「タイ遠征試合」
2012年2月8日(水・現地時間)タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
レポート:池田博紀 写真:早田寛
▼Wankingtong Fight 第9試合 85P契約 2分5R
△ISSEI KBA GYM(=石井一成/TEAM WARUGAKI)
ドロー 判定1−0 ※49−48、48−48、48−48
△チョッパーバンク・ラチャノン(タイ)
現在、ジュニア全国クラスの実力者であり、日本テレビ「スター☆ドラフト会議」や「AKBINGO!」でのAKB48との共演などで、一躍脚光を浴びている“博多一の悪がき!ポスト魔裟斗”の石井一成がリアルディールから独立。フリー転向第一戦がラジャダムナンスタジアムでの試合となった。
1R、序盤からチョッパーバンクはミドル、前蹴りを浴びせる。ミドルレンジでの攻防になると、石井がパンチのラッシュ。チョッパーバンクはハイキック、肩口を狙ったミドルキックを浴びせる。ラウンド終盤では石井がコーナーにてパンチで詰めるなど、互いにミドルレンジで打ち合う展開となる。
2R、チョッパーバンクが前蹴り。石井は距離を詰めてパンチを放つと、チョッパーバンクが首相撲に持ち込みヒザ蹴り。石井も上段前蹴りを顔面に入れ、更にローキックと右前蹴り。チョッパーバンクは距離を詰め、強力なロックからヒザ蹴りを浴びせる。首相撲ではチョッパーバンクが一枚上手の展開で2Rが終了。
3R、互いにミドルキック、前蹴り、ローキックなど蹴り技での応酬となる。チョッパーバンクがミドルを放ちながら、首相撲に持ち込む。チョッパーバンクが優勢に試合を進めヒザ蹴りをボディに浴びせる。
石井もロックを外そうとするが、首相撲では劣勢を強いられる。ラウンド終盤はミドルキック、ローキックの攻防になると、石井は持ち味であるミドル、ロー、パンチを繰り出し互角の展開となる。
4R、チョッパーバンクが序盤から首相撲へ。石井の肩から首をロックしながら、石井の動きを封じる。石井もミドルレンジで打ち返すが、チョッパーバンクは距離を詰めて首相撲に持ち込む。石井は右ストレートをヒットさせてから前蹴り。チョッパーバンクは何度も距離を詰め、徹底的に首相撲に持ち込む。石井も打ち返す。
5R、互いにヒザ蹴りの応酬となる。石井は前蹴り、ミドルキックを浴びせ、パンチでもヒットを奪うなどラストスパートに入る。チョッパーバンクは首相撲で組みにいく展開に。判定決着となり、1人は石井にポイントを入れたが、残りは引き分けでドローとなった。
ミドルレンジの打ち合いでは石井が有利だったが、首相撲の攻防でポイントを奪われたか。プロモーターや関係者、ギャンブラーの声は、4Rで石井がイーブンに持ち込み、5Rでは石井がひっくり返したという評価であった。石井の次回の活躍に期待したい。
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