▲武田一也(右)を2RKOで下した貴之・ウィラサクレック
MA日本キックボクシング連盟
「BREAK−20 〜RAISE〜」
2011年11月20日(日)東京・新宿FACE
開場16:45 開始17:00
▼ダブルメインイベント2(第9試合) WPMF日本スーパーウェルター級王座挑戦者決定戦 交流戦 WPMF日本ルール 3分5R
○貴之・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス/同級2位)
TKO 2R57秒 ※レフェリーストップ
●武田一也(JMC横浜/MA日本スーパーウェルター級王者、同級1位)
※貴之が王座挑戦権を獲得
武田は現MA日本スーパーウェルター級王者。9・25後楽園大会でWPMF日本スーパーウェルター級・清水との王者対決を制し、試合後に「今度はWPMFのタイトルマッチをやらせてもらいたい」と王座挑戦をアピールしていた。
対する貴之はM-1を主催するウィラサクレックジムのトップ選手。6月に清水と同王座決定戦で敗れており、もう一度タイトル挑戦権を獲得しての清水へのリベンジを狙う。武田の3連勝に対し、貴之は3連敗と、武田が勢いの波に乗っていたのだが……。
1R、オーソドックスの武田は右ミドルを飛ばす。貴之はいきなり左右フックの連打でラッシュを仕掛ける。武田は両腕ブロックでこれを耐えると、右ミドルで貴之の腹をえぐる。貴之はパンチにヒジを交ぜ前に出る。武田は右ミドル、右ストレート。お互いに一進一退の攻防となった。
2R、武田は右ロー、右ミドル。貴之は左ミドル、右ヒジを返す。武田が右ミドルから距離を詰めてパンチの連打に行くと、貴之の右フックからの左ストレートがクリーンヒット!
これでバッタリと倒れた武田は起き上がることが出来ず、貴之がKO勝利でWPMF日本スーパーウェルター級王座挑戦権を獲得した。勝利した貴之は控え室で「あまり練習が出来ていなく、キックを出すと疲れるのでパンチで勝負しようと思っていました。最後の左ストレートはまぐれです(笑)。僕が勝っても、清水選手に勝っている武田選手がタイトルマッチをやった方が面白くなる。僕はあんまりやりたくないですね」と天然キャラらしくネガティブ発言を連発させていた。
▲デンサイアム(左)有利も、試合の流れを変えたRIOTの左ロー
▼ダブルメインイベント1(第8試合) 60kg契約 日タイ国際戦 3分5R
△RIOT(真樹ジムオキナワ/MA日本スーパーフェザー級1位、元MA日本バンタム&フェザー級王者)
ドロー 判定1−1 ※48−49、48−47、48−48
△デンサイアム・ルークプラバーツ(タイ/センチャイムエタイジム/元WMC世界バンタム級王者、元タイ国ルンピニースタジアムバンタム級王者)
RIOTは、今年5月のMA日本スーパーフェザー級王座決定戦で町田光(橋本道場)と対戦し1RKO負けするも、再起戦となった7月「琉球かきだみし」のリョウ・ペガサス戦では判定勝ちを収めた。9月の日韓交流戦でもKO勝ちし2連勝。試合後には、「町田にリベンジする」とアピールしていた。今回対戦するデンサイアムは、過去にあの大和哲也からも勝利。今年7月には町田を破っている。もしRIOTがデンサイアムを倒せば、町田との再戦につなげる大きなアピールになるだろう。
1R、サウスポーのRIOTは左ロー、左ハイ。デンサイアムはRIOTの蹴りをスウェーでかわすと強烈な右ミドル。RIOTの蹴り足を掴んでこかし、蹴りは当てさせないなど、デンサイアムが早くも主導権を握る。
2R、デンサイアムは右ミドル。RIOTは相手の奥足に左ロー。接近戦で右フックを当てると、デンサイアムは腰を落としたがすぐに立ち上がり、これはダウンと見なされない。RIOTはミドル、ローだけでなく、ヒジも交ぜるが、デンサイアムは涼しい顔でかわす。
3R、デンサイアムはRIOTの前進に合わせて蹴りを入れ、右前蹴りでRIOTを入らせない。RIOTは左ローで追い込むが、デンサイアムは首相撲でこかし、RIOT劣勢のイメージは強い。3R終了時の判定は29−29、29−28、30−28でデンサイアムに2票入る。
4R、RIOTはデンサイアムの奥足への左ロー。RIOTは左ミドルも、デンサイアムはスウェーでかわし当てさせない。的確にデンサイアムが右ミドルを当て、首相撲でも優位に立つ。RIOTはピンチの展開となる。
5R、RIOTは変わらず左ローを入れてると、ダメージを蓄積していたデンサイアムは遂に足を引きずる動きを見せる。RIOTが左ローで追い込むと、デンサイアムは首相撲で逃れる。接近戦を仕掛けたRIOTがパンチのラッシュを仕掛けヒジ! これでデンサイアムは額をカットし大量の出血が見られる。ドクターチェックが2度目も入り、ピンチのデンサイアムだったが、鬼の形相でRIOTに向かっていくと首相撲でしつこく攻め続け終了。RIOTの最後の攻めが評価されたか、この試合はドローに終わった。
▼トリプルセミファイナル3(第7試合) MA日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント準決勝 3分5R延長1R
○宮元啓介(橋本道場/同級1位/K-1甲子園2009ベスト8)
判定3−0 ※50−46、50−47、50−46
●邦博(真樹オキナワ/同級2位)
※宮元が決勝戦に進出
MA日本スーパーバンタム級王座はラビット関が初代王者になって以来、長期間空位となっていたが今大会からスタートするトーナメントで2代目王者を決定、それに伴い新たにランキングを制定することとなった。
宮元はK-1甲子園2009ベスト8の戦歴を持ち、プロデビュー後は驚異の9連勝。9・25後楽園大会でキャリアのある梅原タカユキ(TARGET)に僅差で敗れるも、実力の高さを証明した。対する邦博も10・16リアルディールで初の黒星を喫するまで、プロデビュー後9連勝していた沖縄の新鋭。事実上の決勝戦ともいえるカードが初戦で行われる。
1R、オーソドックスの構えの宮元は左ミドル、左ロー。邦博は右ローを返す。首相撲を仕掛けた邦博は離れ際にヒジを振るうなどアグレッシブな攻めを見せる。
2R、ペースを徐々に上げてきた宮元は前蹴り、左ミドル、左ハイ。さらに重い左ボディ。邦博は手数が減るも右ロー。3R、宮元は左右のロー。邦博の太ももは見る見るうちに赤く染まる。宮元は左ジャブ、左ハイ。30−28、30−28、30−29で宮元が3票を獲得し、有利のまま4Rへ。
4R、宮元は左前蹴り、左ロー、左ミドルと左の攻撃でペースを作る。邦博は右ローからワンツー。首相撲の展開でも宮元が優位に立つ。5R、左の蹴りで試合を組み立てる宮元がパンチラッシュを仕掛けヒジ! これで邦博は目じりをカットしてしまう。宮元が後ろ回し蹴りを見せる余裕を見せ、最後にパンチ連打で追い込んだところでゴング。
宮元がホープ対決を制し、トーナメント決勝戦に進出。来年1月22日(日)東京・後楽園ホールで平本悠と同門で王座決定戦を行う。
▼トリプルセミファイナル2(第6試合) MA日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント準決勝 3分5R延長1R
○平本 悠(橋本道場/同級4位)
判定3−0 ※49−47、48−47、50−48
●松本圭一太(相模原/同級3位)
※平本が決勝戦に進出
平本は7月のキム・ギフン戦でTKO負け。対する松本は現在3連敗中と、両者ともに再起を懸けた一戦となる。長いリーチを活かしたパンチを見せる松本に対し、平本は右ロー連打。首相撲でのこかしも多用し、3R集計時の判定は3−0で松本が有利。
4Rには、平本がカウンターでヒジを入れ、松本は目じりをカット。手数の減らない平本が最後まで攻め続け判定勝利。タイトル獲得に1歩前進した。
▼トリプルセミファイナル1(第5試合) MA日本ライト級王座挑戦者決定トーナメント準決勝 3分5R延長1R
○狂平(武勇会/同級4位)
TKO 4R1分24秒 ※3ノックダウン
●宮城友一(真樹オキナワ/同級2位)
※狂平が決勝戦に進出
梶田義人(武勇会)が保持する王座挑戦権を懸けたトーナメントがスタート。宮城が3連勝、狂平も2連勝中と勢いに乗る者同士の一戦となった。
1R序盤からプレッシャーをかけて、狂平がパンチ、ヒザ。宮城は狂平のブロックの上から容赦なく左ミドル、奥足へのローを決める。
お互いにひかない攻防を見せたが、4Rには、狂平が3度のダウンを奪いTKO勝利を収めた。
▼第4試合 MA日本ライト級新人王トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
○木村ミノル(タナベ/K-1甲子園2011東日本優勝)
TKO 1R2分38秒 ※3ノックダウン
●ブラックドラゴン(アメリカ/士魂村上塾/2011士道館杯争奪ストロングオープントーナメント全日本大会優勝)
※木村が2011年MA日本ライト級新人王に
6戦5勝(4KO)1分とプロデビュー以来、無敗記録更新中の“ハードパンチャー”木村。対するドラゴンも3戦3勝と負けなし。
激しい打ち合いが予想されたが、木村の圧勝に終わる。
左右ローを出すドラゴンが出てきたところに、木村が左フック。この一発で後退させると豪腕パンチで立て続けに3度のダウンを奪いTKO。木村が新人王に輝いた。
▼第4試合 スーパーライト級交流戦 3分3R延長1R
○矢野浩司(武勇会/MA同級6位)
判定3−0 ※三者とも30−27
●前田将貴(RIKIX)
▼アマチュア第3試合 MAJr42kg級タイトルマッチ 1分30秒3R
○那須川天心(チームTEPPEN/王者)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−27
●岩浪悠弥(橋本道場/同級2位/挑戦者)
※那須川が2度目の防衛に成功
▼アマチュア第2試合 MAJr47kg級王座決定戦 1分30秒3R延長1R
○榊原達也(チームSK/同級2位)
判定3−0 ※三者とも30−27
●伊藤勇成(習志野/同級1位)
※榊原が第2代MAJr47kg級王者に
▼アマチュア第1試合 MAJr37kg級王座決定戦 1分30秒3R延長1R
○榊原雅也(チームSK/同級2位)
判定3−0 ※三者とも30−29
●堤 駿斗(チームTEPPEN/同級1位)
※榊原が第3代MAJr37kg級王者に
▼第2試合 ライト級 3分3R
○恭士朗(士魂村上塾/2011士道館杯争奪ストロングオープントーナメント全日本大会準優勝)
判定3−0 ※29−27、30−27、30−28
●AK2(ワイルドシーサー群馬)
▼第1試合 54kg契約 交流戦 3分3R
○鰤鰤左衛門(キックボクシングコア)
TKO 1R2分37秒 ※ドクターストップ
●大沢享之(KING BEE)
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