▲Krush -55kg級タイトル初防衛に成功した瀧谷渉太
Krush実行委員会
「Krush.15」
2012年1月9日(月・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
▲フィニッシュとなった瀧谷渉太(右)の左ヒザ蹴り
▼ダブルメインイベント2(第9試合) Krush -55kg級タイトルマッチ 3分3R
○瀧谷渉太(桜塾/王者)
KO 1R1分11秒 ※左ヒザ蹴り
●寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界スーパーバンタム級王者/同級2位/挑戦者)
※瀧谷が初防衛に成功。
瀧谷と寺戸は2009年1月4日、第24代全日本バンタム級王座決定トーナメント決勝戦で対戦しており、この時は寺戸が判定で瀧谷に勝利している。今回は瀧谷が王者として寺戸の挑戦を受ける形だが、瀧谷にとってはリベンジマッチでもある一戦となった。
1R、サウスポーの瀧谷にじりじりとプレッシャーをかける寺戸。
寺戸が右ミドルを蹴ると、瀧谷はそこに顔面前蹴りを合わせる。寺戸が右フックで飛び込むと、そこに瀧谷も右フック。パンチの打ち合いになると、瀧谷が左ストレート! この一発で瀧谷が寺戸からダウンを奪う。再開後、瀧谷が顔面前蹴り、飛びヒザ蹴り! 寺戸をロープに詰めると左フックから連打を打ち込み、2度目のダウンを奪う。
そして最後は寺戸のパンチに左の飛びヒザ蹴り! この一発で寺戸が後方に倒れて、レフェリーが試合をストップ! 瀧谷が見事なKO勝利で寺戸にリベンジを果たすと共に、初防衛に成功した!
試合後、瀧谷は目に涙を浮かべながら「初防衛できて本当にうれしかったです。そして寺戸選手に勝ててうれしかったです。今日は泣かないと思ったけど、本当にうれしかったんで…また強くなります! これからもよろしくお願いします!」と喜びを語った。
▲石川直生(左)の右ローに右ストレートを合わせる卜部弘嵩
▼ダブルメインイベント1(第8試合) Krush -60kg級タイトルマッチ 3分3R
△卜部弘嵩(チームドラゴン/王者)
ドロー 判定0−0 ※29−29、28−28、28−28
△石川直生(青春塾/挑戦者)
※卜部が初防衛に成功。
卜部と石川は2010年12月12日、Krush初代王座決定トーナメント1回戦で対戦経験があり、卜部がパンチでダウンを奪って石川を下している。約1年ぶりの再戦を制するのはどっちだ?
1R、石川がジャブのフェイントから左右のロー。卜部も右ローを蹴り返し、ジャブを突く、右ローを蹴る石川に卜部は左フックから右ストレートを打つ。卜部はじりじりと前に出て左アッパーから右ストレート。
石川は距離を潰してヒザ蹴り。細かくフェイントを入れる石川に卜部が左フック。石川はパンチから右ミドル、組んでヒザ蹴り。卜部は強引に石川をマットに押し倒す。
試合が再開すると、右ローを蹴る石川。しかし卜部が右ストレートから左フック! これで石川が尻餅をついてしまい、レフェリーがダウンを宣告! 石川は手を振って「違うよ!」とアピールするが、裁定は覆らない。
石川が前蹴りのフェイントからヒザ蹴り。卜部はそこに左フックを狙う。石川は距離が詰まるとヒザ蹴り。前蹴りと右ロー、右ハイキックを蹴る。そして石川が距離を潰して組み付くと、卜部はそのまま石川の頭部にパンチを打つ。
2R、石川がジャブを突くと、卜部は左フック。石川が組みついてレフェリーから注意が与えられる。石川が左ミドルと右ロー。卜部は左フック、左アッパー。石川が前に出てくるところに右ストレートを当てる。
手数を増やして前に出る石川。右ハイキック、右ヒザ蹴り! さらに飛び込むような右ストレート! 卜部も左ハイキックを蹴り返すが、石川が組み付いて、石川に警告が与えられる。再開後、また飛び込むような右ストレートを打つ石川。卜部は石川の飛びヒザ蹴りをブロックして、左ミドルを連打。残り10秒、卜部がバックキック、石川の飛びヒザ蹴りにパンチを狙う。
インターバル中に石川が「行くぞ!」と観客席を煽って3Rがスタート。卜部が左フックを打って右ストレート。石川はは左ミドルを蹴って、ヒザ蹴りにつなげる。そして石川の右ストレートが卜部に当たり、これで卜部が左目尻をカット! 卜部はパンチで強引に前に出る! ここで卜部にドクターチェックが入るが、試合は続行となる。左フックから前に出る卜部。石川はヒザ蹴り。両者に組み付きで注意が与えられる。
ブレイク後、石川の右ストレートがヒット! これが卜部の顔面をとらえる! 石川に密着される卜部は、間に入ったレフェリーの制止を振り切って、石川に攻撃しようとするほどエキサイト! そして残り1分を切ったところで、卜部に2度目のドクターチェックが入る。再開後、石川が右ローと右ストレート。卜部は石川のハイキックをブロックして右ストレート! 卜部が左フック、石川が離れ際のハイキック。
卜部がバックブローを打ったところで試合終了となった。
判定は三者ともポイントに差はなくドロー! 石川は卜部と抱き合って笑顔でリングを降り、ドロー防衛という形に終わった卜部は「俺がKrushのエースです。今年1年、Krushを引っ張っていけるようにがんばっていくのでよろしくお願いします」とファンに挨拶した。
▲バックブローを見舞う尾崎圭司(右)
▼セミファイナル(第7試合) スーパーファイト 64kg契約 3分3R延長1R
○尾崎圭司(チームドラゴン)
KO 3R37秒 ※左フック
●服部浩典(S.F.K)
1R、距離を取りながら左右のローを蹴っていく尾崎。服部はそこに右フックを合わせて、尾崎のバランスを崩す。右フックで飛び込んでいく服部。パンチのプレッシャーをかけて尾崎を下がらせてローにつなげる。
尾崎はそれをディフェンスしながら右ロー。服部は左右の連打で尾崎をコーナーまで下がらせて左ミドル。
尾崎も下がりながら右ストレートを返し、距離が開くと左右のローを的確に当てる。尾崎がバックブローを狙ったところでラウンド終了となった。
2R、パンチから左ミドルを蹴る服部。尾崎は服部のジャブを空振りさせて右ストレート。回転技のフェイントを入れながら前蹴りとジャブで服部を下がらせる。半身に構えて細かくフェイントを入れる尾崎。しかし服部がパンチで前に出ながら右ストレート!
これが尾崎の顔面を捉えて、ダウンを奪う! 再開後、パンチで前に出る服部に尾崎がバックブロー。右ストレート、前蹴り、左フックで前に出る。
3R、尾崎がガードを上げてパンチで前進! 尾崎はヒザ蹴りを織り交ぜながら前に出てパンチでダウンを奪い返す! 再開後、尾崎は左フック、バックブロー! 一気に尾崎がパンチで攻め込み、最後は右ストレートから左フック!
尾崎がこの一発で服部をマットに沈め、見事な逆転KO勝利を収めた。
試合後、尾崎は「ダウンを取られて、そこから逆転してKOして、個人的にはヒヤヒヤしました。でもみなさん楽しかったですか?」とファンにアピール。「昨年は世界戦で負けたんですが、今年は辰年、チームドラゴンの年です! また世界を目指します! これからもKrushを盛り上げていくので、みなさん、世界戦が実現できるようによろしくお願いします」と今年の意気込みを語った。
★第6試合(山崎秀晃vs塚越仁志)から第1試合(朱里vs三堀“SMILE”美弥子)の試合結果はこちら
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