新日本キックボクシング協会
「MAGNUM−26」
2011年7月24日(日) 東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▲チャイナローンに強烈な右アッパーを突き上げる石井(右)
▼メインイベント4(第13試合) 63.5kg契約 3分5R
○石井宏樹(藤本/元日本ライト級王者、TOUITSU同級トーナメント優勝)
KO 2R1分3秒 ※左ボディフック
●チャイナローン・オーシン(タイ)
小腸破裂の大ケガから復帰した後、タイ人を相手に2連勝を飾っている石井。今回の対戦相手チャイナローンは、大会パンフレットによれば89戦56勝(8KO)33敗という戦績以外はデータがない(タイトルの獲得歴もなし)。
1R、石井が強烈な右ロー、一気にパンチをまとめて前に出る。チャイナローンは左ローを蹴ると、石井はそこにカウンターの右ハイキックを合わせ、チャイナローンの動きを止める。
石井はチャイナローンのミドルやローをしっかりカットしながら前に出て左右のロー。奥足へのローを効果的に当てて、左ボディから右ストレート、右ヒジ。石井の奥足ローでチャイナローンは動きが止まる。
2R、石井が奥足ローを蹴って、左ボディから右ロー。これでチャイナローンが後退すると、そこに石井が右アッパー、左ボディ、そして右ヒジを連打! 石井の猛攻を受けたチャイナローンは顔をそむけるようにしてマットに崩れ落ち、レフェリーがダウンを宣告する。
何とか立ち上がったチャイナローンだったが、すぐに石井がラッシュを仕掛けて強烈な左ボディ! この一発でチャイナローンが悶絶しながらマットに倒れ、石井が問題なくKO勝利を収めた。
あっけない幕切れに首を傾げる石井だったが、リングに上がった新日本キックボクシング協会の伊原信一会長が10・2後楽園大会で石井の通算4度目となるラジャダムナンスタジアムのスーパーライト級タイトルマッチを組むことを発表。石井は「10月2日は自分がベルトを巻いている姿を見に来てください。よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
試合後、控え室で「今日は色んなことをやってみようと思っていたんですけど、その前に試合が終わっちゃいましたね(苦笑)。ハイキックが入った後に慌てすぎて倒しに行ったのが反省点です。もっと冷静に畳み掛けるようにならないとダメですね」と語った石井。
10月のタイトル戦に関しては対戦相手などの詳細はまだ決まっていないが「次で4度目の挑戦なので、本当に命をかけて次のリングに上がります。スケジュールのタイミングが合えばタイでも練習したいし、自分にはそんなに時間もないので集中して取り組みます」と話した。
▲右ヒジを打ち込む緑川(右)が2度目の防衛に成功
▼メインイベント3(第12試合) 日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○緑川 創(藤本/王者)
判定2−1 ※50−48、48−49、49−48
●渡辺健司(伊原稲城/同級1位/挑戦者)
※緑川が2度目の防衛に成功。
昨年7月の藤田ゼン戦以来、約1年ぶりに2度目の防衛戦を迎えた緑川。挑戦者の渡辺はこれまで緑川と2度対戦しているが、渡辺は1敗1分と緑川に勝ったことがない。
現在5連勝中の緑川がタイトルを防衛するか? それとも渡辺が3度目の正直で緑川を下しベルトを手にするのか?
1R、左ミドルを蹴って距離を取る渡辺。そこからパンチをまとめて縦ヒジを打つと、これで緑川の左目下から出血する。しかし緑川は渡辺のミドルをブロックして右のボディストレート、さらに渡辺のジャブに右フックをかぶせて前に出る。
2R、渡辺のミドルを受けてすぐに右ローを蹴り返す緑川。これを効かせて距離が詰まったところで右ヒジ! ここから緑川が右のパンチを強振して前進! 右ボディから顔面への左フックとパンチをつなげていく。
3Rになると、これまで以上に緑川が圧力をかけて前に出る。そして渡辺のミドルをブロックして左フック! このまま渡辺をロープに詰めると連打をまとめて、下がる渡辺に右ストレート! 飛びヒザ蹴り! 右ヒジ! 緑川が怒涛の連打で渡辺を攻め込む。
4R、ここも右フックを打ちながら前に出る緑川。ややパンチが大振りになり、渡辺の右ストレートやヒジが当たる場面があったものの、緑川も右ハイキック、そして右ストレートからパンチの連打をまとめる。
5R、緑川がパンチで前に出て強烈な左フック! 渡辺も右ストレートを当てて、縦ヒジで前に出る。これに対して渡辺も飛びヒザ蹴り、ジャンプしながらのミドルキック!
渡辺も果敢にパンチで打ち合い、試合終了のゴング。ジャッジ1名が渡辺を支持したものの、パワフルな攻撃を見せた緑川が2度目の防衛に成功した。
▲江幡(右)が強烈な右ストレート一撃でKO勝利
▼メインイベント2(第11試合) 日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
○江幡 睦(伊原/王者)
KO 1R1分10秒 ※右ストレート
●越川大樹(市原/同級1位/挑戦者)
※江幡が初防衛に成功。
昨年3月に対戦している両者。この時は王者・越川を江幡が判定で下し、江幡が新王者となった。今回は2人の立場が逆転しての再戦となる。
1R、江幡が左フックから力強い右ローを蹴っていく。そして越川の右の蹴りをキャッチした江幡が右ストレート! これで越川が尻餅をついて、江幡が先制のダウンを奪う。再開後、左フックから前に出て行く江幡。そして再び右ストレート! これが越川の顔面を打ち抜き、越川はそのまま後方にばったりと倒れ、江幡が一撃KOで初防衛に成功した。
▲自分が前のめりになるほど強烈なヒジ打ちを叩き込む江幡(左)
▼メインイベント1(第10試合) 日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R
○江幡 塁(伊原/王者)
TKO 2R47秒 ※ドクターストップ
●古岡大八(藤本/同級4位/挑戦者)
※江幡が初防衛に成功。
昨年12月にベニー・ユキヒデを下し、日本バンタム級王座挑戦権を獲得した江幡。しかし王者・木暮智が怪我で防衛戦を行えなかったために江幡が暫定王者となり、5月のランキングで正規王者として発表された。挑戦者の古岡は学生キック王者で、今年に入ってから2連勝を収めて今回のチャンスを手に入れた。
1R、サウスポーの古岡に対して左のアウトローを蹴っていく江幡。そこから右のボディストレートを打って前に出て行く。古岡は左ミドルを蹴るが、江幡はそこに右ローを蹴り返し、右ストレートで飛び込んでいく。そして古岡が前に出てくるところに左フック、さらに右ストレートとヒジ打ちの連打! ラウンド終了のゴングが鳴ると、レフェリーに動きを制止されてしまうほどの気迫の攻めを見せる。
2R、すぐに距離を詰めて左フックから右ストレート、右の縦ヒジで突進する江幡! これで古岡をコーナーとロープまで押し込み、バランスを崩した古岡に左ヒジを強振! 自分の体も前のめりに倒れるほどのフルスイングの一撃を打ち込む! これで古岡が眉間をざっくりとカット! ドクターチェックが入ると、ドクターはすぐに試合を止め、江幡がTKO勝利で初防衛に成功した。
▼第9試合 日本ライト級 3分3R
○石井達也(藤本/同級1位)
判定2−0 ※29−29、29−28、30−29
●湯澤尚矢(伊原/同級4位)
▼第8試合 日本ウェルター級 3分3R
○竹若佑輝(八景/同級2位)
TKO 2R1分44秒 ※ドクターストップ
●阿久澤英一(山田/同級4位)
▼第7試合 日本ミドル級 3分3R
○斗吾(伊原/同級5位)
KO 1R2分20秒 ※右ストレート
●ショーケン(山田/同級2位)
▼第6試合 日本フェザー級 3分3R
○瀬戸口勝也(横須賀太賀/同級2位)
判定3−0 ※30−29、29−28、30−29
●田中義人(伊原/同級7位)
▼第5試合 日本ウェルター級 3分3R
○ロッキー壮大(治政館/同級6位)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−28
●後藤貴司(トーエル/同級5位)
▼第4試合 日本フェザー級 3分3R
○拳士浪(治政館/同級8位)
判定2−0 ※30−28、30−29、29−29
●古河たすく(トーエル/同級6位)
▼第3試合 日本ライト級 3分3R
○木村旭洋(伊原)
判定3−0 ※20−17、20−18、20−18
●井上昌彦(宮川道場)
▼第2試合 日本フェザー級 3分3R
−三木雄亮(治政館)
無効試合 1R1分1秒 ※馬場の目にオイルが入りドクターストップ
−馬場ワタル(横須賀太賀)
▼第1試合 日本ライト級 3分3R
○藤田裕喜(伊原稲城)※デビュー戦
KO 1R1分54秒 ※3ノックダウン
●ソクラテス伊藤(野本塾)
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