ(ボンサイ柔術)
一本 1分39秒 ※三角絞め
●中倉三四郎(パラエストラ川越)
準決勝では岡本裕士に三角絞めで一本勝ちしたホベルト。決勝戦でも鋭いタックルで中倉からテイクダウンを奪うと、バック、マウントとポジションを変えて、最後は三角絞め。ホベルトが2試合連続の一本勝ちでトーナメントを優勝した。試合後、ホベルトは「2試合とも一本勝ちが出来てよかった。今年は海外で柔術の大会に出て、ムンジアルを目標に頑張りたい」と語った。
▼ウェルター級 準決勝
○ホベルト・ソウザ(ボンサイ柔術)
一本 ※三角絞め
●岡本裕士(RJJ)
▼ウェルター級 準決勝
○中倉三四郎(パラエストラ川越)
一本 ※横三角絞め
●神田崇広(GRABAKAジム)
▼ウェルター級 1回戦
○岡本裕士(RJJ)
一本 ※袖車絞め
●桜田良彦(MAX JIU-JITSU ACADEMY & YOGA STUDIO)
▼ミドル超級(+77kg)決勝
○マルキーニョス・ソウザ(ボンサイ柔術)
ポイント14−0
●荒井勇二(MAX柔術アカデミー)
参加人数が3選手だったため、佐藤信宏にポイント勝利した荒井が決勝戦でマルキーニョスと激突。試合序盤に荒井が足払いでマルキーニョスのバランスを崩す場面があったものの、そこからはマルキーニョスが猛反撃。
力強いタックルで荒井に組み付くとバック、そしてマウントとポジションを変えて荒井を圧倒する。一本勝ちではなかったものの、マルキーニョスが14ポイントの大差をつけて勝利した。
試合後、「14ポイントも取れたけれど、一本勝ち出来なかったからさびしい。もっと練習しなきゃいけない」と話したマルキーニョス。今年1月のDEEPマカオ大会で総合格闘技デビューを予定していたが、大会そのものが中止となるアクシデントに見舞われた。しかし、「今年は柔術、グラップリング、総合格闘技の試合をやっていきたい」と総合格闘技デビューには前向きなコメントを残している。
▼ミドル超級(+77kg)準決勝
○荒井勇二(MAX柔術アカデミー)
ポイント2−0
●佐藤信宏(名古屋ブラジリアン柔術クラブ)
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