M-1MC株式会社
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ
第49回M-1ムエタイアマチュア大会 〜M-1 Kid's CHAMPION CARNIVAL 2012 1st〜」
2012年2月26日(日)千葉・ウィラサクレック天王台ジム
開始11:00
▼M-1ジュニア55kg級王座決定戦
○末永勇一(WSR荒川/前M-1ジュニア50kg級王者)
判定
●そ☆ら(ドージョー☆シャカリキ/同級3位)
※末永が第4代王者に輝く
一撃で相手を仕留める強烈なヒザを持つ末永が50kg級に続いて二階級制覇に乗り出す。M-1ジュニアタイトル初挑戦のそ☆らが王座決定戦に抜擢され、一気にトップ戦線に乗り出すチャンスが訪れた。
1R、得意の首相撲でそ☆らを回して倒す末永。しばらく首相撲からヒザの応酬が続いていく。少しずつ末永のヒザが当たり始め、そ☆らをロープに詰めてヒザのラッシュ!そ☆らも負けじとヒザを返していくが、末永の方がヒザの数は多い。
2R、開始と共に、首相撲からヒザの応酬が続いていく。距離を取るそ☆らは、末永が首相撲を仕掛けようとしたところにワンツー! これが末永の顔面をとらえる。末永は首相撲を中心とした攻勢は1Rと変わらず、ヒザを出し続ける。
3R、ゴングと同時に飛び出したそ☆らは、前に出ながらワンツーを出していく。ガードする末永は首相撲へ持ちかけ、そ☆らの勢いを止めていく。末永のヒザが深く突き刺さる場面が多くなり、末永ペースに。
得意のヒザが冴え渡った末永が判定で勝利し、50kg級に続いて二階級制覇を達成した。
▼M-1ジュニア50kg級王座決定戦
○内野隼也(WSR三ノ輪/同級4位)
判定
●吉永建太(WSR幕張/同級1位)
内野が第5代王者となる
前王者の梶颯が王座を返上、空位となった王座を内野と吉永の間で争われることとなった。前回の次期挑戦者決定戦(1月29日)で左ヒザ一撃でKOし、次期挑戦権を獲得した吉永がM-1ジュニア王座初戴冠を狙う。一方の内野は45kg級に続いて二階級制覇を狙う。内野はタイ遠征での試合経験を積んでおり、急成長を遂げている。キャリアで内野有利と見るが、吉永がどう打って出るか。
1R、吉永が左ローと左ミドルを打って先手を仕掛けるが、内野はこれをスウェーでかわす。内野はステップを踏みながら間合いを取り、様子を見る。中盤以降、吉永は単発で左ミドルを打っていく。内野は様子を見ながら右ミドルを打っていく。
2R、1Rに続いて、吉永が左ローを打って先手を仕掛ける。1R中は様子を見ていた内野は、ここで攻めの手に転じ、パンチから右ローを打っていく。その後、右ミドルから右ストレートを素早く打ち、徐々に手数を増やしていく。吉永も右ローを打ち、ワンツーから右ローとこちらも手数を増やしていく。内野は下がらずに一定の距離を保ち、パンチから右ローを打っていく。
3R、開始と共に右ローを打つ吉永。内野が右ミドルを打ち、これが空を切ると、すかさず吉永が右ローを返す。内野は吉永の右ローをブロックして右ミドルを返す。スピードある攻防が展開されていくも、互いに決定打がないままラストRのゴングが鳴り響く。
判定の結果、内野が勝利し、45kg級に続いて二階級制覇を達成した。
▼M-1ジュニア45kg級王座決定戦
○瀬野尾亜月(秀晃道場/同級1位)
KO 3R ※右ヒザ
●須永大護(WSR蕨/同級4位)
※瀬野尾が第8代王者となる。
那須川天心(チームTEPPEN)が王座を返上、空位となった王座を瀬野尾と須永の間で争われることとなった。両者は前回の同級王座次期挑戦者決定戦で対戦しており、この時は瀬野尾がパワーで押し切って勝利している。30kg級同様、ダイレクトリマッチという形で再戦。瀬野尾がパワーで押し切って王座初戴冠となるか? それとも須永がリベンジを果たして35kg級に続いて二階級制覇となるか。
1R、ゴングと同時に勢いよく左フックを打って先手を仕掛ける瀬野尾は、首相撲を仕掛けて積極的に手を出していく。
一方の須永は、左ミドルと首相撲を主体とした攻勢に打って出る。瀬野尾は中盤からパンチを多く出し、右ミドルを連打。そのまま須永をロープに詰めてヒザを連打!須永もヒザを返してヒザの応酬に。
2R、首相撲からヒザの応酬が続いていき、瀬野尾が須永をロープまで押し込んでヒザを叩き込んでいく。その後、距離を取って右ミドルを追撃。組み付いて瀬野尾の突進を押さえようとする須永だが、瀬野尾が首相撲からヒザを連打し、須永からダウンを奪う。
3R、開始早々に、瀬野尾が首相撲を仕掛け、そこからヒザ! これが須永の腹部をモロにとらえてダウンを奪う。カウントが進むも、うずくまった須永はそのまま立ち上がることができず、そのままレフェリーストップ! 3R開始わずか10秒の出来事だった。会心の内容で瀬野尾がM-1ジュニア初戴冠を果たし、第8代目の王者となった。
▼M-1ジュニア40kg級タイトルマッチ
○溝口達也(尚武会/王者)
判定
●名倉彗悟(堀切KMC桜/同級1位/挑戦者)
※溝口が初防衛に成功
M-1ジュニア30kg級、35kg級、40kg級の三階級制覇を成し遂げている溝口が初防衛戦を迎える。溝口はインファイトを持ちかけるファイタータイプ。対する名倉は30kg級、35kg級の二階級制覇を成し遂げている。名倉は首相撲からヒザを得意としている。溝口が勢いで名倉を押し切って初防衛となるか? それとも名倉が溝口の勢いを首相撲で止めてヒザで流れを引き寄せて三階級制覇を成し遂げるか?
1R、しばらく首相撲の状態が続いていく。名倉が右ミドルを打つが、溝口はこれをキャッチしてコカす。溝口が右前蹴りを打つと、名倉は右ミドルを返す。その後名倉は得意の首相撲を仕掛けていくが、溝口はヒザを連打。
2R、首相撲からヒザの応酬が続き、互いに右ミドルを打ち合う。そして再び首相撲へ。距離を取りながら名倉は右ミドルを打つが、溝口はこれをキャッチしてコカそうとするが、名倉はこれを回避。直後に溝口が首相撲を仕掛けて回して名倉を倒す。
3R、名倉が右ミドルで先手を仕掛けると、溝口が首相撲で応戦。ブレイクがかかると、名倉は右前蹴りで距離を取っていく。中盤は首相撲が続いていくが、終盤は溝口が名倉をロープに詰めてヒザを連打! 試合終了のゴングが鳴ると、溝口は両手を挙げて勝ちをアピール。
判定の結果、溝口が勝利し初防衛に成功した。
▼M-1ジュニア35kg級タイトルマッチ
○拓真(新興ムエタイ/同級3位/挑戦者)
判定
●草子(フリー/王者)
※拓真が第10代王者となる
昨年12月11日に同級王座を獲得した草子が初防衛戦を迎える。相手は対戦経験のある拓真だ。強打を誇るハードパンチャーを武器に、インファイトを持ち込む草子と、首相撲やミドルで試合を組み立て、ムエタイ特有の流れを作り上げる拓真は対照的なスタイルだ。互いの特徴が最大限に活きた方にベルトが渡ると見た。
1R、スピードある動きを見せる両者は、接近すると首相撲へ。しばらく首相撲が続くと、中盤からは草子が得意のパンチを連打していく。拓真は右ミドルを打っていくが、草子はこれをキャッチして強引に右ストレートをねじ込んでいく。
2R、拓真が右ローを打つと、すかさず草子も右ローを返して首相撲へ。首相撲がしばらく続くと、その後、草子はパンチを打ちながら突っ込んでいく。これに拓真は首相撲で草子を捕まえてヒザを打っていく。中盤になると、拓真の右ストレートが草子の顔面にヒット! しかし、当たりがやや浅いか、草子はすぐに立て直してパンチを返す。
3R、首相撲がしばらく続くと、拓真が首相撲で草子を回して倒す。草子はパンチから右ローを打ちながら前進し、首相撲を仕掛ける。拓真はヒザを返しながら首相撲の応酬へ。拓真は前蹴りからのヒザ連打! 右ローを追撃していく拓真に、草子はお構いなしにとパンチで突っ込み、首相撲を仕掛け、右ストレート。
ジャッジのうち一人は草子を支持するも、残り二人が拓真を支持。スプリットデシジョンによる判定で拓真が勝利し、第10代目の新王者となった。
▼M-1ジュニア30kg級王座決定戦
○優音(藤原/同級2位)
判定
●侃Sit sor nong(WSR蕨/同級1位)
※優音が第9代王者となる
前王者である服部柊斗(WSR蕨)が王座を返上、上位に位置する侃と優音の間で争われることとなった。前回1・29の次期挑戦者決定トーナメントの決勝戦で二人は対戦しており、この時は侃が勝利を収めている。ダイレクトリマッチとなったが、侃が返り討ちにしてNJKFに続いて二冠王者となるか? それとも優音がM-1ジュニア二階級制覇を達成するか? 両者共に、一つの記録がかかった一戦となる。
1R、互いに勢いよく飛び出し、いきなり首相撲からヒザの応酬が続いていく。侃が左ミドルを打つと、優音はジャブを合わせて首相撲からヒザ。更に優音は右ローを追撃。侃は左ミドルを返していく。
侃は左ミドルを中心とした攻勢に。終盤に、優音が右前蹴りを打って首相撲を仕掛けたところでゴング。
2R、しばらく首相撲の応酬が続いていく。優音の左フックに侃は右ストレートを合わせ、両者の拳が交錯する。直後に優音は右ミドル、侃は左ミドルと、互いに同じタイミングで返し合っていき、そのまま首相撲へ。終盤には、ロープ際で首相撲からヒザの状態に。
3R、優音が右ローを打つと、侃は左ミドルを返して首相撲を仕掛ける。優音が右ハイを打つが、侃はこれをガードして左ミドルを返す。そして首相撲へ。ブレイクがかかると、侃は左ローを打ち、優音は距離を詰めてパンチを打っていく。
そこへ侃は左ミドルを合わせるが、優音はこれをキャッチして右ローを返す。すぐさま首相撲からヒザを打つ侃に、優音も首相撲で応戦。もつれるように倒れたところで試合終了のゴングが鳴り響いた。互いに両手を挙げて勝利をアピール。侃は腕立て伏せをして、余裕を見せた。
判定の結果、優音が勝利! その瞬間、喜びを爆発させた優音。25kg級に続いて二階級制覇を達成した。
▼M-1ジュニア25kg級王座決定戦
○小宮山怜虎(尚武会/同級1位)
判定
●彪雅(クロスポイント吉祥寺/同級2位)
※小宮山が第7代王者となる
前王者の松土龍冴(WSR天王台)が王座を返上、上位に位置する小宮山と彪雅の間で争われることとなった。小宮山はWINDY20kg級王座獲得経験があり、二階級制覇を狙う。一方の彪雅は昨年12月11日に同級王座決定戦に出場し、タイトルを逃している。互いにタイトル戦の舞台は経験済みだ。
1R、彪雅が右ミドルを打って先手を仕掛けると、小宮山は彪雅の右ミドルをキャッチ。すかさず首相撲につなげる小宮山は彪雅を回して倒す。しばらく首相撲からヒザの応酬が続くと、小宮山は右ミドル、彪雅は首相撲で応戦。残り1分となると、小宮山はパンチを打ちながら回り込んでいく。彪雅は接近して右ボディストレート! 小宮山はジャブを合わせたところでゴング。
2R、パンチを連打しながら前進していく小宮山。彪雅は首相撲で小宮山の勢いを止めていく。その後、小宮山は距離を取り、回り込んでいくが、彪雅も小宮山の動きに合わせて右ミドルを打ち込んでいく。パンチを打ちながら首相撲を仕掛ける小宮山を彪雅は右ミドルで応戦。その後左前蹴りを追撃。これが小宮山の顔面をとらえる。
3R、彪雅が右ミドルを打つと、小宮山は同じタイミングでジャブを返し、距離を詰めて首相撲。ブレイクがかかると、彪雅は距離を一気に詰めて右ミドルを打つ。小宮山はこれをキャッチしてそのまま首相撲からヒザ。彪雅は左前蹴りを打ちながら一定の距離を取っていくが、前に出る小宮山は首相撲をしつこく仕掛けていく。
判定の結果、小宮山が勝利し、WINDY王座に続いて二つ目のベルトを奪取することに成功した。
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