ZST事務局
「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 ZST.27」
2011年2月6日(日)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:00
▼メインイベント(第5試合)バンタム級タイトルマッチ 5分5R
○藤原敬典(秋本道場JUNGLE JUNCTION/王者)
一本 5R3分46秒 ※三角絞め
●清水俊裕(総合格闘技宇留野道場/挑戦者)
※藤原が2度目の防衛に成功。
昨年2月に清水俊一を下して、初防衛に成功している王者・藤原。挑戦者の清水は俊一の実弟で“ZSTの仮面ライダー”として知られる名物ファイター。両者は2007年に対戦しており、この時は藤原が一本勝ちを収めている。
1R、じりじりと前に出て打撃のプレッシャーをかけていく藤原。清水は片足タックルからテイクダウンを仕掛けていくが、藤原がグラウンドで上のポジションを取り、すぐにスタンドを要求する。藤原は清水をコーナーまで下がらせて左フックから右アッパー、左右のフック! 清水は何度も片足タックルに入るが、藤原をテイクダウンすることが出来ない。
2R、清水の左ミドルに藤原が左フックを合わせる。清水のタックルを潰して藤原がサイドポジションを取るとボディにヒザ蹴り。首相撲で清水をコーナーまで詰めて、再びボディにヒザ蹴りを突き刺す。清水はジャブから右ストレートを打ち、タイミングを計って片足タックル。藤原はそれを潰して清水のボディにパンチを落とす。
3R、清水のタックルを切って、パンチで前に出て行く藤原。清水が胴タックルから藤原のバックに回り込むが、両者の体がロープの外に出てしまいブレイクとなる。再開後、藤原は清水をロープまで下がらせて強烈な左ボディ! この一発で清水の動きが止まる! ここから藤原はボディを狙いながら右ストレート!
必死にタックルに入る清水だったが、簡単に藤原に切られてしまい、立ち上がることもままならない。それでも清水は片足タックルから足関節を狙い、グラウンドで上のポジションを取る。パスガードにも成功した清水だったが、ここで藤原が三角絞め! これがガッチリと入るが、清水はラウンド終了のゴングまで耐え凌ぐ。
4R、先ほどのラウンドで猛攻を受けた清水だったが、片足タックルから藤原をテイクダウン。一気にマウントポジションを奪い、ボディにパンチを落とす。 藤原も足を利かせてポジションを返そうとするが、清水は上のポジションをキープし、関節技のチャンスをうかがう。しかし藤原のディフェンスも固く、清水は藤原を攻めあぐねる。
5R、清水が両足タックルで藤原をテイクダウンし、アキレス腱固め! さらにそこからヒールホールドに移行するが、藤原は足を抜いてディフェンスする。
試合がスタンドに戻ると藤原のパンチに対して、清水もパンチで応戦! 左ミドルや右ストレートを当てる。そして清水が片足タックルで藤原をテイクダウン。逆転の一本勝ちを狙う清水だったが、藤原が下から三角絞め! これで清水がタップ! 藤原が長丁場となった試合を一本勝ちで制し、2度目の王座防衛に成功した。
▼セミファイナル(第4試合)フェザー級シングルマッチ 5分2R
○伊藤健一(ALLIANCE)
一本 1R3分52秒 ※ヒールホールド
●阿部剛卓(パラエストラ松戸)
昨年11月に対戦を予定していた両者。この時は伊藤が負傷欠場してしまい、約2カ月のインターバルを経て、2人の対戦が実現した。
1R、いつもとは違いサウスポーに構える伊藤。阿部はそこに右フックを振って前に出て行く。そのまま組みの攻防に持ち込みテイクダウンを狙う阿部だったが、伊藤はロープに体を預けてそれを許さない。
右ミドル、右ストレートで前に出る阿部。伊藤はカウンターの右フック。阿部が自らグラウンドに引き込むと、伊藤が得意のアキレス腱固め、そしてヒールホールド! この足関節の連携で伊藤が阿部からタップを奪った。
久々の一本勝ちとなった伊藤は「去年の2月に小谷選手とどうしようもない試合をして苦しかったのですが、阿部選手のおかげで熱い試合が出来ました。阿部選手ありがとうございました。そして今年もZSTをよろしくお願いします!」と喜びを爆発させた。
▼第3試合 フェザー級シングルマッチ 5分2R
○奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
KO 1R41秒 ※右ヒザ蹴り
●中村将光(GRABAKAジム)
昨年はZST本戦レギュラーとなり、アウトサイダーとの対抗戦でも一本勝ちを収めた奥出。今年からはフェザー級(65kg以下)に階級を落とし、SWAT!やジェネシスバウトで活躍する中村と対戦した。
1R、サウスポーに構える両者。中村が左ストレートで前に出ると、奥出はタックルでテイクダウンを狙う。これを切られた奥出だったが、立ち上がって中村をコーナーまで詰めると、右の飛びヒザ蹴りを一閃! これが中村の顔面を捉え、中村はスタンディングダウン状態に! 奥出が追撃のパンチを打ったところでレフェリーが試合をストップ。奥出が秒殺KO勝利でフェザー級の初陣を飾った。
試合後、奥出は「今年はフェザー級のベルトが出来るという噂を聞きました。僕も一度くらいはベルトを巻いてみたいと思うので、一番を目指して頑張りたいと思います」とマイクアピール。年内に新設予定のフェザー級タイトルへの想いを語った。
▼第2試合 ウェルター級(73kg未満)シングルマッチ 5分2R
−山本勇気(パラエストラ千葉)
ノーコンテスト 2R28秒
−三枝美洋(総合格闘技津田沼道場)
※三枝の偶発的なローブローにより、山本が試合続行不可能
昨年からスタートしたZST×アウトサイダーの対抗戦がZSTのリングで実現! ZSTに乗り込む形となった三枝は“天才不良品”としてアウトサイダーで活躍。迎え撃つ山本も“千葉のワルエストラ”の異名を持つファイターで、危険な雰囲気の漂う試合となった。
1R、左右のローを蹴っていく三枝。山本はジャブ、左ボディを打ち、三枝からテイクダウンを奪う。ガードポジションから三角絞めを狙う三枝だったが、山本はそれを外して一気にパスガード。マウントポジションから三枝のボディにパンチを落とす。ブレイク後、山本が右ストレートを当てて三枝をテイクダウン。担ぎパスガードを狙いながら、三枝のボディにパンチを落とす。ここもブレイクとなり、試合がスタンドに戻ると三枝が右ストレートで前に出る。
2R、山本が右ローと右ストレート。三枝も右ローを返すが、これが山本の下腹部に当たってしまい、山本は悶絶。その場にうずくまり、すぐには立ち上がることが出来ない。ニュートラルコーナーまで移動し回復を試みた山本だったが、続行できる状態ではなく、試合は一時中断。
偶発性のローブローだったため、三枝にイエローカードが1枚提示され、一旦、両選手が控え室まで戻り、試合順をずらして再開する方向で大会は進行する。しかし山本のダメージは回復せず、ドクターストップがかかり、試合はノーコンテスト裁定となった。
メインイベント前に両者がリング上から挨拶。「今日はすいませんでした。また次もお願いします」(三枝)、「今日はノーコンテストになってしまいましたが、何らかの形でもう1回気持ちのいい終わり方が出来る試合をしたいと思います」(山本)と挨拶し、互いに再戦をアピールした。
▼第1試合 ライト級シングルマッチ 5分2R
○小谷直之(ロデオスタイル)
一本 1R1分44秒 ※フロントチョーク
●平山敬悟(パラエストラ八王子)
昨年、プロデビュー10周年を迎えた小谷が第1試合に登場。ZSTでも活躍する金原正徳と同門の平山と対戦した。
1R、すぐに平山に組み付いてテイクダウンを奪った小谷はハーフガードから足関節。これは逃げられるが、今度は平山の首を取ってフロントチョークを仕掛ける。小谷はマウントポジションから平山の首を一気に絞め続け、タップしなかった平山が失神! 小谷が平山を絞め落とすという戦慄の一本勝ちを収めた。
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