▲70kgトーナメントで優勝したK-1甲子園2010 -KING OF UNDER 18-ベスト8の竹野蓮
7月31日(日)大阪・たかいし市民文化会館アプラホール大ホールにて、『DEEP☆KICK 7』が開催された。
今大会の目玉は、4月に開幕した70kgトーナメントの準決勝・決勝戦。4月に1回戦を突破した3選手に、NJKFウェルター級3位のDAIがシード選手として加わった4選手で優勝が争われた。
勝ち上がり組3人がいずれもプロ戦績の多くない新鋭ばかりということで、キャリアで大きく上回るDAI(NJKF・誠至会)が当然の如く優勝候補と見なされていたものの、結果はそんな下馬評を大きく裏切ることとなった。何と4月の1回戦でプロデビューしたばかりの18歳・竹野蓮(MA・多田ジム山口道場)が2試合ともにKOで決め、トーナメントを制してみせたのだ。
準決勝、パンチ自慢の拳心(侍)と対戦した竹野は、左右のパンチを振り回して前に出てくる拳心にローとヒザ蹴りで対抗しつつ、接近戦になるとパンチも返していく。
→トーナメント準決勝、拳心(左)vs竹野蓮
2Rに入るとパンチを効かせて青コーナー付近に拳心を追い詰めた竹野は、セコンドの「ハイいけるよ!」という指示の通りに左ハイをジャストミート! これ一発で拳心は腰から崩れ落ち、竹野が衝撃のKO勝利で決勝進出を決めた。
準決勝第2試合、DAIと対戦するのは竹野と同じく18歳の近藤大成(大成会館)。
→トーナメント準決勝、DAI(左)vs近藤大成
1回戦をKO勝利で決めてDAIに挑んだ近藤だが、DAIはムエタイスタイルでミドルから打ち下ろすローを連発。近藤もパンチやハイキックを返す場面はあったものの終始、DAIのペースで試合が進み、DAIが判定勝ちで決勝に駒を進めた。
そして迎えた決勝、DAIは準決勝と同じくミドルとローで前に出るが、竹野はミドルで応戦しつつ、パンチを入れていく。そして2分過ぎ、スーパーマンパンチのような形で竹野の右がヒット! これをまともに食らったDAIは立ち上がろうとするも立てず、竹野が1RKO! 18歳、プロ3戦目でトーナメントの頂点に立った竹野は飛び上がって喜びを露わにした。
ベルトを巻き、「3歳から格闘技を続けてきて、やっとベルトが獲れた。キックボクシングを続けさせてくれた父にお礼を言いたい」と涙ながらにマイクアピールした竹野。昨年のK-1甲子園では西日本王者として出場し、ベスト8の成績を残した。プロとしては上々すぎるスタートとなり、「目標は世界チャンピオン。誰でもいいので、強い選手とやりたい」と抱負を語った。
このところ、K-1ルールをベースにしたDEEP☆KICKルール(掴んでのヒザは1発までOK)が選手間にも浸透してきたか、好勝負が増えてきているDEEP☆KICK。
今大会でもセミの山口裕人(MA・多田ジム山口道場)vs龍啓(国士会館)では2Rにダウンを奪い合うなど終始激しい打ち合いが展開され、場内は大沸き。優勝の竹野とともに、こうした選手たちの今後の活躍にも期待だ。
DEEP☆KICK実行委員会
「DEEP☆KICK 7」
2011年7月31日(日)大阪・たかいし市民文化会館アプラホール大ホール
開場13:30 開始14:00
<全試合結果>
▼メインイベント(第14試合) 70kgトーナメント決勝戦 3分3R
○竹野 蓮(MA・多田ジム山口道場/K-1甲子園2010 -KING OF UNDER 18-ベスト8)
KO 1R2分19秒 ※右フック
●DAI(NJKF・誠至会/NJKFウェルター級3位)
※竹野がトーナメント優勝
▼セミファイナル(第13試合) 59kg契約 3分3R
○ヨーゲンチャイ・エスジム(タイ/エス/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級8位)
判定2−0 ※29−29、30−28、30−27
●村井義治(理心塾)
▼セミファイナル(第12試合) 62kg契約 3分3R
○山口裕人(MA・多田ジム山口道場)
判定2−0 ※27−27、28−26、28−27
●龍啓(国士会館)
※2R、龍啓は左フックと右フックで、山口はパンチ連打でダウン
▼第11試合 63kg契約 3分3R
○ケイスケ(頂上会テアゲネス)
判定3−0 ※30−26、30−27、30−28
●KAZUYA(MMA誠至会)
※3R、KAZUYAに膠着行為と組み付きでそれぞれ減点1
▼第10試合 58kg契約 3分3R
○吉野 繁(TeamFreeStyle)
KO 1R2分49秒 ※3ノックダウン
●林 眞平(魁塾)
※林はヒザ蹴り、ヒザ蹴り、前蹴りでダウン
▼第9試合 58kg契約 3分3R
○福田祐介(PLACE-K)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●嶋田昌洋(志真會館)
▼第8試合 100kg契約 3分3R
○白神昌志(NJKF・拳之会)
KO 1R40秒 ※パンチ連打
●ゴリ・セノオ(月心会)
※1R、ゴリはパンチ連打でダウン
▼第7試合 63kg契約 3分3R
○憂也(魁塾)
KO 1R1分49秒 ※パンチ連打
●増下智也(日進会館)
▼第6試合 56kg契約 3分3R
○大樹(NJKF・ARENA)
判定3−0 ※三者とも28−26
●中務幸信(多田)
※大樹は1R、左フックでダウン。中務は2Rに左フック、3Rにパンチ連打でダウン
▼第5試合 59kg契約 3分3R
○藤井基文(月心会)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●石井宏和(京賀塾)
▼第4試合 56kg契約 3分3R
○中川幸樹(魁塾)
2R終了負傷判定2−1 ※19−18、18−19、19−18
●KING京介(ロイヤルキングス)
※3R、バッティングでKING京介がカットし、続行不可能に。2R、組み付きで両者に減点1
▼第3試合 70kgトーナメント準決勝 第2試合 3分3R
○DAI(NJKF・誠至会/NJKFウェルター級3位)
判定3−0 ※三者とも30−29
●近藤大成(大成会館)
▼第2試合 70kgトーナメント準決勝 第1試合 3分3R
○竹野 蓮(MA・多田ジム山口道場/K-1甲子園2010 -KING OF UNDER 18-ベスト8)
KO 2R1分 ※左ハイキック
●拳心(侍)
▼第1試合 70kgトーナメントリザーブファイト 3分3R
○ほそえとしひろ(志真會館)
判定3−0 ※30−29、30−29、29−28
●康 信博(誠空会)
▼オープニングファイト第4試合 TOP☆RUN一般65kg以下王座決定戦 2分3R
○松原覚得(NJKF・誠至会)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●中川典久(BLA-FREY)
※本戦判定は30(松原)−29、30−30、30−30
※松原が新王者に
▼オープニングファイト第3試合 TOP☆RUN50kg以下タイトルマッチ 2分3R
○鈴木真彦(翔拳塾)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●生川龍星(魁塾)
※生川が防衛に失敗、鈴木が新王者に
▼オープニングファイト第2試合 TOP☆RUN35kg以下タイトルマッチ 2分3R
○黒田勇斗(隆拳塾)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−26
●政所 椋(魁塾)
※2R、政所はヒザでダウン。黒田が防衛
▼オープニングファイト第1試合 NEXTLEVEL45kg以下 大阪対岡山 2分2R
○平野凌我(NJKF・拳之会)
判定3−0 ※三者とも20−19
●山田有佑(魁塾)
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