▲18歳の超新星・竹野蓮(左)を2RKOで下したTOMOYUKI
12月25日(日)大阪・泉大津市のテクスピア大阪にて、『DEEP KICK9』が開催された。
今大会は年度最終戦にふさわしく、ダブルメインに70kgと60kgのトーナメント王者が揃い踏み。さらに10月大会で開幕した55kg関西最強トーナメント2回戦3試合、日韓対抗戦3試合と盛りだくさんの内容となった。大トリに登場したのは、18歳の竹野蓮(多田ジム山口道場)。K-1甲子園での活躍でプロデビューながらトーナメントに抜擢され、7月にデビュー3戦目で頂点に立った超新星だ。今回は同じ関西出身で、現在は東京のセンチャイムエタイジムでムエタイの練習に励むTOMOYUKI(誠剛館)を迎え撃った。
東京での大会やタイファイトで闘うTOMOYUKIを倒し、来年に向けてアピールしたかった竹野だが、試合は期待された展開とはならなかった。豪打を武器とするTOMOYUKIは序盤から力強いロー、鋭い踏み込みからのパンチコンビネーション、特にボディで竹野を攻める。身長で勝る竹野もローを返し、前蹴り、ヒザで応戦するが、TOMOYUKIの勢いの前に受けに回ってしまう。
そして2R、左ボディを食らった竹野がダウン。さらに蹴りに合わせられての右ストレートでもう一度ダウンさせられると、最後はコーナー付近での左フックでとどめ。4戦目でのプロ初黒星は、壮絶なKO劇となってしまった。
ダブルメインもう1試合は、60kgトーナメント王者の階勇弥。DEEP KICK及び関西のキック興行では常連となりつつあるホクヘン・エスジム(タイ)と対戦した。普段はなかなか相手にペースを掴ませない試合巧者のホクヘンに対し、階は2Rの左ボディから攻勢に。
→ホクヘン・エスジム(左)から勝利した階勇弥
3R終了間際には右ハイも決め、判定勝ちを勝ち取った。昨年末にDEEP KICKのトーナメントで優勝し、NJKF後楽園大会でスーパーフェザー級王座決定トーナメントにエントリーされるも結果を残せなかった階は、マイクを取ると来年の巻き直しを誓った。
55kgトーナメント2回戦は、3試合で計7度のダウンシーンが見られる大激戦。中務幸信が階勇弥の実弟・階健志をパンチで豪快に仕留めると、ベテランのShokiはSBからの刺客・村田大輔から1Rに2度のダウンを奪って判定勝ち。
前回大会で元NJKF王者の高橋拓也を下した京谷祐希は、こちらもSBからの参戦組である津田達也と激しい打ち合いを演じ、2Rに2度のダウンを奪うと3Rに右ストレートでダメ押し。これでレフェリーが試合を止め、準決勝進出を決めた。
今回勝ち上がった3人にシード1選手を加え、来年2月5日に大阪・たかいし市民文化会館アプラホール大ホールで行われる次回大会で準決勝・決勝が行われる。
また日韓対抗戦3VS3は男子1試合、女子1試合、ジュニア1試合という編成で行われたが、何と全試合1RKO勝ちで日本勢が全勝。JEWELSにも出場経験のある百花は「女子のベルトを作ってください」とアピール、最後は今年のK-1甲子園関西ブロック代表の座も勝ち取った憂也がキッチリ仕留め、日本、関西のレベルを見せつけた。
DEEP☆KICK実行委員会
「DEEP☆KICK 9」
2011年12月25日(日)テクスピア大阪
開場13:30 開始14:00
<全試合結果>
▼ダブルメインイベント(第14試合) 70kg以下契約 3分3R
○TOMOYUKI(誠剛館)
KO 2R2分13秒
●竹野蓮(多田ジム山口道場/DEEP☆KICK 同級王者)
※2R、竹野は左ボディ、右ストレート、左フックでダウン
▼ダブルメインイベント(第13試合) 60kg以下契約 3分3R
○階 勇弥(健心塾)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●ホクヘン・エスジム(タイ/エスジム)
▼セミファイナル(第12試合) 55kg関西最強トーナメント2回戦 3分3R
○京谷祐希(Team Free Style)
TKO 3R2分55秒 ※右ストレートによるレフェリーストップ
●津田達也(立志会館)
※津田は2R、パンチ連打で2度ダウン
▼第11試合 55kg関西最強トーナメント2回戦 3分3R
○Shoki(多田ジム山口道場)
判定3−0 ※30−27、29−27、30−27
●村田大輔(ストライキングジムAres)
※村田は1R、右フックで2度ダウン
▼第10試合 55kg関西最強トーナメント2回戦 3分3R
○中務幸信(多田ジム)
TKO 1R1分55秒 ※タオル投入
●階 健志(健心塾)
※階は1R、左フック、右フックでダウン
▼第9試合 日韓対抗戦3vs3 63kg以下契約 3分3R
○憂也(魁塾)
KO 1R2分13秒 ※パンチ連打
●ユン・テヒョン(韓国/ヂョンムジム)
※ユンは1R、パンチ連打でダウン
▼第8試合 日韓対抗戦3vs3 47kg以下契約 2分3R
○百花(T.B.NATION)
KO 1R0分26秒 ※パンチ連打
●ホ・ジンギョン(韓国/シンヨンジム)
※ホは1R、パンチ連打でダウン
▼第7試合 日韓対抗戦3vs3 ジュニア45kg以下契約 2分3R
○平野凌我(拳之会)
KO 1R44秒 ※パンチ連打
●コウ・ティハン(韓国/ヂョンムジム)
※コウは1R、パンチ連打でダウン
▼第6試合 63kg以下契約 3分3R
○山口裕人(多田ジム山口道場)
KO 1R2分06秒 ※右フック
●ケイスケ(頂上会テアゲネス)
▼第5試合 60kg以下契約 3分3R
○上杉文博(究道会館)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●桜華(道場絆)
▼第4試合 56kg以下契約 3分3R
○大樹(ARENA)
判定3−0 ※30−27、30−29、30−29
●KING強介(ROYAL KINGS)
▼第3試合 95kg以下契約 3分3R
△兼田祐任(誠剛館)
ドロー 判定1−0 ※29−28、29−29、30−30
△白神昌志(拳之会)
▼第2試合 58kg以下契約 3分3R
○辻村ジュサブロー(誠輪館)
判定3−0 ※30−28、29−28、29−28
●中川典久(BRA-FREY)
※中川は3R、左フックでダウン
▼第1試合 55kg以下契約 3分3R
○TATSUMI(武心会)
判定2−1 ※29−30、30−28、30−28
●角田耕平(BRA-FREY)
▼オープニングファイト第2試合 TOP RUN 65kg以下級タイトルマッチ 2分3R
○松原覚得(誠至会)
判定3−0 ※30−27、30−26、30−26
●蓑方 弘(福知山ジム)
※松原が防衛に成功
▼オープニングファイト第1試合 TOP RUN 60kg以下級タイトルマッチ 2分3R
○南野卓幸(骭搶m)
延長判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●久井淳平(多田ジム)
※南野が王座獲得
※本戦判定は29−29、30−29、29−29。蓑方は2R、左フックでダウン
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