▲黒田のローキックでKO負けを喫したファイヤー、試合後にバックステージで現役引退を発表した
J-NETWORK
「TIME to CHANGE the KICK by J-SPIRIT 4th」
2011年8月21日(日)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
▲黒田(左)が奥足へのローキックでファイヤーをマットに沈めた
▼メインイベント(第12試合) J-NETWORKライト級タイトルマッチ 3分5R
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/王者)
KO 3R1分42秒 ※左ローキック
●ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/同級1位・挑戦者)
※黒田が3度目の防衛に成功
初めてのタイトルマッチを前に「引退しても悔いが残らないように必ず勝ってチャンピオンになって、最高のファイヤーダンスを踊りたいと思います!」とベルトへの想いを熱く語っていたファイヤー。今回が3度目の防衛戦となる黒田は、この一戦を前にタイでの武者修行を行い「タイでヒジ・ヒザで相手を壊す練習を積んできました。試合後、マイクを握れないように完全に圧倒します」と完全勝利を宣言している。
1R、いつも以上に気迫のこもった表情のファイヤーがパンチとローで前進! 黒田は左のミドルを蹴って、突っ込んでくるファイヤーにヒジ打ち、首相撲からのヒザ蹴りを入れる。これでファイヤーが左目尻をカットし、ドクターチェックが入る。
2R、黒田は細かくフェイントを入れて左右のロー! ファイヤーの奥足(右足)を狙った左ローが何発も入る。ファイヤーも必死に手数を増やして前に出ようとするが、黒田のローで足を止められ、距離が詰まるとヒジ打ちをもらってしまう。
そして3R、黒田の奥足ローでファイヤーがバランスを崩し、レフェリーがダウンを宣告! 歯を食いしばって立ち上がり、パンチで突っ込むファイヤーだが、黒田の左ローがファイヤーの右足を捕らえ、ファイヤーが再びダウン! ダメージの大きいファイヤーを見て、レフェリーが黒田のKO勝利を宣告した。
ファイヤーの執念を断ち切り、3度目の防衛に成功した黒田は「日本では今年初めての勝利で、僕はここからまた這い上がって行くので応援よろしくお願いします」とファンに挨拶。
「これからは他団体のベルトを狙います。WBCムエタイやWPMFなど、W(ワールド)の名前がついたベルトを取って、このリングに帰って来たいと思います」と今後の目標を宣言した。
一方、KO負けで王座獲得に失敗したファイヤーは試合後に「本当は勝って恩返しをしたかったんですけど…キックボクシングを始めて10年、色々な人のおかげでここまで来ることが出来て、本当にありがとうございました。自分は今日をもって引退します」と現役引退を発表。
「自分みたいな運動神経もない弱い人間が格闘技を始めて、それでプロになることすら夢のようなことで、僕はキックボクシングでたくさんの夢を見させていただきました。自分の限界は分かっていたんですけど、何とかチャンピオンになって恩返ししたいと思っていました。
でも僕はすごく感謝しています。最後の試合で勝つことは出来なかったけど、キックボクシングは本当に素晴らしいものです。沢村忠さん、小林聡さんも言っていたことですが、キックボクシングは永遠に不滅です。自分はキックボクシングのために何も出来なかったけど、キックボクシングはいいものです。今日で自分は引退しますが、これからもキックボクシングをよろしくお願いします」と涙を流しながら、現役最後のコメントを残した。
▲序盤にパンチで攻め込んだ優希(右)がウエンツを下す
▼セミファイナル(第11試合) J-NETWORKスーパーフライ級王座決定戦 3分5R延長1R
○優希(Desperado/同級2位)
判定2−0 ※49−48、48―48、49−48
●ウエンツ☆修一(スクランブル渋谷/同級1位)
※優希が新王座に就く
闘魔(とうま)のタイトル返上により、ランキング1位のウエンツと2位の優希が王座決定戦で激突! 両者は今年4月にWPMF日本フライ級王座決定トーナメント準決勝で対戦、公式記録はドローだったものの、トーナメントだったためマスト判定で優希が決勝に進出。ウエンツにとってはリベンジとベルトをかけた一戦となる。
1R、左ミドルと右ローを蹴るウエンツ。優希はそこに右のパンチから飛び込んでローにつなげる。ウエンツはミドルで距離を取ろうとするが、優希が叩きつけるような右フックで前に出る。
2R、ここもパンチの圧力をかけて優希が前に出る。ウエンツもそこに右ハイキック、右のヒザ蹴りを狙う。優希は距離が離れると右ローを蹴り、今度は左フックから飛び込んで右ストレートにつなげる。
3R、優希の突進を右のヒザ蹴りで迎え撃つウエンツ。しかし優希のパンチの圧力が勝り、優希がガードを固めるウエンツに右フック、そして左ボディを打ち込む。
ウエンツは優希のパンチに合わせて左の縦ヒジ。優希は左フック、右ローから右ストレートにつなげる。
4R、優希のパンチに合わせて組み付くウエンツが首相撲からのヒザ蹴り。優希をマットに何度も叩きつけて、優希のスタミナを奪っていく。
5R、ウエンツが左のヒジ打ちで前に出て、右のヒザ蹴り。優希も右フックで反撃を試みるが、ウエンツが徹底的に首相撲に持ち込み、ヒザ蹴りを入れて優希をコントロールする。
序盤は優希がパンチで攻め込み、ウエンツが首相撲で盛り返すという展開となったが、判定は2−0で優希が勝利!
試合後、リング上で「みんなが応援してくれたおかげでここまで来られたと思います。ありがとうございました!」とベルトを巻いた喜びを語った優希。
しかしウエンツのヒジ打ちで前歯が折れており、激闘を物語っていた。
▲佐藤(右)が長崎の負傷という思わぬ形でベルトを防衛した
▼第10試合 J-NETWORKフェザー級タイトルマッチ 3分5R
○佐藤政人(フォルティス渋谷/王者)
KO 1R1分11秒 ※長崎が右足を負傷
●長崎秀哉(ウィラサクレック・フェアテックス/同級3位、元M-1スーパーフェザー級王者/挑戦者)
※佐藤が2度目の防衛に成功
昨年8月に長嶋大樹と引き分けて、初防衛に成功した佐藤。挑戦者の長崎は6月に行われた八神健太との王座挑戦者決定戦に勝利し、このチャンスを掴んだ。
1R、長崎の周りをぐるぐると回りながら左右のローを蹴る佐藤。長崎もじりじりと前に出て右ローを蹴るが、これで長崎が右足の甲を負傷。佐藤がローを蹴り返すと、長崎がその場に崩れ落ち、立ち上がることが出来なくなり試合終了。佐藤が思いもよらぬ形で2度目の防衛に成功した。
試合後、佐藤は「自分はRISEにも参戦していて、RISEフェザー級のベルトが空位なので、RISEのベルトを狙いたい」とJ-NETWORK&RISEの2冠王狙いを宣言した。
▼第9試合 J-NETWORKウェルター級次期王座挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1
○大竹将人(TARGET/同級3位、2009年同級新人王)
判定3−0 ※30−28、30―28、29―28
●西川康平(ティダマンディ八王子/同級2位)
▼第8試合 フェザー級 サバイバルマッチ1 ※ヒジ無し
○小山泰明(建武館)
KO 2R1分18秒 ※右ストレート
●八神剣太(レジェンド横浜/同級4位)
▼第7試合 60kg契約 サバイバルマッチ1 ※ヒジ無し
○鶴谷 剛(NJKF・OGUNI/NJKFスーパーフェザー級6位)
延長判定3−0 ※3者とも10−9
●鬥嘩裟(BLUE DOG/J-NETWORKスーパーフェザー級4位)
▼第6試合 スーパーライト級 3分3R
○石田勝希(チャクリキ顕修塾/2009年新空手全日本大会K-2GP軽中量級優勝、2009年K-1甲子園第3位)※デビュー戦
KO 1R1分37秒
●亮ZAMBIDIS(REDIPS)
▼第5試合 スーパーライト級 3分3R
△ゾンビ島田(ボス/2010年J-NETWORKアマチュア全日本大会ウェルター級優勝)
判定1−0 ※30−29、29−29、29−29
△備前勝利(天空・藤)
▼第4試合 70kg契約 3分3R
○北斗拳太郎(ボス/2010年J-NETWORKアマチュア全日本大会ミドル級優勝)
KO 1R1分52秒
●タバスコ侑一郎(総合格闘技HIT)
▼第3試合 スーパーバンタム級 3分3R
○狼鐘闘(club E.D.O.)
判定3−0 ※30−27、30−26、30−26
●鎌田裕史(韓道場)
▼第2試合 ライト級 3分3R ※ヒジ有り
○雷電HIROAKI(スクランブル渋谷)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−28
●藤良太郎(天空・藤)
▼第1試合 スーパーバンタム級 3分3R
△KUMA☆CHAN(レジェンド横浜)※デビュー戦
判定0−1 ※28−29、29−29、29−29
△ジョウイチロウ(TARGET)
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