▲メインイベントで勝利した後、平山はリングを降りてそのまま募金活動に参加した

ZST事務局
「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 SWAT！−VTX3」
2011年4月3日（日）ゴールドジムサウス東京アネックス
開場12：00　開始12：30

▼メインイベント（第7試合）　ライト級シングルマッチ　5分2R
○平山敬悟(パラエストラ八王子)
TKO　2R3分54秒　※レフェリーストップ
●島村　裕（総合格闘技宇留野道場）

　通常のZSTルールでは禁止となっているパウンド（グラウンド状態での顔面パンチ）を解禁したVTXシリーズの第3回大会。メインイベントでZST本戦に出場経験のある平山とアウトサイダーとの対抗戦に出場した島村が対戦した。

　1R、サウスポーに構える両者、リーチで勝る平山は距離を取りながら左ストレートを打っていく。島村は平山に組み付いて豪快な投げを見せるが、平山はすぐに立ち上がる。そしてジャブと前蹴りで距離を作り、左ストレートを確実に当てて、島村の鼻から出血させる。

　2R、平山はリーチを生かした打撃で右アッパー、左ストレート。島村も右フックを当てて、平山に飛びついて三角絞めを狙うが、平山は島村の体をコーナーに押し付けてブレイクを待つ。再開後、平山は左ストレートで島村を下がらせてテイクダウン。そのままマウントポジションを奪い、平山が一気にパンチを連打！　最後はバックマウントからパンチを落とし続け、平山がレフェリーストップで勝利を収めた。

　試合後、平山は「私事ですが、僕は福島県いわき市の出身で、地震で大変な状況になっています。正直、試合をするかどうか悩んでいたのですが、今の僕に何が出来るかを考えて、試合をさせてもらいました。

　僕の両親はまだ避難区域にいて、僕もいわき市に行く予定です。救援物資など被災地のために何かお手伝いしていただけるのであれば、自分が責任を持って被災地に届けます。どうぞ被災地に救いの手をお願いします」と地元・福島県いわき市で、救援活動することをファンに報告。リングを降りるとグローブを外すことなく、ZST事務局が実施している募金活動にも参加した。

▼セミファイナル（第6試合）　ライト級シングルマッチ　5分2R
○モリス・シェルトン（総合格闘技move）
不戦勝　※鈴木がインフルエンザで欠場
●鈴木亮司（ALLIANCE）

　シェルトンと対戦を予定していた鈴木が急遽、インフルエンザによる体調不良で欠場。シェルトンが不戦勝扱いとなり、リング上でレフェリーから不戦勝が発表された。

▼第5試合　ライト級シングルマッチ　5分2R
○赤広洋介(U-FILE CAMP 調布)
一本　1R1分29秒　※腕ひしぎ十字固め
●大高優希(吉田道場)

　1R、バックブローから組み付く大高。そのまま赤広をコーナーに押し込み、ブレイクとなる。再開後、大高のインローでバランスを崩した赤広だったが、ガードポジションから大高の足をすくって腕十字！　大高からタップを奪った。

▼第4試合　ライト級シングルマッチ　5分2R
○金枝佑修（ALLIANCE）
TKO　1R3分27秒　※レフェリーストップ
●平　信一（綱島柔術）

　1R開始直後、いきなり平が左右のパンチで猛ラッシュ！　一気に金枝に襲いかかる。その勢いに押される金枝だったが、平のラッシュを凌ぐと右フックから反撃。左右のフックを叩き込み、そのまま平を押し倒すようにしてグラウンドで上を取る。金枝がパウンドを連打すると、レフェリーが試合を止めた。

▼第3試合　フェザー級（62kg未満契約）シングルマッチ　5分2R
○岸　貴之(X−ONE GYM 湘南)
一本　2R39秒　※腕ひしぎ十字固め
●小渕真毅(総合格闘技武門會)

　1R、パンチから組み付いた岸がテイクダウンを奪い、小渕の足を取ってアキレス腱固め、アンクルホールドと足関節を仕掛ける。それをディフェンスしながら岸の顔面にパンチを落とす小渕。岸はグラウンドで上のポジションを取って、マウントポジションから腕十字を狙うが極まらない。しかし2R開始直後、岸がすぐに小渕をテイクダウンして、サイドポジションから腕十字を極めた。

▼第2試合　バンタム級シングルマッチ　5分2R
○小島壮太(吉田道場)
反則勝ち　1R1分14秒　※ローブロー
●中村龍之(DEEP OFFICIAL GYM IMPACT)

　1R、小島が右のパンチから前に出て中村をテイクダウンする。中村はすぐに立ち上がるが、小島はパンチで距離を詰めていく。しかしここで中村のヒザ蹴りが小島の下腹部に入り、そのまま小島はうずくまり立ち上がることが出来ず。小島のダメージが大きく、小島のローブローによる反則勝ちという裁定が下された。

▼第1試合　フェザー級シングルマッチ　5分2R
○森　興二(X−ONE GYM 湘南)
TKO　1R終了時　※ドクターストップ
●林田一城（MSD護心道）

　1R、サウスポーの森が左ストレートで前進。このパンチが何度も林の顔面を捉え、林田の右目が腫れ上がる。ラウンド終了後、林田がドクターチェックを受けた際、眼窩底骨折の疑いがあり、試合がストップとなった。