リアルディール
「BATTLE EVENT REALDEAL 21」
2011年4月29日（金・祝）福岡・バトルステージ福岡
開場12：00　本戦開始16：00
レポート＆写真＝池田博紀（福岡格闘技.com）

▼メインイベント　RISEスーパーフェザー級ランキング査定試合　3分3R
○花田元誓（REALDEAL GYM）
判定2−0
●小川　翔（OISHI GYM）

　リアルディールが大野城・下大利ジムに常設会場としての設備を整え、300坪の広さを誇るバトルステージ福岡でのBATTLE EVENT REALDEALを初開催。

　 メインイベントではRISEライト級のランカーである花田がスーパーフェザー級に階級を戻し、K-1甲子園2010ベスト8の新鋭である小川と対戦した。

　1R、開始から花田が圧力をかけて、ロープに詰めてからストレート、フックを放つが、小川もフック、ミドル、ローにヒザ蹴りを返し、互角の打ち合いとなる。

　2R、花田が圧力をかけて前に出るが、小川がヒザ蹴り、右ミドル、右ローなど蹴り技で応戦。

　 花田もパンチから組んでからのヒザ蹴りを出し、激しく打ち合う。ここまで互角の展開。

　3R、序盤、花田が飛びヒザ蹴りで攻め、ロープに詰めてから打ち合いでパンチをヒット、ボディにテンカオを浴びせる。小川もパンチ、テンカオで返すが、常に花田が前に出て間合いが近すぎるためミドル、ローが思う様に出せない。

　 打ち合いでポイントを奪った花田が判定で勝利。勝利者インタビューで小川の強さを称え、「もっと強くなって60kg級でRISEの王者になります」と地元福岡のファンに宣言した。

▼セミファイナル（第5試合）　女子バンタム級　2分3R
○谷村郁江（REALDEAL GYM/J-GIRLSバンタム級6位）
判定2−0
●水野志保（名古屋JKF/J-GIRLSバンタム級王者）

　1R、開始から谷村はパンチのラッシュで攻め立てる。水野はパンチを返し、テンカオ、首相撲。谷村はパンチからミドルのコンビネーションを使うが、水野がミドルをキャッチする。

　2R、谷村が前に出てくるのに対して、水野が首相撲で組んだ際に投げてしまいそうになり、レフェリーが投げで口頭で注意を与える。 互いにパンチの打ち合いになるが、水野がテンカオなどヒザ蹴りをボディに何発も入れる。

　 谷村は左右のロングストレートを返し、ロー、ミドルを返す。

3R、谷村が全ラウンドを通して、前進してからパンチ主体で攻めると、水野はパンチをテンカオで応戦。最終ラウンドは乱打戦になる。判定決着となり、攻勢で前に出た谷村が勝利し、現J-GIRLS王者を破る金星を挙げた。

▼第4試合　博多vs西新対抗戦　72kg契約　3分3R
○豊嶋亮太（REALDEAL GYM西新）
判定3−0
●拳斗（REALDEAL GYM博多）

　1R、豊嶋が一気にスピードある動きで、拳斗をロープ、コーナーに追い込み、パンチからヒザ蹴りのコンビネーションで攻め立てる。拳斗も打ち合いで返すが、ヒット数では豊嶋が優勢。リング中央では豊嶋が右ローを浴びせる。

　2Rからエンジンのかかる拳斗だが、豊嶋がパンチをダッキングなどで避ける。豊嶋は前蹴り、肩口を狙ったミドル、パンチからテンカオを状況に応じで使い分ける。

　 拳斗も重いボディブローを入れるが、豊嶋がペースを握る。

　3R開始から、豊嶋は右ハイキックを放ち、一気に拳斗をロープに詰めると、左フックから組んで左ヒザ蹴りを浴びせる。

　 試合終盤ではボクシングさながら、互いに頭をつける様な、パンチの打ち合いになるが、有効打数で豊嶋が上回る。判定では豊嶋が勝利。パンチの打ち合いが持ち味の拳斗を弱冠15歳の豊嶋が下した。

▼第3試合　博多vs西新対抗戦　70kg契約　3分3R
○森孝太郎（REALDEAL GYM博多）
判定3−0
●帝王（REALDEAL GYM西新）

　1R、前回がドロー決着だったため、完全決着を望む両者。前回は森の上背を活かしたリーチ差に苦しめられた帝王。森のパンチを下から潜りこむ様な形で入り込み、左右のフックにボディストレートを使う。森は首相撲からのヒザ蹴り、テンカオ、ロングストレートに左ミドルなど、リーチを活かした攻めを使う。

　2R、帝王はクリンチで密着した状態からフックを放つが、森が飛び込みながらヒザ蹴りを浴びせ、テンカオ。

　 そして組んでからのヒザ蹴りとテンカオをボディに叩き込み、帝王がダウンを奪われる。森も詰めに入ると、何とか耐える帝王はクリンチがタックル気味なってしまい、森がロープから体が落ちそうとなる場面が見られた。

　3R、帝王が必死にフック、ストレート、ハイキックを繰り出すが、森のリーチ差に苦しめられ、クリーンヒットを奪えない。森はテンカオ、頭を掴んでからのヒザ蹴りを浴びせる。ロングストレートで突き放され、帝王はフックで有効打を奪えない。デフェンス能力とリーチのある森が試合全体の主導権を握り、判定で勝利した。

▼第2試合　61kg契約　3分3R
○緒方　惇（REALDEAL GYM）
判定3−0
●ダルビッシュ黒木（KING EXCEED）

　1R、緒方はフック、アッパーのコンビネーションで攻め、ダルビッシュはガードを固めて、無理にパンチの打ち合いに応じない。ダルビッシュは右ミドル、右テンカオでボディを攻めるが、緒方がパンチのヒット数で優勢。

　2R、緒方がパンチでリズムに乗り始める。ダルビッシュもテンカオ、インローを使い、緒方のパンチをブロックしてから、右ストレートを返すが、緒方はデフェンス技術を駆使して、空振りをさせる。緒方はパンチから右ローを入れる。パンチのヒット数で緒方の優勢は動かず。

　3R、前進するダルビッシュに対して、完全にリズムに乗った緒方は、ステップワークを使い、パンチをヒット。ダルビッシュが反撃すると、ステップワークで射程距離から離脱する。ダルビッシュはパンチを貰い、鼻から出血が激しいものの、闘志は衰えない。

　 そしてひたすら前進して右ストレートを放つが、緒方からクリーンヒットを奪えず、緒方の左ストレートを再三浴びてしまう。判定では試合全体の主導権を握った緒方が勝利。

▼第1試合 ヘビー級　3分3R
○ネイト・プリチェット（REALDEAL GYM）
判定3−0
●牛嶋克茂（REALDEAL GYM）

　1R、プリチェットが序盤から飛び込みヒザ蹴りを見せる。圧倒的にリーチで上回るプリチェットは前蹴りを強打で入れるが、牛嶋も右ローを返す。プリチェットが左フックをヒットさせると、牛嶋がバランスを崩す。

　 プリチェットが左フックから右ストレートをヒットさせるも、牛嶋は打たれ強くダメージが見られない。プリチェットが前蹴り、ボディストレート、ローキック。牛嶋も右ローを返し、右ストレートを出すが、動きの柔らかいプリチェットはスウェーバックで避ける。有効打はプリチェットが優勢。

　2R、プリチェットは前蹴り、ミドル、ハイキックで攻めると、牛嶋は右ローを返す。プリチェットは左フックで引っかけてから、首相撲に持ち込み、ヒザ蹴りを出す。

　3R、プリチェットはインロー、ローキック、ハイキックなど長いリーチを活かした蹴りで攻める。牛嶋はフルスイングの右フックを返すが、クリーンヒットを奪えない。プリチェットが左フックから首相撲に持ち込み、ヒザ蹴り。牛嶋は右フック。判定で有効打数が圧倒的に多いプリチェットの勝利となった。

▼オープニングファイト第2試合　博多vs小倉対抗戦　70kg契約　3分2R
○鹿島昭男（REALDEAL GYM博多）
KO　2R　※左ハイキック
●村本知史（REALDEAL GYM小倉）

　1R、鹿島は身長、リーチ差を活かし、序盤から左ハイキックをヒット。さらに前蹴り、テンカオと全て左足で攻め、パンチは極力使わず、蹴り技で攻撃を組み立てる。

　 接近戦では村本もスイングの強いフックを放つが、鹿島は間合いを詰めてから首相撲に持ち込む。村本は組まれた状態からフックを返す。終盤では、村本のボディへの連打が効いたのか、鹿島がボディを守るために体を丸め、蹴り技が出ない。

　2R、鹿島が左ジャブで距離を取りながら、間合いを詰めると打点の高いヒザ蹴りを村本の顔面に浴びせる。村本もパンチを返すと、パンチの打ち合いでは鹿島の分が悪い。

　 鹿島は左ミドルなど蹴り技で応戦し、ボディを効かされた村本の動きが鈍くなる。一気に詰めに入った鹿島が蹴りをボディに浴びせ、崩れる村本に左ハイがヒットしKO。

▼オープニングファイト第1試合　博多vs小倉対抗戦　60kg契約　3分2R
○四弐零（REALDEAL GYM博多）
判定3−0
●橋本賢一（REALDEAL GYM小倉）

　1R、身長などリーチで上回る橋本がミドル、前蹴り、ストレート。四弐零はフック、ロー、ハイキックを返す。橋本がコーナーに詰めてから前蹴り、ヒザ蹴り、パンチ。

　 1R終了間近、ロープ際の打ち合いで四弐零が左フックでダウンを奪う。橋本は立ち上がり、試合続行でそのままインターバルに入る。

　2R、橋本がミドルキックを浴びせ、組んでから首相撲からのヒザ蹴り。四弐零は橋本の奥足に再三ローを叩き込みダメージを与える。

　 橋本が間合いを詰めて組んでからヒザを出す。ダウンを奪った四弐零が判定勝利。