シュートボクシング協会/サステイン/RISEクリエーション
東日本大震災復興チャリティーイベント
「SRS.2011 -For Japan-」
2011年11月11日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30
※オープニングファイトは17:10〜
▲チェ・ジョン・フン(左)から三角絞めで一本勝ちした山内慎人
▼メインイベント(第9試合) 修斗公式戦 フェザー級 5分2R
○山内慎人(さんない・まさと/GUTSMAN・修斗道場/修斗世界同級8位)
一本 2R3分45秒 ※三角絞め
●チェ・ジョン・フン(韓国/シジMMA)
シュートボクシング(以下、SB)、修斗、RISEの3団体が合同で行った東日本大震災復興チャリティーイベント『SRS.2011 -For Japan-』。この大会は、SB、RISE、修斗のそれぞれの頭文字を取り、イベント名が「SRS」と命名された。
そのメインイベントで、修斗世界フェザー級8位の山内が、初の国際戦で韓国の新鋭であるチェ・ジョン・フンと対戦。チェは19歳、身長170cmで戦績は3勝2敗。
1R、右ローを蹴りながら回り込むフンは右ストレート、飛びヒザ蹴りにつなぐ。蹴り足をつかんだ山内がテイクダウンし、上体を固めながらパスガードを狙う。
立ち上がった山内は寝た状態のフンに強い右ストレートを2発! 抱きつくフンを引き剥がし、左右の強烈なパウンドの雨を降らせる山内! 場内にどよめきが起こる。
フンは山内の股に手を入れてスイープを狙うが、山内はパウンドを連打してそれを防ぐ。
立ち上がろうとしたフンを再び寝かせた山内はボディへ踏み付け、そして右のパウンド! フンは下から足関節を仕掛けて立ち上がり、上になってパンチを叩き込み逆襲する。
2R、フンがパンチの連打で前へ出て右ロー。山内は右ストレート、左ボディ。組むと山内がヒザ蹴り、これでバランスを崩してコーナーを背にしたフンに左右フックを叩き込む。山内はロープを背負ったフンにヒザ蹴り、右ストレート、左フック。フンが組んでくると右アッパー。片足を取りに来たフンを上から潰すとマウントを奪い、パウンドを叩き込む。バックマウントになった山内がパンチ、起き上がろうとしたフンを三角絞めに捕らえ、タップを奪った。
▲西岡攻児(左)と佐々木真治の一戦はドローに終わった
▼セミファイナル(第8試合) 修斗公式戦 ウェルター級 5分2R
△西岡攻児(MASTER JAPAN)
ドロー 判定1−0 ※19−19、19−19、20−18
△佐々木信治(総合格闘技道場BURST/修斗世界同級9位)
現在2連敗中の世界ウェルター級9位・佐々木が、連敗脱出を懸けて連勝中のクラスBトップの西岡とサバイバルマッチを行う。
1R、サウスポーの西岡がいきなりタックルを仕掛け、佐々木はヒザ蹴り。そのまま西岡が佐々木を倒し、佐々木はフロントチョークの体勢に。西岡は首を引き抜くと佐々木は下からのパンチ。西岡も上からパウンドを落とす。
西岡は佐々木のオモプラッタを持ち上げてマットに叩き落とすが、ここでバッティングがあり試合は一時中断。再開後、起き上がろうとする佐々木に西岡がパウンド。佐々木はラバーガードに捕らえて下からパンチを打っていく。ブレイク後、西岡が左ハイキックを放ってラウンド終了。
2R、始まってすぐに西岡が右フックから片足タックル。佐々木がフロントチョークに捕らえる!
これは脱出した西岡だが、佐々木はすぐに三角絞めの体勢を作る。これも外した西岡はパウンド。起き上がろうとした佐々木を2度にわたって潰し、西岡が上をキープする。
再び佐々木がフロントチョークから三角絞めを狙い、ラバーガードの佐々木に右フックを打ち込む。下からヒップスロー、腕十字を狙っていく佐々木。西岡は腕を組んで防戦する。下から殴り続ける佐々木に西岡も殴り返す。ブレイク後、西岡がタックルでテイクダウンを奪って上になったまま試合終了。判定はドローとなった。
▲チキンウイングアームロックを鮮やかに極め、一本勝ちした柴田“MONKEY”有哉(右)
▼第7試合 修斗公式戦 2011年度新人王決定トーナメント準決勝 バンタム級 5分2R
○柴田“MONKEY”有哉(総合格闘技スタジオSTYLE)
一本 1R3分31秒 ※チキンウイングアームロック
●萩原幸太郎(パラエストラ八王子)
※柴田が決勝戦に進出。
1R、サウスポーの柴田がパンチで前へ出て行き、連打からタックルでコーナーへ押し込む。テイクダウンを奪った柴田がパウンド、萩原は足を使って抵抗するが、柴田はまさに“MONKEY(モンキー)”のような動きでバックへ回る。ボディを4の字フックに捕らえると背後からのパンチ。
動き続ける萩原が上を奪い返すが、柴田はすぐに両足で相手の頭を挟んで体勢を入れ替え、頭を両足で挟んだままのアームロック! これが極まり、柴田が鮮やかに一本勝ちを奪った。
▲パウンド連打で太田洋平(下)を葬ったCoBa
▼第6試合 修斗公式戦 ウェルター級 5分2R
○CoBa(SHOOTO JAM WATER)
KO 2R28秒 ※パウンド
●太田洋平(Brightness門馬道場)
1R、両者ともなかなか手が出ない。CoBaが右ローをコツコツと蹴っていき、ロープ際に追い詰めると左フックから組み付く。両者はコーナーで体勢を交互に入れ替えバックを奪ったCoBaが背後から顔面へのヒザ蹴り。太田はアームロックで投げると腕十字へ! これを逃れたCoBaが上になり、太田はラバーガード。
2R、CoBaが飛び込み際に右ストレート! 倒れこんだ太田にパウンドを打ち込み、太田が防戦一方となったところでレフェリーストップ。CoBaがKO勝ちを収めた。
▲11・23RISEでの試合を控えた小宮山工介(左から2番目)のグッズを購入したのは同日にZSTの興行で試合を行う清水俊一(右から2番目)
チャリティーオークションには3団体のトップ選手が貴重なグッズを提供。SBからはアンディ・サワーが試合で使用したグローブ、RISEからは小宮山工介がタイトルマッチで使用したTシャツ&タオル、修斗からは佐藤ルミナの試合用のファイトショーツや桜井“マッハ”速人が描いた絵画などファンにとっては貴重なグッズが多数集まった。
会場が最高潮に盛り上がったのは、SBのRENAの試合用コスチュームが登場した時で、なんと7万円で落札された。そのRENAと11月23日にRISEで対戦する神村エリカが試合で着用したキックパンツは5万円で落札。前哨戦(?)はRENAが辛勝した。
なお、このオークションの売上232,500円と会場で集まった募金は全て東日本大震災復興支援金として全額寄付される。
▲小宮山の右ストレートが炸裂し、黒木信一郎の鼻骨が骨折
▼第5試合 RISEルール ミドル級 3分3R延長1R
○小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE同級1位)
TKO 3R51秒 ※ドクターストップ
●黒木信一郎(ストライキングジムAres/SB日本スーパーウェルター級3位)
小宮はMA日本キックボクシング連盟の「賞金100万円争奪LIGHTNING TOURNAMENT '07」優勝、RISEの「70kg TOURNAMENT '09」優勝の実績を持ち、K-1 WORLD MAXのオープニングファイトでも2勝をあげているベテラン選手。対する黒木は4勝(2KO)4敗の若手で今回はチャレンジマッチとなる。
1R、黒木の前蹴りを受け止めた小宮が4連打。飛び込みの右ストレートをヒットさせ、ボディへとつないでいく。
黒木は小宮のパンチを両腕ブロックして下がるばかり。しかし、勢いよく攻める小宮の左フックに黒木が右フックのカウンターで起死回生のダウンを奪う。
2R、小宮のワンツーに黒木はカウンターのヒザ蹴りをボディへ突き刺す。ワンツーに組んできた黒木へ小宮が右フック。そこから右フック、左アッパーでパンチを連打する。黒木は右ローで応戦、右ストレートで詰めていく小宮は連打から飛びヒザ蹴り。
3R、黒木はパンチからヒザを突き上げ、小宮はガードの隙間を縫うような右ストレートから連打。黒木は鼻血を出しながらもヒザ蹴りで応戦し、小宮はラッシュする。小宮がパンチを当て続け、黒木の鼻血がひどくなったためドクターチェックが入り、ここでストップ。小宮が逆転勝利を収めた。
小宮はマイクを持つと「自分の動きが思う通りにいかなくて、もっと練習してもっと自分の動きを上げてこのリングに戻って来たいと思います」と、長期戦線離脱をにおわせる発言をした。
▼第4試合 RISEルール スーパーフェザー級 3分3R延長1R
○落合 淳(ヌンサヤームジム/2011年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級準優勝)
判定2−0 ※29−28、28−28、29−27
●高嶋龍弘(シーザー力道場/SB日本ライト級4位)
落合は得意の左ミドルと前蹴りを多用し、高嶋が接近するとヒザ蹴り。1Rは高嶋を寄せ付けず、2Rにはボディを効かせた。高嶋は飛び込んでの左フックに活路を求めるが、落合は首をつかんでの左ローでもダメージを与える。3R、高嶋は密着した状態から何度も左フックをヒットさせるが、逆転はならなかった。
▼第3試合 SBフレッシュマンクラス特別ルール SB日本スーパーバンタム級 3分3R無制限延長R
○津田達也(立志会館/同級4位)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−28
●シンダム(M16 MuayThaiStyle/2011年RISING ROOKIES CUPバンタム級準優勝)
1Rから右ローを狙い撃ちされるシンダムは何度も一本背負いを仕掛けるが、全て失敗に終わる。津田はパンチから左ローのコンビネーションを何度も当て、シンダムの足のダメージは明らか。3Rはシンダムがパンチで逆転を狙っていったが、津田の左ローに完敗を喫した。津田はSBvsRISEの対抗戦という図式となった5試合で、SB側に唯一の勝利をもたらした。
▼第2試合 SBフレッシュマンクラス特別ルール SB日本スーパーフェザー級 3分3R無制限延長R
○永井健太朗(Kick Box)
判定3−0 ※28−27、29−28、29−28
●石塚勇次(シーザージム)
石塚はたびたび首投げを狙うが失敗。打ち合いで鼻血を出した永井だが、パンチを数多く当てて3Rに右のパンチからの右ヒザ蹴りでダウンを奪う。しかし、倒れた相手に2度蹴りを入れたため減点も取られた。最後は石塚が捨て身の打ち合いを挑んだが、右フックをもらってグラつき、永井が判定勝ちした。
▼第1試合 SBフレッシュマンクラス特別ルール SB日本ミドル級 3分3R無制限延長R
○森本一陽(レグルス池袋)
KO 2R2分2秒
●バカボン芦田(シーザー力道場)
1R、森本をフロントチョークに捕らえた芦田だが、森本にパンチでグラつかされる。
2Rには森本が右フックで芦田を追い込み、左右フックでダウンを奪う。続く左レバーブロー、右ボディブローからの連打で森本がKO勝ちした。
▼オープニングファイト第3試合 SBスターティングクラスルール
○塩崎達也(シーザージム新小岩)
KO 2R1分59秒
●林 慶樹(湘南)
▼オープニングファイト第2試合 SBアマチュアルール
○荻窪祐輔(総合格闘技道場STF)
判定3−0
●岡村健二
▼オープニングファイト第1試合 SBアマチュアルール
○近藤翔吾(総合格闘技道場STF)
KO
1R46秒
●片岡宏介
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