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GBRの「Krush」特集
佐藤嘉洋がシェムシ・ベキリ戦を徹底解説、尾崎圭司のラッシュスパーリング動画、梶原龍児インタビュー、初代K-1−63kg日本王者・大和哲也のインタビューなど

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【Krush】明暗が分かれたダブル世界戦!寺戸が王座奪取、尾崎は判定負け

2011/08/14



Krush実行委員会
「Krush.11」

2011年8月14日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※オープニングファイトは17:15〜

▼トリプルメインイベント(第9試合) ISKA世界スーパーバンタム級(55kg)王座決定戦 K-1ルール 3分5R延長1R
○寺戸伸近(Booch Beat/元全日本バンタム級、元RISE55kg級、元M-1バンタム級王者)
判定3−0 ※50−41、50−41、50−40
●キエラン・マカスキル(イギリス/POS Fight Team/ISKAイギリス・バンタム級王者)

 念願だった世界タイトル挑戦を前に、前日会見では「Krushを代表して世界戦をやらせてもらうことになりました。絶対にこのチャンスを逃さないよう、1Rから倒しに行って勝ちたいと思います」と意気込みを語っていた寺戸。

 一方、「自分もテクニックを見せるスタイルなので、明日はムエタイスキルを見せられると思います」と話していたマカスキルはテコンドー衣を着用してリングに上がる。

 1R、細かく構えをスイッチする長身のマカスキル。そこから前蹴りを放って、寺戸が距離を詰めようとしてくると右ハイキックを狙う。寺戸はコツコツと右ローを当てながらパンチで入るチャンスを窺う。

 2R、プレッシャーをかけて前に出る寺戸が右ロー、そして強烈な右ボディストレート! これでマカスキルの動きがガクッと落ち、寺戸が右ローを連打!

 下がるマカスキルをロープに詰めて顔面とボディを滅多打ちにし、最後は右ローでダウンを奪う。再開後も寺戸はすぐにマカスキルに襲いかかり右ローでダウンを追加。しかし残り時間が少なく、マカスキルに前蹴りと右ミドルで逃げ切られてしまう。

 3R、ここでマカスキルは構えをサウスポーに構えて、ジャブと足への前蹴りで距離を取る。徹底して間合いを詰めさせないようにするマカスキル。

  これに手こずる寺戸だったが、常にプレッシャーをかけて前に出て右ローからパンチの連打! これでこの試合3度目のダウンを奪う。

 4R、ここもサウスポーに構えるマカスキルは自分から下がって前蹴り。寺戸はインローを蹴って右ボディストレート、顔面への右ストレート。マカスキルをロープまで詰めると右ローを蹴って、左フックから連打!

 クリーンヒットはないもののマカスキルが尻餅をついて、レフェリーはダウンを宣告する。試合を終わらせようとパンチで襲いかかる寺戸だったが、マカスキルも前蹴りで必死の抵抗。

 5R、前蹴りと左ミドルで距離を取るマカスキル。寺戸は細かく手数を出して右アッパーから左フック、右ロー!  このコンビネーションでこのラウンドもダウンを奪う。何とか倒して勝とうとマカスキルを追いかける寺戸だったが、マカスキルが何とかそれを耐えて試合終了のゴングを聞いた。

 判定は計5度のダウンを奪った寺戸が9〜10ポイント差をつける大差の判定勝利。寺戸自身も倒しきれずに納得のいかない試合内容ではあったが、初の世界タイトル奪取に成功した。


▼トリプルメインイベント(第8試合) ISKA世界スーパーライト級(63kg)王座決定戦 K-1ルール 3分5R延長1R
○トーマス・アダマンドポウロス(フランス/Team Busonera/ISKAフランス3冠王)
判定3−0 ※48−47、48−48、49−47
●尾崎圭司(チームドラゴン/2007K-1 WORLD MAX日本第3位)

 対戦カード発表会見や公開練習といった公の場で「自分の格闘技人生をすべてぶつけて世界を獲ります」と世界戦への想いを熱く語っていた尾崎。

 対するアダマンドポウロスは前日;会見で「自分はとにかく前に出て戦うスタイルだ。それを日本のみなさんにも見ていただけると思う」と自らのアグレッシブさをアピールしていた。

 1R、リングの中央を取り、ジリジリと前に出る尾崎。アダマンドポウロスは距離を探りながら強烈な左ミドル! さらにワンツーで飛び込んで右ローにまでつなげる。

 尾崎はアダマンドポウロスの突進に対してガードを上げて右ロー。アダマンドポウロスは構わず右ストレートで距離を詰めて、ロープを背負ってガードを固める尾崎に左ボディ、アッパー、左右のフックを乱れ打ちする。

 2R、尾崎は高いガードから右ローをコツコツと当てて、左の前蹴り、バックキックを狙う。アダマンドポウロスは強い右ストレートから飛び込んで左右のロー、そして左ミドル。パワフルな攻撃で尾崎を攻め込んでいく。

 しかしここで尾崎が狙い済ましたバックブロー! これがタイミングよく入り、バランスを崩すアダマンドポウロス! 「ダメージはないよ」とアピールするアダマンドポウロスだったが、レフェリーはダウンを宣告する。

 3R、ここまでと同じように右ローを蹴って、バックブローを狙う尾崎。しかしアダマンドポウロスも右ローを蹴り返して、尾崎のバックブローをディフェンスして左フック! ガードを固める尾崎に左右のボディフックとアッパー! 

 何とか距離を取る尾崎だったが、アダマンドポウロスは右ストレートから飛び込んで左フック! 尾崎も右ストレートのカウンターを狙い、バックキックを何度も見せるが、アダマンドポウロスは前に出続け、逆にバックブローを見せる。

 4R、アダマンドポウロスが右のパンチで飛び込み、尾崎のガードの間を縫うような左アッパー。尾崎は距離を取って右ローを蹴るが、アダマンドポウロスはパワフルなパンチから左右のローを蹴り込む。

 前に出てくるアダマンドポウロスに対して、尾崎はカウンターのバックブロー、さらに右ストレートから左フック! これがアダマンドポウロスを捕らえるものの、アダマンドポウロスは構わず前に出て、ガードを固める尾崎に左右の連打、そして強烈な右ローを蹴る。

 5R、アダマンドポウロスが右ローを蹴って前進。尾崎が右ローを蹴ると、右ストレートからパンチをまとめて尾崎を下がらせる。尾崎もアダマンドポウロスの圧力を受けながらも、下がって左フック、バックブロー、バックキックを狙うがクリーンヒットはない。逆にアダマンドポウロスは自らもバックブローやバックキックを見せて尾崎に対抗し、試合終了となった。

 2Rに得意のバックブローでダウンを奪った尾崎だが、その他のラウンドでポイントを失う形となり、アダマンドポウロスが判定3−0で勝利! 尾崎にとっては世界の壁を感じさせられる結果に終わった。


▼トリプルメインイベント(第7試合) スーパーファイト 55.1kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○瀧谷渉太(桜塾/初代Krush−55kg王者)
KO 1R1分22秒 ※パンチの連打
●KO-ICHI(池袋BLUE DOG/元J-NETWORKフェザー級1位)

 4月の後楽園大会で初代−55kg王者となり、王者として初戦を迎えた瀧谷。対するKO-ICHIは今回がKrush初参戦で、元UFCライト級王者ジェンス・パルバーを意識したカラフルなモヒカンヘアでリングに上がる。

 1R、サウスポーの瀧谷は左ストレートから飛び込んで右フック。KO-ICHIも右ストレートを返し、右ミドルを蹴る。お互いに距離が詰まり、密着した状態でヒザ蹴りを打つ攻防が続いたが、瀧谷がKO-ICHIをパンチで下がらせて左ストレート、右フック!

 KO-ICHIがロープにもたれて棒立ちになると、自分が前のめりになるような連打をまとめて、KO-ICHIからダウンを奪う! 何とか立ち上がったKO-ICHIだったが、足元がフラフラでレフェリーが試合をストップ! 瀧谷が見事なKO劇で王座初戦を勝利で飾った。


▼セミファイナル(第6試合) スーパーファイト 63kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○卜部功也(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament準優勝・Krush同級1位)
判定3−0 ※28−27、30−26、30−27
●マリモー(NJKF・キング/NJKFスーパーライト級2位)

 公開練習で『Krush YOUTH GP 2011〜−63kg Supernova Tournament〜』出場を宣言し、HIROYA(TRY HARD)や野杁正明(OISHI)に宣戦布告した卜部。前日会見でも「明日は普通にやって普通に勝ちます。僕にパンチは当たりません」と強気な発言を連発した。

 対するマリモーはKrush初参戦で、所属するNJKFでは4連勝(3KO)をマーク。「対策を立てて来て、途中で攻略法が分かりました。この拳をぶつけて明日は勝ちたい」と意気込みを語っている。

 1R、いきなりサウスポーの卜部の左ストレートがヒット! そこから連打をまとめてマリモーを棒立ちにさせる。さらに卜部は右ジャブを打ちながら左右に動いて距離を取り、右フック、さらに奥足への左ロー! これでマリモーの動きを止める。

 2R、奥足ローでマリモーの足を止める卜部。そしてマリモーの外側に踏み込むようにして左ストレート! この一発でマリモーからダウンを奪う。

  しかしマリモーはすぐに立ち上がり、パンチで前進! 右ストレートから連打をまとめると卜部が尻餅! 卜部はスリップをアピールして立ち上がるが、マリモーが距離を詰めて連打! 卜部はガードを固めてそれをディフェンスするが、鼻から出血する。

 3R、ダウンのポイントを挽回しようと右ストレートから前に出て、距離を潰して左右のフック。しかし卜部も下がりながら右フックと左ストレートのカウンター、足を使ってリングの中をぐるぐると動き回り、マリモーに攻撃を当てさせない。必死に距離を詰めようとするマリモーだが、卜部はそれをかわし続けて、そのまま逃げ切り。ポイントゲームを制して、判定勝利を収めた。


▼第5試合 スーパーファイト 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○青津潤平(NPO JEFA/元J-NETWORKライト級暫定王者)
延長判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●TURBO(FUTURE_TRIBE ver.OJ/初代WMAF世界スーパーフェザー級王者)

▼第4試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○渡辺雅和(チームドラゴン/元全日本ウェルター級4位)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●阿佐美ザウルス(TANG TANG FIGHT CLUB)

▼第3試合 63kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○塚越仁志(シルバーウルフ)
判定3−0 ※3者とも30−28
●中村圭佑(チームドラゴン/2010全日本新空手K-2軽中量級王者)

▼第2試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○後藤勝也(池袋BLUE DOG)
判定3−0 ※3者とも30−28
●渡辺 武(Booch Beat)

▼第1試合 55kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○伊澤波人(チームドラゴン)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●木村健太郎(サバーイ町田/J-NETWORKスーパーバンタム級5位)

▼オープニングファイト(第3試合) 65kg契約 K-1ルール 3分3R
○牧平圭太(team pitbull)
KO 3R2分5秒 ※3ノックダウン
●小室武稔(チームドラゴン)

▼オープニングファイト(第2試合) 55kg Fight K-1ルール 3分3R
○Riki-ya(KSS健生館)※力也からリングネームを変更
KO 2R1分50秒 ※右ストレート
●結城将人(チャモアペットムエタイアカデミー)

▼オープニングファイト(第1試合) ヘビー級 K-1ルール 3分3R
△シビサイ頌真(=しょうま/チーム新日本)※デビュー戦
判定1−0 ※29−28、30−30、30−30
△福田雄平(HIDE’S KICK)


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