▲現役パンクラス王者の清水(中央)が全日本選手権で優勝
7月3日(日)東京・スポーツ会館にて、日本サンボ連盟『第37回全日本サンボ選手権大会/女子オープン大会兼 2011年世界サンボ選手権大会代表選考会』が開催され、現スーパーフライ級キング・オブ・パンクラシスト(王者)の清水清隆(SKアブソリュート)が57kg級で優勝を果たした。
3年ぶりの全日本選手権出場で、パンクラスの現役王者として大会に挑んだ清水。抜群の運動量で相手を翻弄する戦いぶりで決勝まで進出し、決勝ではベテランの伊藤要(刈屋道場)と対戦。
→3年ぶりの出場で初優勝を果たした清水(右)
伊藤に外へ押し出される場面もあった清水だが、試合が進むと徐々に盛り返し、逆にプレッシャーを掛け始める。そしてポイントにはならなかったものの、場外際で「練習でも使ったことがない」という見事な足払い! その勢いのままポイントを獲得し、悲願の初優勝を達成。昨年から指導を始めたキッズサンボの教え子達の応援に応えた。
62kg級では全日本選手権12連覇中の“絶対サンボ王者”松本秀彦(木口道場)が登場。
→松本秀彦(左)は全日本選手権13連覇を達成
決勝ではレスリングの実力者・西尾直之(伊田組)と対戦し、危なげなくポイントを重ねて勝利。脅威の13連覇を成し遂げ、その絶対的な強さを見せ付けた。
今大会中で最も熱い盛り上がりを見せたのは、90kg級の菊地嘉幸(菊地商店)と榊原啓三(木口道場)の対決。90kg級は出場者が3名だったため、リーグ戦形式で行われ、勝った方が優勝というシチュエーションで2人は対戦した。
試合は序盤から力のこもった組み手争いが続き、ベースの柔道的組み手で攻撃の活路を見いだそうとする菊地に対し、榊原はサンボ流に袖を絞って対抗。
→榊原(左)が豪快なリフトを見せて菊地に勝利、90kg級優勝
榊原が場外際で菊地を押し出し消極性パッシーブを奪う。中盤に入っても同様の展開が続き、後半、榊原が片足を抱えてそのままリフト。菊地がそれをこらえたかに見えたが、腹ばいで落ちてしまい榊原に1ポイントを献上。結局この1ポイントが決め手になり、榊原が悲願の復活優勝&MVPを獲得した。試合結果の詳細は以下の通り。
日本サンボ連盟
「第37回全日本サンボ選手権大会/女子オープン大会
兼 2011年世界サンボ選手権大会代表選考会」
2011年7月3日(日)東京・スポーツ会館
情報・写真提供:日本サンボ連盟
<大会結果>
■男子シニアの部
52kg級
優勝 中島 涼(法政大学)
準優勝 河澄亮祐(木口道場)
3位 小野寺基泰(スポーツ会館)、吉成 仁(スポーツ会館)
57kg級
優勝 清水清隆(SKアブソリュート)
準優勝 伊藤 要(刈屋道場)
3位 岡崎浩史郎(三多摩サンボスクール)、柴生田大輔(スポーツ会館)
62kg級
優勝 松本秀彦(木口道場)
準優勝 西尾直之(伊田組)
3位 渡辺修斗(クロスポイント)
68kg級
優勝 山ア吉央(菊地商店)
準優勝 森 不二夫(横浜サンボアカデミー)
3位 古里光司(伊田組)、今泉堅太郎(SKアブソリュート)
74kg級
優勝 明先俊太郎(M’s−DOJO)
準優勝 石毛大蔵(無所属)
3位 一二三力延(横浜サンボアカデミー)、嶋田元紀(無所属)
82kg級
優勝 勢田誠一(TEAM KAZE)
準優勝 照井新矢(三多摩サンボスクール)
3位 佐藤友紀(アカデミア・アーザ)、佐々木太一(桜美林大学)
90kg級
優勝 榊原啓三(木口道場)
準優勝 菊地嘉幸(菊地商店)
3位 竹内 出(竹内)
100kg級
優勝 大西右司(大阪商業大学)
準優勝 篠塚貴志(寒川柔友会)
3位 田矢信二(無所属)、水戸芳光(スポーツ会館)
100kg超級
優勝 千葉記位(SKアブソリュート)
準優勝 森 真(大阪商業大学)
■女子の部
48kg級
優勝 八木沼志保(アンプラグド国分寺)
準優勝 楠本佳子(竹内)
■男子ジュニアの部
57kg級
優勝 三瓶良恭(日本大学 明誠高等学校)
62kg級
優勝 對馬慶亮(法政大学)
準優勝 木下慎之介(木口道場)
3位 町田 充(八戸工業大学)、時田賢基(日本ウェルネススポーツ専門学校)
68kg級
優勝 鈴木雄大(東海大学)
準優勝 福島克真(大阪商業大学)
3位 佐藤洋亮(神奈川県立旭高校)、高橋知宏(竹内)
74kg級
優勝 杉並真博(無所属)
82kg級
優勝 稲 紘弥(大阪商業大学)
100kg級
菊地真登(力善柔道クラブ)
100kg超級
久我元士(八戸工業大学)
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