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【K-1甲子園】小宮山三男は決勝戦で敗退、東日本優勝は木村ミノルと宮崎就斗

2011/08/27


優勝候補筆頭の小宮山夕介(左)をBブロック決勝戦で倒した木村ミノル(右)。木村は明日(日)新日本キック(ディファ有明)の試合出場が決定しており、連戦となる

 2007年からスタートし、今年で5回目となったK-1甲子園の東日本ラウンドが、8月27日(土)東京・新宿FACEにて開催された。

 毎年夏に開催される、高校生たちの闘う甲子園『K-1甲子園』。今年も昨年同様に60kg以上65kg以下の1階級で試合が行われ、東日本ラウンド(北海道・東北地区、関東地区、北陸・信越地区)・西日本ラウンド(中部地区、関西・中国・四国地区、九州・沖縄地区)の2大会でそれぞれの地区予選を実施。西日本ラウンドは9月10日(土)大阪府立体育会館第2競技場で予選が開催される。

  今大会の注目選手は、K-1甲子園2010東日本準優勝の木村ミノル(山梨県立ひばりが丘)と“天才空手兄弟”として知られる小宮山兄弟の三男・夕介(長野・丸子修学館)。

→小宮山兄弟の三男・夕介に檄を飛ばす長男・大介(右)と次男・工介

 長男・大介、次男・工介はすでにプロのリングで活躍しており、夕介も兄たちと同様に少年空手で活躍し、キックボクシングのアマチュア大会では6戦6勝の戦績を残して兄たちのあとを追う。

  優勝候補筆頭の木村と小宮山は共にBブロックに出場。まず、小宮山はシード枠となった初戦では下田将太郎(神奈川・三浦学苑/野本塾)を相手に回転の速いパンチで追い込み、下田が大量の鼻血を出したところでTKO勝ちした。

  続く準決勝では、組み付きを多用する栗原勇樹(栃木県立宇都宮/正道会館栃木支部)に攻めあぐねる場面を見せたが、強烈な上段前蹴りで技ありを奪い、そのまま判定勝ち。

→Bブロック準々決勝、小宮山夕介は上段前蹴りで技ありを奪う

  準決勝戦でも蹴りとパンチの手数で優位に試合を運び危なげなく決勝進出。

  一方、木村はすでにMA日本キックのリングで活躍しており、プロ戦績は4戦3勝(2KO)1分と現在無敗のハードパンチャー。この日も一回戦は2度パンチでダウンを奪い快勝。続く準決勝でも上下に散らすパンチで判定勝ち。

→Bブロック準決勝、木村ミノル(左)が阿見裕介を左フック一発でKO

 準決勝ではゴングが鳴った直後に放った左フック一発でKO勝ちを収め会場に衝撃を与え、順当に決勝行きを決めた。

 Bブロック決勝戦。小宮山は木村のパンチを警戒するように遠い間合いからロー、ミドル。木村はこれらをスウェーでかわし、ミドルを返す。小宮山がミドルを出せば、木村は強烈な左フックを返す。互いに決め手がないまま終了のゴング。

→小宮山(右)に蹴り技規定の減点が言い渡され、木村ミノルが優勝した。

 しかし、小宮山はK-1甲子園ルールの蹴り技規定(本戦時間内に腰より高い蹴りを8本以上出さなかった時に本数によって失格や減点)に一本足りなかったために減点。これが致命傷となり、木村がBブロック優勝を決めた。

  試合後、木村は「インパクトの残る試合が出来たと思います。去年東日本準優勝でしたけど、プロのリングでも経験を積めたことで去年よりも強くなりました。大人のK-1でもチャンピオンになれるように頑張ります」とコメントした。

→Aブロック優勝の宮崎就斗(左)とBブロック優勝の木村ミノル

  Aブロックでは、テコンドー11年のキャリアを持ち新空手K-3大会でも優勝している石田圭祐(東京・東海大菅生/昇龍)、ジュニアムエタイ55kg級王者の小山悠汰(埼玉県立日高/チームSK)、WINDY SuperFigt60kg王者の山田敦士(東京都立赤羽商業/ワイズ)、極真館U15関東選抜選手にも選ばれた赤坂聡海(埼玉県立大宮商業/KSC)、WINDY Super Fight 55kg級王者の下丈一朗(埼玉県立朝霞西/TARGET)と強豪が多く参戦。

  そんな中、決勝戦に進出したのは、共に無名の宮崎就斗(長野・長野西/村澤道場)と竹内将生(神奈川県立寒川/エイワスポーツ)。

→Aブロック決勝戦、 宮崎就斗(左)vs竹内将生

 両者は互いにミドルを出し合い、シーソーゲームを展開。組み付きの目立つ竹内に対し、宮崎がパンチ連打。僅差で宮崎が勝利した。なんと、この宮崎は現在高校3年生であり、「高校最後の思い出作り」としてK-1甲子園に出場し、本人もビックリの優勝という結果となった。

  なお、11月3日(木・祝)東京・ディファ有明で開催される『K-1甲子園2011FINAL』は地区予選を勝ち抜いた選手+FEG推薦選手の計16名によるワンデイトーナメント形式となる。

 大会統括を行ったK-1・谷川貞治イベントプロデューサーは「今年でK-1甲子園は5回目になりますが、歴代の選手が連覇できなくなるほど皆さんのレベルが上がっています。特に1年前には中学生だったとは思えないほど、高校1年生が凄く強い(ベスト8に2人)。今回のベスト8の選手はFINALに出られますが、今回悔しい思いをした人はぜひFINALで返してもらいたいと思います。今色々な団体で活躍している若い選手のほとんどがK-1甲子園出身者です。これからもK-1甲子園を通して、格闘技の底辺拡大をしていきたいと思います」とした。


▲東日本ラウンドベスト8の(左から)下丈一朗、今津光晴、竹内将生、Aブロック優勝・宮崎就斗、Bブロック優勝・木村ミノル、小宮山夕介、毛利一毅、阿見裕介


K-1甲子園2011実行委員会/FEG
「K-1甲子園2011 地区代表決定戦 東日本ラウンド」

2011年8月27日(土)東京・新宿FACE
開場12:30(予定) 開始13:00(予定)

<入賞者>

▼優勝
木村ミノル(山梨県立ひばりが丘/タナベ)
宮崎就斗(長野・長野西/村澤道場)

▼準優勝
小宮山夕介(長野・丸子修学館/北斗会館)
竹内将生(神奈川県立寒川/エイワスポーツ)

▼第3位
今津光晴(埼玉県立浦和商業/同校空手部)
下丈一朗(埼玉県立朝霞西/TARGET)
毛利一毅(東京・城北/チームSK)
阿見裕介(文星芸術大学付属/同校空手部)

※以上の8名は11月3日(木・祝)東京・ディファ有明で行われる「K-1甲子園2011 FINAL」に進出決定。

<全試合結果>

▼第39試合 Bブロック決勝戦
○木村ミノル(山梨県立ひばりが丘/タナベ)
判定3−0
●小宮山夕介(長野・丸子修学館/北斗会館)

▼第38試合 Aブロック決勝戦
○宮崎就斗(長野・長野西/村澤道場)
判定2−0
●竹内将生(神奈川県立寒川/エイワスポーツ)

▼第37試合 Bブロック準決勝
○木村ミノル(山梨県立ひばりが丘/タナベ)
一本
●阿見裕介(文星芸術大学付属/同校空手部)

▼第36試合 Bブロック準決勝
○小宮山夕介(長野・丸子修学館/北斗会館)
判定2−0
●毛利一毅(東京・城北/チームSK)

▼第35試合 Aブロック準決勝
○宮崎就斗(長野・長野西/村澤道場)
一本
●今津光晴(埼玉県立浦和商業/同校空手部)

▼第34試合 Aブロック準決勝
○竹内将生(神奈川県立寒川/エイワスポーツ)
一本
●下丈一朗(埼玉県立朝霞西/TARGET)

▼第33試合 Bブロック3回戦
○阿見裕介(文星芸術大学付属/同校空手部)
判定3−0
●真塩福志(東京・足立新田/BRAVE)

▼第32試合 Bブロック3回戦
○木村ミノル(山梨県立ひばりが丘/タナベ)
判定3−0
●仁平晴喜(茨城・岩瀬/ドージョー☆シャカリキ)

▼第31試合 Bブロック3回戦
○毛利一毅(東京・城北/チームSK)
判定3−0
●齊藤耀織(千葉県立一の宮商業/如水会館千葉支部)

▼第30試合 Bブロック3回戦
○小宮山夕介(長野・丸子修学館/北斗会館)
判定3−0
●栗原勇樹(栃木県立宇都宮/正道会館栃木支部)

▼第29試合 Bブロック3回戦
○宮崎就斗(長野・長野西/村澤道場)
一本
●早乙女麻人(文星芸術大学付属/同校空手部)

▼第28試合 Aブロック3回戦
○今津光晴(埼玉県立浦和商業/同校空手部)
延長 判定3−0
●沖倉辰也(東京都立秋留台/リーズテコンドー道場)

▼第27試合 Aブロック3回戦
○竹内将生(神奈川県立寒川/エイワスポーツ)
延長 判定2−1
●山田敦士(東京都立赤羽商業/ワイズ)

▼第26試合 Aブロック3回戦
○下丈一朗(埼玉県立朝霞西/TARGET)
判定2−0
●林 京平(沼津城北/JTクラブ)

▼第25試合 Bブロック2回戦
○真塩福志(東京・足立新田/BRAVE)
判定3−0
●松岡大和(埼玉・松栄学園/治政館)

▼第24試合 Bブロック2回戦
○阿見裕介(文星芸術大学付属/同校空手部)
TKO
●山田春樹(神奈川県立尾大楠/横須賀太賀)

▼第23試合 Bブロック2回戦
○木村ミノル(山梨県立ひばりが丘/タナベ)
判定3−0
●秋葉尉頼(埼玉・蓮田松韻/KSC)

▼第22試合 Bブロック2回戦
○仁平晴喜(茨城・岩瀬/ドージョー☆シャカリキ)
判定3−0
●佐伯仁志(茨城県立古河第二/クロスポイント古河)

▼第21試合 Bブロック2回戦
○齊藤耀織(千葉県立一の宮商業/如水会館千葉支部)
判定3−0
●小林亮太(千葉・勇志国際/藤)

▼第20試合 Bブロック2回戦
○毛利一毅(東京・城北/チームSK)
延長 判定3−0
●仲尾宗一郎(東京都立上野/MONSTR)

▼第19試合 Bブロック2回戦
○栗原勇樹(栃木県立宇都宮/正道会館栃木支部)
合わせ一本
●岡本麻世(千葉・明聖/菅原道場)

▼第18試合 Bブロック2回戦
○小宮山夕介(長野・丸子修学館/北斗会館)
TKO ※出血のため
●下田将太郎(神奈川・三浦学苑/野本塾)

▼第17試合 Aブロック2回戦
○宮崎就斗(長野・長野西/村澤道場)
判定3−0
●赤坂聡海(埼玉県立大宮商業/KSC)

▼第16試合 Aブロック2回戦
○早乙女麻人(文星芸術大学付属/同校空手部)
判定2−0
●城間皓亮(埼玉・福岡/晴山塾)

▼第15試合 Aブロック2回戦
○沖倉辰也(東京都立秋留台/リーズテコンドー道場)
判定3−0
●中島浩教(茨城・鬼怒商業/ドージョー☆シャカリキ)

▼第14試合 Aブロック2回戦
○今津光晴(埼玉県立浦和商業/同校空手部)
判定3−0
●久保田将也(長野・岡谷東/峯心会)

▼第13試合 Aブロック2回戦
○竹内将生(神奈川県立寒川/エイワスポーツ)
一本
●實川拓海(千葉県立九十九里山/武道會)

▼第12試合 Aブロック2回戦
○山田敦士(東京都立赤羽商業/ワイズ)
延長 一本
●松下大紀(東京都立農産/NPO JEFA)

▼第11試合 Aブロック2回戦
○下丈一朗(埼玉県立朝霞西/TARGET)
判定3−0
●小山悠汰(埼玉県立日高/チームSK)

▼第10試合 Aブロック2回戦
○林 京平(沼津城北/JTクラブ)
判定2−0
●石田圭祐(東京・東海大菅生/昇龍)

▼第9試合 Bブロック1回戦
○山田春樹(神奈川県立尾大楠/横須賀太賀)
判定3−0
●五反田明(駿東京・江戸川MONSTR)

▼第8試合 Bブロック1回戦
○木村ミノル(山梨県立ひばりが丘/タナベ)
合わせ一本
●外尾誠地(埼玉・蓮田松韻/KSC)

▼第7試合 Bブロック1回戦
○仲尾宗一郎(東京都立上野/MONSTR)
延長 判定3−0
●昼間椋太(埼玉県立大宮武蔵)

▼第6試合 Bブロック1回戦
○岡本麻世(千葉・明聖/菅原道場)
判定2−1
●堀越勇麿(東京都立広尾/池袋BLUE DOG)

▼第5試合 Bブロック1回戦
○下田将太郎(神奈川・三浦学苑/野本塾)
判定3−0
●福田直輝(茨城・下妻第二/ドージョー☆シャカリキ)

▼第4試合 Aブロック1回戦
○沖倉辰也(東京都立秋留台/リーズテコンドー道場)
判定3−0
●泉 優斗(石川県立小松工業/リアル・エクストリーム)

▼第3試合 Aブロック1回戦
○松下大紀(東京都立農産/NPO JEFA)
一本
●仙波優真(文星芸術大学付属/同校空手部)

▼第2試合 Aブロック1回戦
○下丈一朗(埼玉県立朝霞西/TARGET)
判定3−0
●今野椋太(宮城・東北生活文化大学/鷹虎)

▼第1試合 Aブロック1回戦
○林 京平(沼津城北/JTクラブ)
合わせ一本
●長澤知征(茨城・下館工業/ドージョー☆シャカリキ)

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