“ムエタイブラザーズ”大田原兄弟がタイへ渡り、弟のトラ・ウォーワンチャイ(=大田原虎仁)はルンピニースタジアムへ、兄のユウ・ウォーワンチャイ(=大田原友亮)はラジャダムナンスタジアムへそれぞれ渡った。現地所属ジムの関係で、トラ・エクシンデコンジム、ユースケ・エクシンデコンジムというリングネームでそれぞれ決戦を迎えることとなった。
先に試合が行われたのは弟・トラの方で、1月22日(土・現地時間)にルンピニースタジアムにて先陣を切った。兄・ユースケにつなげる意味でも絶対に落とすことのできない一戦となる。しかし、ヒジで切られ、無常にも1RTKO負けを喫してしまう。後日、ヒジによる裂傷は6針を縫うほどのものであったことが判明。
この結果を受け、兄であるユースケは「弟の無念は僕が晴らす!」という決意を胸に、弟の敵討ちと言わんばかりに、闘争心をむき出しにして勝利を誓った。また、対戦相手であるペットピーマイ・シックルジェーブは過去に対戦経験があり、ユースケが負けていることもあり、リベンジがかかる一戦でもあった。
スック・ダウルンプラバート
2011年2月2日(水・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼第9試合 103P契約
○ユースケ・エクシンデコンジム(=大田原友亮)
判定3−0 ※三者共に49−47
●ペットピーマイ・シックルウェーブ
1R、互いに様子を見る展開になると思いきや、開始早々にペットピーマイがパンチで先手を仕掛けてくるが、ユースケはこれを落ち着いて交わす。終了間際にユースケが左ミドルを放ってまずまずの立ち上がりを見せる。
2R、様子を見る状態が続くが、互いにヒジの応戦となっていく。しかし、互いに決定打がないまま2Rが終了。
3R、ユースケが前蹴りと左ミドルで確実にポイントを稼いでいき、首相撲でもペットピーマイを終始圧倒していく。ジリジリと圧力をかけていき、確実にダメージを与えつつ、試合をコントロールしていくユースケ。
4R、序盤にペットピーマイがヒジ、首相撲と先手を仕掛け、さらにパンチからヒジと攻めの姿勢を見せてくる。主導権を握りに来るペットピーマイだが、ユースケは左ミドルと首相撲で応戦。主導権を握られることなく終了
5R、この時点で掛け率は15対1とユースケに大きく傾いてくる。ユースケは勝ちを確信したのか、ペットピーマイが攻めてくるも、それを交わしながら、自ら攻めることなく流していった。
ジャッジ三者とも49−47でユースケを支持。ヒジに泣かされたトラの無念を兄・ユースケが代わって敵討ちを果たした。
試合後、ユースケは「前回悔しい負け方をして(4R終盤に逆転され敗れている)現地の方々にものすごく叱られました。この半年間、リベンジに燃えていたので良かったです。日本からもまた当日スタジアムにいた日本人の方々にものすごく応援を頂いて本当にありがとうございました」とリベンジ成功を果たした安堵感を見せるユースケ。
さらにユースケは「前回日本でのタイトル(2010年10月2日のUKF日本フライ級王座決定戦)を獲って、自分の実力を見せたのですが、日本での試合はなかなか対戦相手がいないため、是非とも自分と対戦して頂ける選手の方々、よろしくお願いします。」と、日本人選手との対戦を熱望。どこへでも討って出る姿勢を構えているようだ。
来る3月20日(日)東京・新木場1stRINGで行われるB-FAMILY NEO主催興行「Muay Thai WINDY Super Fight vol.6」についての話し合いが、現地時間2月3日に、所属ジムならびに関係者サイド、WINDY社の代表との間で行われ、そこでビッグマッチが行われることが決定。詳細は後日発表予定。
情報提供:B-FAMILY NEO
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