2月5日(日)大阪・APPLA-HALL(たかいし市民文化会館大ホール)にて、『DEEP KICK 10』が開催された。
今大会の目玉は、55kg級関西最強トーナメントの準決勝・決勝戦。昨年10月の一回戦、12月の準々決勝を勝ち抜いた京谷祐希(Team FreeStyle)、Shoki(MA・多田ジム山口道場)、中務幸信(MA・多田ジム)の3選手に、シード選手として昨年RISEのRISING ROOKIES CUP優勝の実績を持つ六川星矢(北斗会館)を加えた4人がワンデーで頂点の座を争った。
過去、DEEP KICKは60kg、70kgでもトーナメントを開催しており、これが3階級目となるが、55kgでも過去の2階級に負けない激闘の連続となった。その激しさは、3試合で8回のダウンシーンが見られたことが如実に物語っている。
準決勝第1試合では中務が、ガードを固めて前進し得意のフックを狙ってくるShokiに対し、パンチと飛びヒザで先手を取り続けて攻略。1Rに飛びヒザで、2Rに右フックでダウンを奪って判定勝ちを収めた。Shokiはフックで中務の動きを一瞬止める場面も見られたもののペースを握るには至らず、トーナメント優勝で夫人・Maiの引退に華を添えることはできなかった。
準決勝第2試合はここから参戦の六川が登場。ここまで2試合連続KO勝ちで、このトーナメントを制することで名実ともに「DEEP KICKの顔」となることが期待された京谷と激しい打ち合いを演じた。ロングレンジのパンチを打ち合う中、先にダウンしたのは六川だったが、左フックでダウンを奪い返すと、2Rにも左フックで倒す。京谷は立ち上がりはしたもののダメージを見たレフェリーが試合をストップした。
地元・大阪出身で一回戦から勝ち上がってきた中務と、長野から乗り込み1勝のみで決勝に進出した六川による決勝戦も、壮絶な打ち合いが展開された。六川が蹴りやアッパーも交えつつフックで次々にダウンを奪う中、中務も左フックを当てては六川の前進を止める。だがダウンを重ねる中務のダメージは明らかで、3Rに左右フックを集中されて5度目のダウンを喫するとセコンドがタオルを投入した。
これでデビューからの連勝を8に、KO数も6に伸ばした六川は、「55kg関西最強」の座を長野から強奪することに成功。試合後のマイクでは「僕は関東ですが、格闘技を盛り上げたいという気持ちに関東も関西もない」とアピール。RISEで活躍する小宮山工介の幼馴染みで、小宮山に誘われて格闘技を始めたという六川がRISING ROOKIES CUPに続き、大きな勲章を得た。
また、今大会ではNJKF BONITA BOXEOアトム級初代王者のMai(NJKF・健心塾)と、アメフトからK-1トライアウトに合格、09年8月にK-1のオープニングファイトに出場した経験もある康信博(誠空会)が最後のリングに立った。MaiはWPMF日本女子アトム級王者・Little Tiger(F・Team Tiger)と、康はかつて練習をともにしたこともある長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)と引退エキシビション。
セミでは5戦5勝2KOといまだ負けなしで毎回DEEP KICKを沸かせる山口裕人(MA・多田ジム山口道場)がNAGOYA KICKで活躍する泰斗(GET OVER)と激突。1Rに左フックでダウンを奪っての判定勝ちで、連勝を6に伸ばした。次回大会は4月29日(日)大阪・アゼリア大正で開催される。
DEEP☆KICK実行委員会
「DEEP☆KICK 10」
2012年2月5日(日)大阪・アプラホール たかいし市民文化会館大ホール
開場13:30 開始14:00
<全試合結果>
▼メインイベント(第11試合) 55kg関西最強トーナメント決勝戦 3分3R
○六川星矢(北斗会館/2011RISING ROOKIES CUPバンタム級優勝)
TKO 3R1分39秒 ※セコンドからのタオル投入
●中務幸信(MA・多田ジム)
※六川がトーナメント優勝。中務は1Rに右フックと左フックで、2Rに左右フックとフック連打で計4回ダウン。
▼セミファイナル(第10試合) 63kg契約 3分3R
○山口裕人(MA・多田ジム山口道場)
判定3−0 ※30−29、30−27、30−29
●泰斗(GET OVER)
▼康信博引退エキシビジョン 3分1R
−長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)
勝敗なし
−康 信博(誠空会)
▼第9試合 58kg契約 3分3R
○吉野 繁(Team FreeStyle)
判定3−0 ※三者とも28−25
●吉田健吾(日進会館Team-spirits)
※吉田は1Rに左ストレートで、2Rに右フックと右ストレートでダウン。吉野は2Rに右フックでダウン。
▼第8試合 47kg契約 2分3R
○百花(T.B.NATION)
判定3−0 ※29−28、30−26、30−27
●未知(志真會舘)
※未知は1Rと3Rにホールディングで減点1
▼第7試合 62kg契約 3分3R
○ムテキング(紫志堂)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−29
●増下智也(日進会館)
▼第6試合 58kg契約 3分3R
○KING強介(ROYAL KINGS)
KO 1R40秒 ※右ストレート
●辻村ジュサブロー(誠輪館)
▼第5試合 58kg契約 3分3R
△KING狂太(ROYAL KINGS)
ドロー 判定1−0 ※30−30、30−29、30−30
△辻村虎之助(誠輪館)
▼第4試合 59kg契約 3分3R
△中川典久(BRA-FREY)
ドロー 判定0−0 ※三者とも30−30
△EAGLE佑(NJKF・ARENA)
▼第3試合 63kg契約 3分3R
○兼田祐任(誠剛館 香寺支店)
KO 3R1分59秒 ※パンチ連打
●GORI・セノオ(月心会)
▼Mai引退エキシビジョン 2分3R
−Mai(NJKF・健心塾/元NJKF初代BONITA BOXEOアトム級王者)
勝敗なし
−Little Tiger(F・Team Tiger)
▼第2試合 55kg関西最強トーナメント準決勝 3分3R
○六川星矢(北斗会館/2011RISING ROOKIES CUPバンタム級優勝)
KO 2R1分11秒 ※左フック
●京谷祐希(Team FreeStyle)
※六川が決勝戦進出。六川は1Rに左ストレートで、京谷は1Rに左フックでダウン
▼第1試合 55kg関西最強トーナメント準決勝 3分3R
○中務幸信(MA・多田ジム)
判定3−0 ※30−26、30−26、30−25
●Shoki(MA・多田ジム山口道場)
※中務が決勝戦進出。Shokiは1Rに飛びヒザ蹴りで、2Rに右フックでダウン。
▼オープニングファイト第2試合 TOP☆RUN 55kg以下王者決定戦 2分3R
○森下心一朗(森拳会)
判定3−0 ※三者とも30−29
●高橋直輝(NJKF・誠至会 若獅子会館)
※森下が王座獲得。
▼オープニングファイト第1試合 60kg契約 2分2R
○篠原悠人(MA・多田ジム)
判定3−0 ※三者とも20−19
●前田稔揮(格闘技スタジオSTYLE)
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