今年最後のJ-NETWORK主催興行は、元J-NETWORKスーパーライト級王者であり、現役選手として活躍する喜入衆がプロデュースするフレッシュで刺激的なイベントとなった。
メインイベントはNJKFとJ-NETの交流戦、ムエタイファイターのJUN Da 雷音(じゅんだ・らいおん/NJKF・E.S.G)と“闘うアパレル社長”後藤洋平の一戦。
「コンディションがすごく良かった」という後藤は長いリーチを活かし、ストレート、左ミドルと中間距離での攻撃が冴え渡る。JUNは組み付いてヒザ蹴りを入れたいところだが、なかなか思うように後藤がポジションを取らせない。
2R中盤に後藤のキレのいい左ストレートがJUNを捕らえてグラついたところに、すかさず連打を浴びせ、後藤がダウンを奪う。その後はJUNも必死にボディへの攻撃などで粘るが後藤が前蹴り、ストレートと攻め続け、3−0の激勝。同門・喜入の初プロデュース興行に花を添えた。
同じく注目は「笠原淳矢引退スペシャルエキシビションマッチ」。J-NETのスーパーフェザー級戦線を盛り上げてきた笠原の最後の相手は盟友の黒田アキヒロ。そしてスペシャル・レフェリーは10月に引退したキック界の名物男ファイヤー原田だ。
当初3分2Rのエキシビションのはずだったが、1Rが終わった直後、笠原が「ガチでやろう!」と訴え、黒田も同意し、最後にプロデューサーの喜入が承諾。急遽、残り1Rは真剣勝負となった。試合後は引退セレモニーが行われ、多くの有名選手が花束の贈呈にかけつけた。笠原は「これからは日本一の焼き鳥屋を目指します!」と挨拶し、歓声の中、惜しまれつつリングを降りた。
J-NETWORK
「J-NEXUS 2011 〜蹴っていいトモ!!〜」
2011年12月11日(日)東京・新宿FACE
開場16:30 試合開始18:30
<全試合結果>
▼メインイベント(第5試合) スーパーライト級 3分3R
○後藤洋平(フォルティス渋谷)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−26
●JUN Da 雷音(NJKF・E.S.G)
▼セミファイナル(第4試合) -56.5kg契約 3分3R
○下 丈一郎(TARGET)
TKO 1R1分35秒 ※ヒザ蹴り
●西岡孝将(KFG)
▼笠原淳矢引退記念スペシャルエキシビションマッチ 3分2R
−笠原淳矢(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーフェザー級2位)
勝敗なし
−黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)
▼第3試合 スーパーライト級 3分3R
○ハルク大城(ボスジム)※デビュー戦
判定3−0 ※29−27、29−28、29−28
●畠山育朗 (アカデミア・アーザ)
▼第2試合 ミドル級 3分3R
○本間 勇次郎 (フォルティス渋谷)
判定3−0 ※30−29、29−28、30−29
●ゆとりキック(ワイルドシーサー群馬)
▼第1試合 -56kg契約 3分3R
○大釜広路(ASSHI-PROJECT)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●角谷祐介(フォルティス渋谷)
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