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【ムエローク】田中秀和が在日タイ人トーナメント王者を壮絶KO!病院送りに

2011/08/07


▲田中(奥で手を上げている人物)がスアレックをKOで病院送り

DEEK総合企画
「ムエローク2011 -3rd-」

2011年8月7日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30

▼メインイベント(第10試合)日タイ国際戦スーパーライト級 3分5R
○田中秀和(士道館橋本道場/MAスーパーライト級1位)
TKO 5R2分28秒
●スアレック・ルークカムイ(タイ/尚武会/ムエマラソンJapan2011王者)

 スアレックは2月20日に在日タイ人によるトーナメント「ムエロークジャパントーナメント」を制しており、この時の契約体重が59kg。今回はスーパーライト級(63.50kg以下)契約で行われ、約3階級増量してMA日本キックボクシング連盟のトップランカー田中との一戦に臨む。

 1R、ゴングと同時に強烈な左ミドルを打つスアレック。あまりの豪快な音に、どよめきの声が上がる。続けざまにスアレックは左ミドルを打つ。田中をコーナーに詰めて足払いでコカす。直後に放った右ローに右ストレートを合わせた田中は右ミドルと右ローを追撃。何とかガードするスアレックに、田中は右ロー、右ストレート、右ローとつなげて首相撲。終了間際に互いに右ミドルを打ってゴング。

 2R、田中が右ローで先手を仕掛けると、左ミドルを追撃。スアレックをロープに詰めると、右ボディストレートを打つ。これに右ローを合わせるスアレック。

 残り1分になると、右に回って右ローを打つ田中。スアレックは首相撲からヒザで応戦。首相撲がほどけたところに右ハイ、右前蹴りを打つスアレック。田中はガードしながら前に出ながら距離を詰めると、スアレックをロープに追い詰めて右ロー。スアレックがロープを背にする姿が目立った。

 3R、しつこく右ローを打ってきた田中はここでも右ローをしつこく打っていく。スアレックの左足が赤く腫れ上がっていき、効いてきたのか、スアレックの動きがやや鈍くなり、手数も減り始めてくる。右前蹴りや右ミドルを単発ながら打つも、1、2Rほどの手数が見られない。徐々に流れは田中ペースに傾いていき、右ロー、右ミドルを打ち続けていく田中。

 4R、序盤に互いに右ローを打ち合うが、田中がジャブを突きながら右ロー。これにスアレックは下がってしまい、田中の右ローを食らってしまう。スアレックが首相撲に持ち込むと、田中はスアレックの左ももにヒザを当てていく。スアレックはヒザを出して応戦。田中の右ローにたまらずロープを背にするスアレック。完全に田中ペースになっていく。

 5R、スアレックが右ミドルを打とうしたところに、田中は右ロー。距離を取ってワンツーを打つスアレックは首相撲に持ち込んで田中を回して崩す。立ち上がる田中は右ロー。スアレックは右ロー、右ミドルを返すが、すかさず田中は右ローを打つ。残り30秒に差し迫ったところで、田中は飛びヒザを打つが、スアレックはこれをガードして防ぐ。

 しかし、飛びヒザの勢いでスアレックが体勢を崩してしまい、そこに田中の右ヒジがスアレックの左頬を打ち抜いてダウンを奪う。田中は勝利を確信したのか、両手を突き上げて勝利をアピール。ダウンコールが進むも、立ち上がれず、そのまま田中のTKO勝利となった。ダメージが深く、自力で立てないスアレックは担架で運ばれ、病院へ直行することとなった。



▲在日タイ人対決はシティーチャイ(右)が勝利

▼セミファイナル(第9試合)タイスーパーファイト60kg契約 3分5R
○シティーチャイ・センモラコット(タイ/尚武会/元ルンピニースタジアム認定フライ級王者)
判定3-0 ※49-48、49-48、50-49
●コンゲンチャイ・エスジム(エス)

 1R、シティーチャイが右ローを2発打つと、右ミドルを返すコンゲンチャイ。互いに様子を見ているのか、見合う状態が続いていく。終盤にシティーチャイが右前蹴りを出すも、コンゲンチャイはこれをガードして右ローを返す。

 2R、コンゲンチャイが右ミドルを打つと、シティーチャイも右ミドルを返す。その後また見合う状態となるが、コンゲンチャイが右前蹴りを打って右ミドルを打つ。右ミドルを追撃したコンゲンチャイだが、シティーチャイはこれをスウェーでよける。ジャブを突いてシティーチャイをロープに詰めるコンゲンチャイ。

 だが、シティーチャイが右前蹴りと右ミドルを打ち、詰めの手を逃してしまうコンゲンチャイ。1R同様、手数が少ない両者。打ち合う様子が見られず、ここまで静かな展開を迎えてきた。当然ながら、ここまでは両者に差が付いていないだろう。

 3R、コンゲンチャイが右前蹴りを打ちながら、シティーチャイをロープに詰めていく。コンゲンチャイがジャブを突いて右ミドルを蹴ろうとした時にシティーチャイが右ミドルを合わせ、組んでロープから逃れる。ジャブを突いて距離を取るコンゲンチャイに、右ミドルを打っていくシティーチャイに、左前蹴りを返すコンゲンチャイ。すぐに右ミドルを打っていくシティーチャイだが、コンゲンチャイは右ミドルをキャッチして足払いでシティーチャイをコカす。残り30秒で、互いに右ミドル、右前蹴りを出し合ってゴング。

 4R、3Rの終盤の続きといわんばかりに、開始早々から右ミドルと右前蹴りの応酬となる。開始から20秒が経過した頃に、コンゲンチャイの右ハイがシティーチャイのアゴをとらえる。さほどダメージがないのか、効いた素振りが見られないシティーチャイ。

 連発で右ハイを打つコンゲンチャイ。またもやシティーチャイのアゴに入る。シティーチャイは右ミドルや右前蹴り、首相撲でコンゲンチャイの動きを止めていく。コンゲンチャイも首相撲を仕掛けると、そのままヒザの応酬に。

 5R、コンゲンチャイが前に出ながらプレッシャーをかけ、シティーチャイを後退させると、シティーチャイをコーナーに詰めてジャブと右ミドル。シティーチャイも右ミドルを返す。互いに勝ちを悟ったのか、自分からは手を出さずに、右ミドルや前蹴りを出してきたら捌くにとどめ、流すようにして試合終了のゴングを待つことに。

 三者共に、1ポイント差でシティーチャイを支持。ムエローク初参戦となったシティーチャイが僅差で勝利を収めた。



▲増田(右)が約1年ぶりの勝利

▼第8試合 ムエリーグライト級賞金マッチトーナメント 3分3R
○増田卓仁(WSR)
判定2-0 ※29-29、29-30、28-30
●飛猿(新宿)

 ライト級中堅の4選手による20万円の賞金を懸けたトーナメントを開催。勝者は10月2日に行われる決勝戦に進出する。

 1R、飛猿が右ローを打って先手を仕掛けると、増田はジャブを突いて様子を窺う。そんな増田をよそに、飛猿は右ローを打っていく。増田はとにかくジャブを突いて飛猿の出方を見ているようだ。終盤になってようやく増田は右ローを蹴るが、ことごとく空を切ってしまう。

 2R、1R同様、飛猿が右ローで先手を仕掛けると、増田は右ローと右ストレートを返す。飛猿は軽い右ローを連発し、ジャブを突きながら距離を取っていく。増田は左ミドルを出すも、飛猿に見切られてよけられてしまう。残り1分、首相撲からヒザの応酬となり、首相撲がほどけたところで、飛猿は右ローを打っていく。増田は首相撲で応戦するが、飛猿に崩されて右ローを被弾。増田は再び首相撲に持ち込み、飛猿を回して崩していく。

 3R、増田が首相撲からヒザを仕掛けると、飛猿は右ローと右ヒジ。しばらく首相撲からヒザが続くうちに、増田の呼吸が荒くなっていく。それでも増田は右ローを打ちながら首相撲からヒザを打っていく。飛猿は右ローからパンチの連打で増田に猛反撃。ガードしながら耐える増田はしつこく首相撲を仕掛け、そのまま試合終了のゴングが鳴り響く。

 判定の結果、三者共に1ポイント差で増田を支持。増田が決勝戦進出となり、先に勝ち抜いた川崎と20万円の賞金を賭けて争われることになった。

 増田の勝利を受け、川崎がリングへ上がり、「1年ぶりの試合だったので、どうしても勝ちたかったです。勝ったので、次の試合はなるべくKOを意識して倒します!」とコメント。増田は自己紹介を済ませると、身内から「もっとはっきり喋れよ(笑)」と突っ込まれ、場内から笑いを誘っていた。その後増田は「1年間勝てなくて、何とか判定で勝ったんですけど…せっかく勝ったんで、楽勝で勝ちに行きます(笑)」とコメント。すると、またしても身内から「ホントにできんのかよ(笑)」と突っ込まれるハメに。最後に川崎と増田が記念撮影に収まり、決勝戦の健闘を誓い合った。



▲右フックでダウンを奪った川崎(右)が勝利

▼第6試合 ムエリーグライト級賞金マッチトーナメント 3分3R
○川崎 亮(尚武会)
判定3-0 ※27-30、27-30、26-30
●ATSUYA(B-FAMILY NEO)

 1R、互いにローを蹴り合いながら様子を窺う展開となる。川崎が右ローを打つと、ATSUYAは左ローを返し、時折左ミドルを混ぜていく。川崎が前に出てパンチを打ちながらATSUYAをコーナーに詰めると、川崎はパンチのラッシュを仕掛ける。残り20秒、川崎は再びパンチのラッシュを仕掛け、その中で放った右フックでATSUYAからダウンを奪う。

 2R、川崎がいきなりパンチのラッシュを仕掛けると、ガードするATSUYAの手がほどけていくが、ATSUYAも負けじと打ち合いに応じていく。打ち合いの中で、ATSUYAの目尻がバッティングによりカット。再開し、後半からATSUYAはパンチのみの攻勢となる。川崎も右ローを数発蹴る程度で、ATSUYA同様パンチのみの攻勢に。

 3R、開始早々からパンチの打ち合いになるが、川崎のパンチの手数が増えていく。ATSUYAはガードしながら距離を詰めて首相撲を仕掛ける。その中で川崎はATSUYAの頭上目掛けて右ヒジを落とし込んでいく。

 終盤には川崎の右ハイがATSUYAの首元にグサリとめり込むが、ATSUYAはこれを耐え、首相撲に持ち込む。残り10秒、互いに足を止めてパンチの打ち合いに。川崎が胴廻し回転蹴りを繰り出したところで試合終了のゴング。

 ダウンを奪った川崎がフルマーク判定でATSUYAを下して決勝戦進出を決めた。


▼第7試合
○白鳥大珠(尚武会)
判定3-0 ※30-29、30-29、29-28
●瑠輝也(荒木道場)

▼第5試合 バンタム級 3分3R
●康晃(ASSHI-PROJECT)
判定3-0 ※三者とも27-30
○作間晃雄(S.V.G)

▼第4試合 ライト級 3分3R
○ドリーム輝(尚武会)
TKO ※1R 1分35秒
●イーグル長峰(ウォータードラゴン)

▼第3試合 フライ級 3分3R
○永澤和則(チームTEPPEN)
TKO 1R26秒
●手塚友則(小林道場)

▼第2試合 43kg契約 3分3R
○佐々木輝夜(尚武会)
判定3-0 ※三者とも30-28
●中野滉太(パワーオブドリーム)

▼第1試合 60kg契約 3分3R
○KAZU(尚武会)
TKO 1R1分57秒
●デコボコ平(ウォータードラゴン)

▼ムエロークJr地域対抗戦3対3 2分2R
○将軍(ファイトアンダーグラウンド)
判定3-0 ※30-26、29-26、30-26
●白鳥大珠(チームTEPPEN)

▼第3試合
○森田蓮也(チームTEPPEN)
判定3-0 ※30-26、30-25、30-26
●須崎信二(道場マキタカ)

▼ムエロークJr地域対抗戦5対5 2分2R
○チーム東日本
山浦 翔(B-FAMILY NEO)
末永勇一(フリー)
堤 駿斗(チームTEPPEN)
※2勝1敗でチーム東日本勝利
●チーム西日本
RIKU(KRB-GYM)
森下翔陸(CRAZY WOLF)
BEGIN(KRB-GYM)

▼ムエロークJrワンマッチ 2分2R
○安本晴翔(士道館橋本道場)
判定3-0 ※三者とも20-17
●新名希平(B-FAMILY NEO)

▼ムエロークJrワンマッチ 2分2R
○東原亨介(WSR池袋)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-19
●岩尾 翔(パワーオブドリーム)

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