▲決勝戦、187cm、97kgのキーナン・マイク(左)を相手に、果敢に打ち合い勝利した堀越亮祐(170cm、69.9kg)
全日本空道連盟/大道塾総本部
「2011北斗旗全日本空道無差別選手権大会」
2011年11月12日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館
開場9:00
4年に一度開催される世界大会前の2年間は、春・秋の全日本大会が選手選考を兼ねて体力別(身長+体重の数値でクラス分け)で行われるため、秋の無差別選手権は4年間に2回のみの開催となる。
2013年の『第4回世界空道選手権大会』前では最後の無差別選手権となる今大会。トーナメントは昨年の全日本大会と同じく、従来の「無差別」とは異なる方式で行われた。体力別制トーナメント方式として、体力指数(身長+体重の数値)の差が少ないようA・軽量中心、B・中量中心、C・軽重量中心、D・重量中心の4ブロックに分け、AとBの勝者、CとDの勝者がそれぞれ戦い、その勝者同士が決勝戦を争う。
この方式は大道塾創立当時に開催された北斗旗無差別トーナメントの試合方法と同じもの。「体力別」と「無差別」のそれぞれの醍醐味がミックスされた形となる。
Aブロックでは2009年第3回世界大会(-230)準優勝、2011年第1回ワールドカップ(同)3位の中村知大(早稲田大学準支部)が、2010年全日本(-240)優勝の榎並博幸(西尾支部)と対戦。再延長にもつれ込む接戦の中、中村が榎並からマウントパンチで効果を奪い、決勝トーナメントに進出した。
Bブロックは2010年無差別準優勝の堀越亮祐(日進支部)が、2009年第3回世界大会-240準優勝の田中俊輔(帯広支部)に延長戦で優勢勝ちし、決勝トーナメントに進出。
Cブロックは2006・2008年全日本(-260)優勝の佐々木嗣治(帯広支部)と杉浦宗憲(日進支部)が対戦。杉浦は開始早々に放った左ローで自分の足を痛めてしまい試合続行不可能に。これで一本勝ちとなった佐々木が決勝トーナメントへ。
Dブロックは、2010年全日本体力別260+準優勝で優勝候補筆頭のキーナン・マイク(成田支部)と2010・2011年全日本体力別-260クラス2連覇・阿部和幸(新潟支部)が激突し、再延長戦の末にキーナンが決勝トーナメント進出を果たした。
これで決勝トーナメント(準決勝)は中村vs堀越、佐々木vsキーナンとなる。昨年と同じ対戦となった中村vs堀越の一戦は、堀越がパンチ主体の攻めで優勢に試合を進め勝利。佐々木vsキーナンは佐々木が投げからのパンチ連打で効果を奪う。劣勢のキーナンだったが、佐々木が投げを放った際にこれを潰すと佐々木が膝を負傷。キーナンが一本勝ちで決勝に進出した。
運命の決勝戦。187cmのキーナンに対し、堀越は170cmと、その身長差は17cmも! キーナンがリーチを活かしたパンチで堀越を下がらせミドルにつなぐ。
距離が縮まるとキーナンは体力指数の差があるためこの試合では反則となる掴んでの攻撃で注意が言い渡される。接近戦で打ち合う中、堀越はキーナンのパンチをうまくスウェーでかわし、右フック! これが何度か入り効果を2度奪う。激しく打ち合った両者だが、本戦は引き分けとなり、自動延長に(有効2以上、効果3以上がなければ自動的に延長になる)。
キーナンが打ち合いに行くと、堀越もパンチで応戦し右フックが炸裂! ここでも効果を奪った堀越に対し、キーナンはテンカオ連打で反撃するが終了。堀越が悲願の全日本無差別大会初優勝を果たした。試合後、堀越は「無差別級での優勝なので凄く嬉しいです。今は医療関係の専門学校に行ったり、仕事もあったりで、練習があまり出来ていませんでした。自分の中ではベスト8に入れればいいかなと思っていました」と自身でも驚きの結果だったことを明かした。
また、同時開催された女子の部には、2007年アブダビコンバット(寝技世界一を決める大会)優勝者の塩田さやか(AACC)がエントリーし、腕十字を2戦連続で極める圧倒的な強さで最終試合へ。もう一方からは、昨年の優勝者・神山歩未の妹・喜未が勝ち上がってきた。塩田のプレッシャーに押されながらも、的確にパンチを当てた神山が優勢勝ちし、優勝を果たした。
RESULT
優 勝 堀越亮祐(日進支部)
準優勝 キーナン・マイク(成田支部)
3位 佐々木嗣治(帯広支部)
4位 中村知大(早稲田大学準支部)
5位 田中俊輔(帯広支部)
6位 杉浦宗憲(日進支部)
7位 榎並博幸(西尾支部)
8位 阿部和幸(新潟支部)
特別賞 谷井翔太(早稲田大学準支部)
藤田 隆(秋田支部)
女子優勝 神山喜未(日進支部)
準優勝 塩田さやか(AACC)
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