MA日本キックボクシング連盟/花澤ジム
「ADVANCE1」
2011年10月2日(日)千葉・袖ヶ浦市臨海スポーツセンター
開場15:00 開始15:30
▼セミファイナル(第8試合) 白須康仁引退エキシビションマッチ 2分2R
−白須康仁(花澤ジム/WMAF世界スーパーウェルター級王者)
勝敗なし
−小宮由紀博(スクランブル渋谷/2009RISE70kgトーナメント王者)
WMAF世界スーパーウェルター級王者・白須が、地元である千葉・袖ヶ浦市臨海スポーツセンターで開催された『ADVANCE1』にて、引退エキシビションマッチを行った。
白須は2001年11月にMA日本キックボクシング連盟でプロデビュー。7戦目で同団体のウェルター級王者となり、翌年にはWMAF世界スーパーウェルター級のタイトルも獲得。K-1MAXの常連選手としても活躍し、バット折りローキックでその名を轟かせ、今年8月の『THAI FIGHT EXTREME JAPAN』ではムエタイ8冠王の世界的強豪ヨーセングライ・フェアテックスを破る大金星を手にしていた。
白須は自身のブログで引退の理由を「8月7日の試合前に手術した膝に血がたまり、歩けなくなって血を抜くことがありまして、その時に勝っても負けても最後の試合にしようと決めました」と説明している。
今回、白須のエキシビションの相手はRISEで活躍中の小宮由紀博(スクランブル渋谷)が務めた。スネあて、通常の試合グローブよりも大きい16オンスを使用してエキシビションマッチを行った二人だったが、1Rが終わると白須は「僕は小宮君と本気で試合をやりたかったので、スネあてなし、試合グローブでやってくれませんか」とガチンコマッチを要求!
すると小宮は「僕も白須君と本気でやりたくてここに来ました」と受諾すると、急遽、スネなし、試合と同じ6オンスグローブ、3分2Rの試合で行われることとなった。
まさかの展開に観客が歓声を上げる中、試合開始のゴング。白須はロープに詰めてパンチ連打からロー。小宮もガードを固めてパンチを返す倍返しで応戦するなど白熱した攻防を繰り広げ終了。
その後の引退セレモニーでは、RISE代表の伊藤隆、元K-1ファイターの新田明臣(現バンゲリングベイ代表)、大野崇、大宮司進、HAYATO(HAYATOジム代表)、そして山本佑機(橋本道場)、MA日本キックヘビー級王者・マグナム酒井(士魂村上塾)、J-NETWORKウェルター級王者・笹谷淳(TANG TANG FIGHT CLUB)といった仲間たちが出席し、握手を交わしていった。
マイクを握って、たくさんの人たちにお礼を述べた白須は「格闘技をやって11年。プロデビューしてすぐに辞めようと思ったのですが、その時にいた花澤ジムの先輩から『強くなるから本気でやってみないか』と言われたことがきっかけで今があります。皆さんそれぞれ目標は違うと思いますが、やろうと決めたことを好きになってとことんやって下さい。そうすれば見えてこなかったものが見えてくると思います。人生、2度なし。本気になれ、バカヤロー! ダーッ!」とあいさつし、アントニオ猪木風に拳を突き上げた。
最後に白須は「今、自分が本気になっているものがあるので見て下さい」と言うと、これまでの白須の試合映像がスクリーンで流される中、ケースからトランペットを取り出した白須は何と映画「ロッキー」のテーマ曲でおなじみの「Gonna Fly Now」を演奏!
無事に披露し終えると、「“世界のトランペッター”白須康仁を目指します。3年後ぐらいには、ライブが出来るように頑張ります」と第二の人生の目標を発表。その後、10カウントゴングを聞いた。
▼メインイベント(第9試合) スーパーライト級 交流戦 3分5R
○田中秀和(橋本道場/MA日本同級1位)
判定3−0 ※三者とも49−45
●須釜和成(NJKF・拳粋会/NJKF同級3位)
8月のムエロークで、在日タイ人トーナメント「ムエロークジャパントーナメント」を制したスアレックを5RKOで病院送りにした田中がメインに登場。来年1月にはMA日本スーパーライト級タイトルマッチを控えている。
対する須釜は、NJKFスーパーライト級の上位ランカー。NJKFの5月大会で2RTKO負けを喫しており、連敗は避けたいところ。
1R、序盤から田中が右ローをこつこつと当てていく。須釜はリーチを活かした攻撃でワンツー、アッパーを入れていく。2Rには、須釜の右ストレートを食らい、田中が一瞬腰を落とすも、すぐに組み付いて追撃を許さない。鼻血を出しながらも田中は前に出続け、徹底した右ローでの攻めを見せる。
3R、右ローのダメージを蓄積していた須釜は遂に足が止まる。ダウン寸前に追い込むと、田中は飛びヒザ、首相撲からのヒザと優位に試合を組み立てる。
4R、田中が右ローの集中打! 須釜が遂にダウン! 5Rも田中が右ロー。防戦一方となった須釜には、スタンディングダウンが取られる。もはやレフェリーストップ負けになってもおかしくないほどに追い込まれた須釜だったが、気持ちの強さを見せ前に出る。ワンツー、右ローと最後まで攻撃し続けたところでゴング。田中が大差をつけて判定勝ちした。
▼第7試合 68.5kg契約 3分4R
○村田康行(Studio-K/MA日本スーパーウェルター級7位)
判定3−0 ※40−39、39−38、40−39
●小林 準(JMC横浜/MA日本スーパーウェルター級6位)
前戦となった6月FACE大会では、2RKO勝利の小林。対する村田は、関西地区で戦績を重ね、関係者の間では陰の実力者と言われている。
1R、小林は力強い右ロー。村田はカウンターでパンチを合わせ、距離を潰しては首相撲を仕掛ける。村田が徐々に主導権を握り、プレッシャーをかけて下がらせる。小林は右ロー、左ハイを当てていくが、村田の右ストレートを打ってはすぐに組み付く展開に戸惑い気味。4Rには組み付く場面が多くなり、最後に村田がラッシュを仕掛けゴング。僅差で村田が勝利した。
▼第6試合 バンタム級交流戦 2分3R ※ヒジなし
○菊地洋次郎(WSR幕張)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●JUNCER(広島J’s/日本プロキック同級3位)
▼第5試合 ライト級ジム対抗戦 3分3R ※ヒジなし
○龍助(PCK)
判定3−0 ※三者とも30−28
●井上“エイト”伸也(士道館総本部)
▼第4試合 フライ級ジム対抗戦 2分3R ※ヒジなし
△高橋茂樹(花澤)
ドロー 判定0−0
△鷹飛琥(=たかひこ/PCK)
▼第3試合 おやじファイト ライト級 2分3R ※ヒジなし
○村上 稜(HOSOKAWA)
判定2−0 ※30−28、29−29、30−29
●天羽宏文(千葉)
▼第2試合 58kg契約戦 2分3R ※ヒジなし
△山本 寛(相模原)
ドロー 判定1−0 ※28−28、29−28、28−28
△松本翔太(花澤)
▼第1試合 スーパーライト級 2分3R ※ヒジなし
○清十狼(PCK)
KO 1R1分14秒
●松山一樹(LF相模)
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