MA日本キックボクシング連盟/WKA世界空手道連盟
「BREAK-13〜梶原一騎25回忌追悼記念・第14回梶原一騎杯 KICK GUTS 2011〜」
2011年5月8日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:15
▼スペシャルメインイベント4(第10試合) MA日本スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R延長1R
○町田 光(橋本道場/同級2位)
KO 1R1分32秒 ※左フック
●RIOT(真樹オキナワ/元MA日本バンタム&フェザー級王者/同級1位)
※町田が第9代王者に
“狂拳”竹内裕二が返上したMA日本スーパーフェザー級王座決定トーナメント決勝戦に駒を進めたのは、過去に二階級を制覇しているRIOTと今回がタイトル初挑戦となる町田。2月の準決勝ではお互いに2RKO決着を宣言しており、激しい一戦となりそうだ。
サウスポーのRIOTは、前に出てくるオーソドックスの町田に左ミドル。町田は左フックを合わせる。町田は右ボディストレート、右ロー。
RIOTは左ハイキック、町田はスウェーでかわす。お互いの距離が縮まると、「ジャブを当てて(RIOTが)パーリングすると思って当てた」という町田の左フックがクリーンヒット!
ダウンしたRIOTは必死に立ち上がろうとするが、カウント内に立ち上がれず。町田がKO勝利で新王者に輝いた。これで町田は9連勝をマーク。
マイクを握った町田は「人生つらいことばかりで僕は小さい時に死のうと思っていました。そんな時に『あしたのジョー』を見て誰もやっていないこと、オレじゃ出来ないと思ったことをやってから死のうと思って出会ったのがキックでした。自分がMA日本キックを盛り上げるように頑張ります。最後に“狂拳”竹内を3R以内に倒します!」と前王者に宣戦布告した。
▼スペシャルメインイベント3(第9試合) MA日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○十二林稔(HOSOKAWA/同級1位)
判定3−0 ※49−47、50−47、50−48
●BOB(MAG/王者)
※十二林が第18代王者に、BOBは初防衛に失敗
両者は昨年10月に同王座決定戦で対戦し、接戦の末にBOBが勝利。その後、十二林が次期挑戦者決定戦で勝利しタイトル挑戦権を獲得したため、3月26日後楽園大会でBOBと対戦することが決定していた。
しかし、3月11日に東日本大地震が起き、岩手・盛岡の十二林が所属するHOSOKAWAジムは被災。とても調整が出来る状況ではなくなったため、タイトルマッチの延期をBOBが受諾し、ようやく今大会での対戦となった。BOBが返り討ちにするのか。それとも十二林が意地を見せて王座を奪取し、被災地に明るい灯をともすのか。
1R、いきなり仕掛けたのは十二林。BOBをコーナーに詰めてパンチのラッシュを仕掛ける。BOBは冷静にブロックし、ジャブ、フックを返す。十二林は左ハイ。
2R、十二林がプレッシャーをかける展開。BOBは遠い距離から飛び込んでのパンチ。BOBがつまずいたところを見逃さず、十二林はラッシュを仕掛ける。「蹴りとかいっぱい出して戦うつもりでしたが、パンチ勝負に付き合ってしまいました」という十二林。3RもパンチのBOBに、十二林が打ち合いで応じる。
4R、ガードを下げるBOBに、十二林がワンツーからジャブ、左ミドル、左ローと手数を増やし、BOBを下がらせる。十二林のローには、BOBがフック。BOBはバックブローでKO狙い。お互いに激しい打ち合いも見せた。
5R、十二林の応援団60人が「みのる」コールを送る中、運命のゴング! 気持ちを前面に出すかのように、打ち合いを展開。十二林の左ストレートがクリーンヒットするも、BOBは前進する。
お互いに左右フック、ストレート。BOBの左ストレートがヒットも前に出る十二林。バチバチの打ち合いが展開され、終了のゴング。激戦を制したのは十二林! 岩手県釜石市在住で被災に遭った格闘家・平野仁氏もリングに上がり、大泣きで十二林の戴冠を喜ぶ。
マイクを握った十二林は「絶対に復興するぞという強い意志を持って戦いました」という。試合後には、「被災地に明るい話題を持っていけて最高に嬉しいです。
3月26日に試合が決まっていて、チャンピオンだったら防衛戦の相手は誰でも良かったのに、BOB選手は自分を選んでくれたので宿命を感じました。また機会があれば再戦して今度こそはKOします。(試合後、平野さんからは)『本当にありがとう』という一言だけでしたが、その一言が凄く重かったです。今後は後輩を引っ張っていけるようなチャンピオンになりたいと思います」とコメントした。
▼スペシャルメインイベント2(第8試合) 初代WPMF日本フライ級王座決定トーナメント準決勝 3分5R
○加藤竜二(橋本道場/MA日本フライ級王者/同級1位)
KO 2R1分46秒 ※右フック
●薩摩サザ波(TARGET/同級3位)
※加藤がトーナメント決勝戦に進出
加藤は現MA日本フライ級王者。昨年11月に飛燕野嶋と引き分けて王座初防衛に成功し、現在空位となっているWPMF日本フライ級のベルトに狙いを定めていた。二冠達成に一歩前進するか。対する薩摩はこれまで22戦とキャリアはあるものの未だ無冠。念願のベルト奪取を狙う。また、2009年12月にMAのリングで加藤に2RKO負けを喫しており、リベンジに燃える。
1R、ローの蹴り合いからスタート。加藤は三日月蹴り、左ハイ、後ろ回し蹴りと蹴り技を中心とした攻め。薩摩は組み付いてはヒザを返し、ローも入れる。組み合いになると、加藤がバランスよくコカしを多用し優位に立つ。
2R、加藤は左ハイ。モロに顔面に食らうも薩摩は前に出る。薩摩が左ミドルを出したところに、加藤が狙いすました右フック! この一発で大きく吹っ飛んだ薩摩は立ち上がることが出来ず、加藤が衝撃的なKO勝利を収めた。
▼スペシャルメインイベント1(第7試合) 62kg契約 交流戦 3分5R
○藤牧孝仁(はまっこムエタイ/元全日本ライト級1位)
判定3−0 ※49−47、50−47、50−48
●梶田義人(武勇会/MA日本ライト級王者/WPMF日本ライト級9位)
両者は2月に対戦し、藤牧がダウンを奪いそのまま勝利するかと思われたが、藤牧に鼻骨骨折の疑いがあるとしてレフェリーがストップ。梶田が逆転のTKO勝ちを収めていた。ともに納得する試合結果ではなく、約3ヵ月という短いスパンでの再戦となった。
1Rから前に出るのは梶田。上下に散らすパンチで前進し、首相撲でヒザ。パンチだけでなく、右ハイも入れる。2Rも梶田のペース。藤牧は右ローをこつこつと入れていく。
藤牧も右ハイを入れるが、意地を見せるように梶田は前進を止めない。4R、梶田のプレッシャーに下がりながらも藤牧は右ロー、前蹴り。5Rにはローのダメージからか前に出られなくなった梶田に対し、藤牧が攻める。お互いに激しく拳を交換させたところでゴング。判定で藤牧が勝利し、リベンジに成功した。
▼第6試合 プロレスリング・スペシャルタッグマッチ 45分一本勝負
○初代タイガーマスク&スーパータイガー
9分41秒 ※逆さ押さえ込み固め
5代目タイガーマスク&●タイガー・スパイダー
▼第5試合 ミドル級 3分3R延長1R
○宮本寛之(花澤/同級1位)
判定3−0 ※49−47、50−47、50−48
●我龍真吾(ファイティングマスター/元WMAF世界ミドル級王者&M-1ミドル級王者)
▼第4試合 MA日本スーパーライト級次期挑戦者決定トーナメント決勝戦 3分5R延長1R
○田中秀和(橋本道場/同級1位)
判定2−0 ※49−49、50−48、50−47
●冨田健祐(真樹アイチ/同級2位)
※田中がMA日本スーパーライト級次期挑戦権を獲得
▼第3試合 58kg契約 3分3R延長1R
○テープジュン・サイチャーン(真樹アイチ/UKF日本フェザー級王者/MA日本フェザー級2位)
TKO 3R27秒
●鋭司(HIMI/MA日本スーパーフェザー級10位)
▼第2試合 MA日本ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分5R延長1R
○雪丸(真樹アイチ/同級3位)
TKO 5R2分33秒
●諸岡直人(Kインター柏/同級4位)
※雪丸がトーナメント決勝戦に進出
▼第1試合 ライト級 3分3R延長1R
○宮城友一(真樹オキナワ/同級5位)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●狂平(武勇会/同級7位)
GBRの「WBCムエタイ」特集
MA日本フライ級王者・加藤竜二の空手殺法を駆使したミット打ち、MA日本スーパーライト級王者・山本佑機が兄・壮泰と双子スパーリング対決など |
|