▲中国との対抗戦で勝利し、雄叫びを上げる堤大輔
8月20日(土・現地時間)中国・河南省にて、『武林風 〜第6回中日対抗戦〜』が開催された。(情報提供・協力 Chinese Fighting Promotion)
今大会では中国vs日本の対抗戦として6試合が行われ、Krushで活躍する佐々木仁子、堤大輔らチームドラゴン勢をはじめ、元MA日本バンタム級王者の山本ノボル(契明)など日本人6選手が参戦。ルールは武林風K-1特別ルール(男子3分3R、女子2分3R)で行われ、大会の模様は中国の河南テレビにおいて、中国全土にオンエアされた。
第2試合には、佐々木が登場。長身でリーチの長い汪柯函(=Wang Kehan/中国)のパンチや変則のサイドキックに阻まれ、
なかなか自分の距離で打ち合うことができない佐々木。2Rに入り、左アッパー・右フックをヒットさせ、何度か汪をコーナーに詰め反撃。
3Rも双方激しい打ち合いを見せたが、佐々木が無念の判定負けとなった。
第4試合には堤が登場。1R、双方距離を測りながらの緊張感のある展開。堤は周志鵬(=Zhou Zhipeng/中国) の強い右ボディーを受けながらも前に出る。2Rに入り、堤のカウンター気味のテンカオが決まり出し、周も思わず苦悶の表情を浮かべる。堤が自分のペースを掴み出したが、周のパンチで唇をカットしドクターチェック。試合再開後も左ハイなど積極的に攻める堤だが、周も前に出るファイトで一歩も譲らず本戦3Rが終了。判定の末ドローで延長戦に突入すると、スタミナ切れの周を最後まで攻め続けた堤に軍配が上がり、見事判定勝利を勝ち取った。武林風関係者からは「間違いなく本日のベストバウトだ」と賞賛の声が上がった。
第9試合では、MANABU(チームドラゴン)と、これまで武林風で17戦17勝負け知らずであり、外国人選手キラーとして“武林風の番人”の異名を取る方便(=Fang Bian/中国) と激突。1R、圧力をかけながらジワジワと距離を詰めながら、突如方便が繰り出した右フックがMANABUの顔面を捉えダウン。ロープ際に崩れ落ちたMANABUは、そのまま立ち上がれずKO負けとなった。
その他、中国vsドイツ3試合も行われ、中国との対抗戦9試合中一勝を挙げたのは堤のみ。中国チームの圧倒的な勝利で試合の幕が閉じられた。元々フィジカル面に優れた中国人ファイターだが、ここ数年はテクニックや試合運びも急激に向上しており、今後間違いなく世界を凌駕する存在になることだろう。
「武林風〜第6回中日対抗戦〜」
2011年8月20日(土)中国・河南省鄭州市 河南テレビ第8スタジオ
<主な対戦カード>
▼第9試合 80kg 武林風K-1特別ルール 3分3R
○方便(=Fang Bian/中国)
KO 1R47秒
●MANABU(チームドラゴン)
▼第8試合 75kg 武林風K-1特別ルール 3分3R
○一龍(=Yi Long/中国)
KO 1R2分42秒
●吉重吉(契明/MA日本ミドル級4位)
▼第5試合 65kg 武林風K-1特別ルール 3分3R
○謝雷(=Xie Lei/中国)
判定3−0
●啓太(エス/WPMF日本ウェルター級10位)
▼第4試合 70kg 武林風K-1特別ルール 3分3R
○堤大輔(チームドラゴン/元全日本ウェルター級2位)
延長判定3−0
●周志鵬(=Zhou Zhipeng/中国)
▼第2試合 女子57kg 武林風K-1特別ルール 2分3R
○汪柯函(=Wang Kehan/中国)
判定3−0
●佐々木仁子(チームドラゴン/初代J-GIRLSフェザー級王者)
▼第1試合 60kg 武林風K-1特別ルール 3分3R
○孔明(=Kong Ming/中国)
TKO 3R2分10秒
●山本ノボル(契明/元MA日本バンタム級王者)
|