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【ZST】所英男の盟友・奥出雅之が初代フェザー級王座を獲得!ウェルター級王者は山田哲也

2011/11/23


▲一本勝ちで王者となった奥出(左)を祝福する所(中央)

ZST事務局
「FIGHTING NETWORK ZST
ZST.30〜旗揚げ9周年大会〜」

2011年11月23日(水・祝)東京・ディファ有明
開場15:00 本戦開始17:00


▲奥出(右)が腕十字を極めて倉岡からタップを奪った

▼メインイベント(第15試合)初代フェザー級王者決定トーナメント決勝戦 5分2R延長3分1R
○奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
一本 2R3分32秒 ※腕ひしぎ十字固め
●倉岡幸平(蒼天塾)

 準決勝では伊藤健一との5度目の対戦(タッグマッチを含む)を判定勝利で制した奥出。一方の倉岡は優勝候補と目されていた清水俊一を下しての決勝進出となった。奥出にはアマチュア時代から苦楽を共にしてきた所英男がセコンドに就く。

 1R、お互いサウスポーの両者。奥出はいきなり胴廻し回転蹴りを見せ、タックルから倉岡に組み付いて寝技に引き込むが、倉岡はそれに付き合わない。奥出は倉岡がバックを取りに来たところで、体を回転させて上のポジションを取り、そこからフロントチョークを狙うが、倉岡もすぐに立ち上がる。倉岡は左ロー、左ストレートと右フック。奥出はタックルから組み付いて、自分から寝技に引き込みながら三角絞め、足関節を狙うが極まらない。

 2R、相手に背中を見せるように変則的な構えを見せる奥出。倉岡はそこに左ローを蹴っていく。奥出は構えを戻して左ストレートで前に出る。組みの攻防になると奥出は寝技に引き込んで三角絞めと腕十字を狙うが、倉岡は頭を上げて立ち上がる。

 試合がスタンドに戻るとヒザ蹴りで攻める倉岡。奥出はそのヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウンを奪うと、ハーフガードからアームロックを仕掛け、倉岡の頭をまたぐようにして腕十字! これがガッチリと入り、倉岡がタップ! 奥出が一本勝ちで初代フェザー級王者となった。

 試合後、マイクを持った奥出は「僕は小さい頃から人にやられやすい性格だったんですが、ZSTに出るようになって、負けたくないという気持ちを持って、一番を目指してやってきました。今日だけは自分に通信簿の5を上げたいと思います」とベルトを巻いた喜びをファンにアピール。

 さらに「そして僕にも守りたい人が出来て、先日、結婚しました!」と突然の結婚報告! すると入籍したばかりの奥出の妻もリングに上がり、奥出は「これから妻と共に頑張ろうと思います。来年はZST10周年ですが、見に来て良かったと思うような試合をしますので応援よろしくお願いします!」と笑顔で語った。



▲山田(左)が膝十字固めを極めて伊藤から勝利を収めた

▼セミファイナル(第14試合)第3代ウェルター級王者決定トーナメント決勝戦 5分2R延長3分1R
○山田哲也(しんわトータルコンバット)
一本 1R1分14秒 ※膝十字固め
●伊藤博之(ALLIANCE)

 第2代王者・渋谷修身の現役引退により空位となっていたウェルター級の王者を決めるトーナメント。

 山田は元王者・渋谷の弟子であり、このベルトのために階級を上げてトーナメントに参戦し、1回戦では濱岸正幸にTKO勝利した。対する伊藤は元リングス・ジャパンの選手で、1回戦はNAKADAIのドクターストップで不戦勝という形に終わっている。

 1R、いきなりハイキックで飛び掛かっていくサウスポーの山田。そのままタックルでテイクダウンを奪い、伊藤の動きに合わせてアームロックを狙うが、伊藤はそれをディフェンスしながら、グラウンドで上のポジションを取る。

 ブレイク後、組み付いてテイクダウンを仕掛ける山田だったが、伊藤がグラウンドで上を取り、スタンドを要求という展開となる。しかし山田が四つ組みの状態から足をかけてテイクダウンを奪うと、ハーフガードの状態から膝十字固め! 必死に耐える伊藤だったが、山田が伊藤の左膝を極めてタップを奪った。

 師匠・渋谷と同じベルトを巻いた山田は「4年半前に高校1年生でプレステージ(ZSTのアマチュア大会)に出て、4年もかかっちゃったんですが、やっと一つの形になりました。これは自分の力だけじゃなくてみんなのおかげです。

 まだまだ勢いだけの未熟なチャンピオンですが、毎試合、成長していく姿を見せるので応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。



▲東谷との壮絶な打撃戦をKO勝利で制した内村(左)

▼第13試合 ライト級シングルマッチ 5分2R
○内村洋次郎(イングラム/初代ウェルター級王者)
KO 1R1分30秒 ※パンチの連打
●東谷輝彦(萩原道場)

 ZST屈指のハードパンチャーで、お互いに「戦いたかった相手」という内村と東谷。試合開始のゴングが鳴ると、東谷がいきなり右ストレートで突進し、内村もそこに左ミドルと左のヒザ蹴り! 東谷のパンチと内村のヒザ蹴りが激しく交錯し、内村は鼻をカットし、顔面が血に染まる。

 しかし内村はヒザ蹴りで東谷を下がらせてパンチの連打! そのまま東谷が後方に倒れ、勢い余って内村がグラウンド状態の東谷の顔面にパンチを入れてしまう。ここでレフェリーが試合をストップ、一度は内村の勝利が告げられたものの、サブレフェリーと審議の結果、内村の反則によるストップと訂正され、内村にイエローカードが提示されて試合が再開される。

 再開後、両者は足を止めてフルスイングの殴り合い! 内村がヒザ蹴りを突き上げて左右の連打を打ち込むと、東谷がコーナーまで後退! 内村は顔面とボディにパンチを打ち分けて、最後は東谷をなぎ倒すような連打を叩き込んで、レフェリーが試合をストップ! 場内騒然の打撃戦を制した内村だったが、試合後に左腕の骨折、右拳の負傷が判明。壮絶な結末となった。



▲鈴木(右)のヒザ蹴りがジャッジのわき腹に突き刺さり、そのままKO

▼第12試合 リングスルール特別試合 82.0kg以下契約 5分2R
○鈴木信達(フリー)
KO 1R1分37秒 ※ヒザ蹴り
●オースティン・ジャッジ(アメリカ/ミネソタ・ミリティア)

 昨年11月のディファ有明大会以来、ちょうど1年ぶりの試合となった鈴木。対戦相手のジャッジは今大会に出場するメルヴィン&マーヴィンのブルーマー兄弟が所属するミネソタ・ミリティアの代表を務めるファイターでもある。

 1R、一気に打撃の距離を潰してタックルで組み付いていくジャッジ。鈴木はそのタックルを切りながら、ジャッジのボディにヒザ蹴りを入れる。そしてタックルを潰されて立ち上がろうとしたジャッジに鈴木が左のヒザ蹴り!

  これがジャッジのわき腹にグサリと突き刺さり、そのままジャッジはリングに倒れこんで悶絶! 鈴木が強烈なヒザ蹴りでジャッジをマットに沈めた。

 デビュー以来、11戦9勝2分と無敗街道を突き進む鈴木は「来年はリングスを始め、海外にも挑戦していきたいと思います! 格闘技かどうかは分かりませんが(笑)」と笑いを交えつつ、2012年の目標を語った。

★リングスルール特別試合(藤原敬典vsメルヴィン・ブルーマー、房野哲也vsマーヴィン・ブルーマー、清水俊裕vs武井勇輝)、トーナメント準決勝(倉岡幸平vs清水俊一、奥出雅之vs伊藤健一)の試合結果はこちら

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