B-FAMILY NEO
「Muay Thai WINDY Super Fight in 九州大会」
2010年2月13日(日)福岡・アクシオン福岡
レポート&写真:池田博紀(福岡格闘技.com)
アマチュアムエタイ大会「Muay Thai WINDY Super Fight」は旗揚げして1年余りで、ジュニアクラスで全国区の大会となった。今大会は初の九州地区大会となり、地方で活躍する選手のチャンスを作り、ジュニアクラスの競技層拡大を目指すためにWINDY選抜チームと九州選抜チームによる全面対抗戦が行われた。しかし、結果は1勝4敗で九州選抜チームが大敗を喫し、全国区クラスのレベルの高さを痛感する事になる。
しかし、その中でメインイベントに出場した”博多の悪ガキ”石井一成(リアルディール)が待望したタイ人選手と対戦し、持ち前の攻撃的スタイルで3RTKO勝利。九州のジュニアクラスでは群を抜いた実力を持った選手であり、試合内容も九州のファン・大会関係者に実力をアピールするには十分な内容だったと言えるだろう。
また休憩中には、TTPダンスチームによるストリートダンスショーが行われ、ムエタイとダンスのコラボレーションで観客を終始飽きさせない内容の大会であった。
MVP賞:田丸歩夢(TTP GYM)
MVP賞:吉松篤矢(九州比山)
ベストファイト賞:山口浩(weed GYM)、福島一仁(B-FAMILY NEO)
ベストファイト賞:斉藤妃昇(CMG)、鈴木裕也(M-3キックボクシング)
団体賞:weed GYM、MSJキックボクシング
▼メインイベント 日・タイ国際戦 36kg契約 3分3R
○石井一成(リアルディール/WINDY Super Fight2010 MVP)
KO 3R ※右ストレート
●デンワンチャイ・ウォーワンチャイ(タイ)
1R、デンワンチャイが右ミドルキックを放つが、石井は距離を詰めて、パンチと右ローキックのコンビネーションを浴びせ、左右のハイキックを見せるなど、得意のミドルレンジの距離で攻撃を浴びせる。
デンワンチャイも左ミドルキック、ローキックを返すが、石井の優れたボクシング技術のパンチと鋭いローキックにより、ロープ際、コーナー際に詰められてしまう。
2R、互いにパンチから右ローキックの応酬となるが、徐々に均衡が崩れ、石井がペースを握り、ハイキックを放つ。そして左ローキックで奥足を狙い、デンワンチャイの右ローキックを空振りさせる。デンワンチャイは首相撲に持ち込むが、石井は崩されない。
3R、互いにローの応酬。完全に勢いに乗った石井は鋭いローキックをガンガン入れる。最後は右ストレートでダウンを奪い、ダメージを見たレフェリーが試合をストップ。石井がTKO勝利で快勝を収めた。
▼セミファイナル 日・タイ国際戦 37kg契約 2分5R
○アピシット・トラング(タイ)
判定2−1※50-47、48-50、49
●トラ・ウォーワンチャイ(=大田原虎仁/B-FAMILY NEO/サマーパンムエタイスタジアム認定75ポンド級王者)
1R、互いに距離を測りながら、インロー、ローキックを軽く出し、序盤は様子見の展開。アピシットが前蹴りを繰り出し、間合いを詰めると首相撲の展開になる。
2R、トラがパンチからローへ繋げると、アピシットは間合いを詰めて首相撲に持って行き、ヒザ蹴りを入れるが、トラもヒザ蹴りを返す。
3R、アピシットがパンチを打ってから、すぐに間合いを詰めて首相撲の展開へ持ち込み、何度もこの展開が繰り返される。
4R、トラが右ローキックを入れるが、アピシットは何度も間合いを詰めてから、首相撲に持ち込み、ヒザ蹴りを入れる。ラウンド終盤ではアピシットがミドルキックを使い始める。
5R、トラの右ローが入るが、今までのラウンド同様にアピシットが詰めてから、首相撲に持ち込む、アピシットが崩そうとするも、トラも腕で相手の首を押し付けて、アピシットがヒザ蹴りを出すと、トラもヒザ蹴りを返す。トラの右ローが数発入るが、アピシットも前蹴りを浴びせる。判定では2-1でアピシットが勝利。トラも健闘し、惜しくも判定で敗れたが、福岡のファンの前で、自身の優れたムエタイ技術を見せた。
▼WINDYvs九州・沖縄連合軍 大将戦 45kg級 2分2R
○山浦 翔(B-FAMILY NEO/WINDY Super Fight同級王者)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−18)
●藤波佑輔(ソリッドフィスト)
1R、山浦が間合いを詰めてから、首相撲を仕掛ける。藤波はストレートなどのパンチを返すが、山浦はパンチからミドルキック、ローキック、ヒザ蹴りを繰り出す。
2R、藤波はパンチのコンビネーションで攻める。山浦はパンチから、ミドルキックに組み付いてからのヒザ蹴りを浴びせる。判定で山浦が勝利。
▼WINDYvs九州・沖縄連合軍 副将戦 40kg級 2分2R
○福田海斗(キングムエ/WINDY Super Fight同級王者)
TKO 1R ※ヒザ蹴り
●岩本快晴(TTP GYM/KING OF STRIKERS同級王者)
※福田にローブローでイエローカード注意1
岩本は積極的にパンチ、ミドルを出すが、長身を活かした首相撲からのヒザ蹴りでダウンを奪い、再度ヒザ蹴りでレフェリーが試合をストップ。福田がTKO勝利した。
▼WINDYvs九州・沖縄連合軍 中堅戦 40kg級 2分2R
○石塚宏人(ドージョー☆シャカリキ)
判定3−0 ※三者とも20−19
●儀部快斗(真樹ジムオキナワ)
1R互いに蹴りの間合いで、ミドルキック、ローキックを繰り出す。石塚が首相撲でヒザ蹴りを入れ、2Rでは石塚のミドルキック、前蹴り、ロングレンジのパンチで有効打を入れる。儀部もミドルをキャッチ、ローを返すものの、判定で石塚が勝利。
▼WINDYvs九州・沖縄連合軍 次鋒戦 35kg級 2分2R
○藤波考暢(ソリッドフィスト)
TKO 2R ※レフェリーストップ
●辰尾春暉(ドラゴンテイル)
1R、互いにショートレンジからのパンチの打ち合いを展開し、手数では藤波が上回る。1R終了間際に辰尾の鼻からの出血で、ドクターチェックが入るも、試合続行でインターバルに入る。
2R、打ち合いでは藤波がヒット数で上回り、辰尾が鼻からの出血が激しくなる。試合は辰尾の出血が激しくなったのを見たレフェリーが試合をストップ。TKO勝利で、藤波が九州勢で唯一の白星を飾った。
▼WINDYvs九州・沖縄連合軍 先鋒戦 30kg級 2分2R
○福田真斗(キングムエ/WINDY Super Fight同級1位)
TKO 1R ※ヒザ蹴り
●北 登生(TTP GYM/KING OF STRIKERS 同級1位)
北がパンチと前蹴りで突き放そうとするが、福田はパンチから右ハイキックを繰り出し、身長差を活かした首相撲からのヒザ蹴りでダウンを取る。
最後も首相撲からのヒザ蹴りでレフェリーが試合をストップ。福田がTKO勝利。
GBRの「M-1ムエタイチャレンジ」特集!
藤原ジム4人衆のガチンコ総当り戦スパーリング、神村エリカにウィラサクレック会長がヒジ打ちを直伝、腕を折る強いミドルキックを蹴る方法、ムエタイの首相撲テクニックなどの動画に加えて出場選手インタビュー多数 |
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