4月10日(日)大阪・アゼリア大正にて、DEEP☆KICK委員会『DEEP KICK 6』が開催された。
今年初開催となった今大会のメインは、昨年の関西60kg最強決定トーナメントで3位に入賞した楠本紘平(M-FACTORY)がコンゲンチャイ・エスジム(タイ)を迎え撃つ一戦。
1R序盤は探り合いの様相だったが、中盤に楠本の左フックがヒットしてからは攻防がテンポアップ。ロー中心で攻めてくるコンゲンチャイに対し、楠本は2Rには左右ボディの連打、ボディからフックとパンチのコンビネーションを決めて試合の流れを掴んだ。
3Rにはコンゲンチャイのパンチで左目尻をカットされる場面もあったものの、なおもパンチで前進。右フック、前蹴りなどで攻め続け、判定勝ちをものにした。
DEEP KICKではレギュラーでありながらメインは初体験だった楠本。昨年末のトーナメント準決勝、2月のJ-NET後楽園大会と連敗していただけに、試合後はマイクを取ると「勝った!」と安堵の表情。仲間たちの祝福の声をバックに「ホントにいい支えに恵まれてます。こういう支えが東北の力にもなれば」と東日本大震災の被災者にもエールを送った。
昨年の60kgに続き、70kgのトーナメントが開幕。18歳の近藤大成、18歳の誕生日を2日後に控えた竹野蓮、23歳の拳心の3人が、いずれも年上の選手を圧倒する攻撃を見せて勝利。この3人にシード選手1名を加えて、7月に予定される次回大会で準決勝・決勝が行われる。若い選手たちの競り合いが激化する中、誰が飛び出してくるかに注目だ。
3年目を迎えたDEEP KICKだが、今大会は特にどの選手もアグレッシブに攻める姿勢が目立った。KOも半数を超える6試合あり、このイベントが目指す方向性が関西の選手、関係者にも浸透してきたことをうかがわせる内容となった。
今大会では長島☆自演乙☆雄一郎、名城裕司、池本誠知、前田吉朗、階勇弥の関西勢5選手が東日本大震災の義援金募金を行った。この募金で集まった金額と大会売上の一部が日本赤十字社を通じて被災地への義援金として送られることが発表された。
DEEP☆KICK委員会
「DEEP KICK 6」
2011年4月10日(日)大阪・アゼリア大正
開場17:15 開始17:30
<全試合結果>
▼メインイベント(第12試合) 59kg契約 3分3R
○楠本紘平(M-FACTORY)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●コンゲンチャイ・エスジム(タイ/エス)
▼セミファイナル(第11試合) 70kgトーナメント一回戦 3分3R
○近藤大成(大成会館)
KO 1R2分50秒 ※3ノックダウン。いずれもパンチ、ヒザ連打によるダウン
●ほそえとしひろ(志真会館)
▼第10試合 55kg契約 3分3R
○京谷祐希(Team Free Style)
判定3−0 ※三者とも30−25 ※村田は1Rに右フックで、3Rにパンチ連打でダウン
●村田大輔(ARES)
※1R、村田のローブローにより試合中断。セミ終了後に再開
▼第9試合 70kgトーナメント一回戦 3分3R
○竹野 蓮(MA・多田ジム山口道場/K-1甲子園2010 -KING OF UNDER 18-ベスト8)※デビュー戦
判定3−0 ※三者とも30−26 ※谷口は1Rに右フックでダウン
●谷口 聡(理心塾)
▼第8試合 63kg契約 3分3R
○龍啓(国士会館)
KO 1R30秒 ※右フック。Yu牙は右ストレートでダウンあり。
●Yu牙(誠流塾)
▼第7試合 70kgトーナメント一回戦 3分3R
○拳心(侍)
KO 1R1分49秒 ※3ノックダウン、ヒザ蹴り。康は他にパンチ連打で2度ダウン
●康 信博(誠空会)
▼第6試合 46.8kg契約 2分3R
○百花(T.B.NATION)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−27
●茶谷 薫(NJKF・誠至会)
▼第5試合 63kg契約 3分3R
○憂也(魁塾)
KO 3R1分37秒 ※パンチ連打。3R、KENGOはボディ連打でもダウンあり
●KENGO(IKKO GYM)
▼第4試合 63kg契約 3分3R
○山口裕人(MA・多田ジム山口道場)
KO 1R2分52秒 ※パンチ連打
●藤阪弘樹(M-FACTORY)
▼第3試合 55kg契約 3分3R
○上谷晃平(MA・多田ジム山口道場)
判定3−0 ※三者とも30−28
●秋田 匠(福知山)
▼第2試合 58kg契約 3分3R
−辻出優翔(京賀塾)
中止 ※辻出のドクターストップによる
−YOSHI☆ハリケーン(国際チャクリキ協会顕修塾総本部)
▼第1試合 60kg契約 3分3R
○金太郎(頂上会テアゲネス)
KO 2R46秒 ※右フック。1R、金太郎は右フックでダウン。ドテチンは倒れた相手への攻撃で減点1
●ドテチン(NJKF・誠至会)
昼の部では西日本アマチュアキック「NEXT LEVEL」の試合が行われ、今回も6階級で「TOP☆RUN」Jr王座が争われた。また新設された一般の部の65kg以下級王者決定トーナメント二回戦も2試合行われた。
▼第21試合 TOP☆RUN Jr55kg以下王者決定戦 2分2R
○篠原悠人(多田ジムTeamP+S)
判定2−0 ※20−20、20−19、20−19
●前田稔輝(STYLE)
※篠原が新王者に
▼第20試合 TOP☆RUN Jr50kg以下王者決定戦 2分2R
○生川龍星(魁塾)
判定3−0 ※三者とも20−18)
●京柄聖也(真我館)
※生川が新王者に
▼第19試合 TOP☆RUN Jr45kg以下タイトルマッチ 2分2R
○鈴木真彦(翔拳塾)
判定2−0 ※20−20、20−19、20−19
●阿曽 陣(闘神塾)
▼第18試合 TOP☆RUN Jr40kg以下王者決定戦 2分2R
○松永拓朗(誠輪館)
判定3−0 ※三者とも20−19
●政所 仁(魁塾)
▼第17試合 TOP☆RUN Jr35kg以下王者決定戦 2分2R
○黒田勇斗(骭搶m)
延長判定3−0 ※三者とも10−9。本戦判定は三者とも20−20
●石黒友樹(魁塾)
▼第16試合 TOP☆RUN Jr30kg以下王者決定戦 2分2R
○政所 椋(魁塾)
判定3−0 ※20−19、20−18、20−19
●黒田斗真(骭搶m)
▼第13試合 TOP☆RUN一般65kg以下王者決定トーナメント二回戦 3分2R
○松原覚得(NJKF・誠至会)
KO 2R1分16秒 ※ヒザ蹴り。2R、中辻はヒザでダウン
●中辻清貴(M-BLOW)
▼第12試合 TOP☆RUN一般65kg以下王者決定トーナメント二回戦 3分2R
○中川典久(MAD CRIB GYM)
判定2−0 ※20−20、20−19、20−19
●岡本祐穀(Team Free Style)
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