▲右のパンチの的確さが目立った加藤(右)が初防衛に成功
角海老宝石ジム35周年記念興行
「’12角海老ボクシング−DIGNITY−」
2012年3月6日(火)東京・後楽園ホール
開始17:45
▼メインイベント 日本ライト級タイトルマッチ 3分10R
○加藤善孝(角海老宝石/王者)
判定2-1 ※97-94、94-97、96-95
●近藤明広(日東/元同級王者、挑戦者・同級1位)
※加藤が初防衛に成功。
日本ライト級王者の加藤が初防衛に成功した。挑戦者・同級1位の近藤とは2009年12月、近藤が保持する日本ライト級王座に加藤が挑戦する形で行われ、この時は近藤が2-1のスプリットの判定勝ちで防衛に成功している。今回は立場を入れ替えての再戦となった。
近藤が左へ回り込み、加藤がそれを追う展開。両者ともにジャブを突き、近藤が左右フック、加藤は右ストレートと右フック。3Rからはお互いの身体が密着した状態からボディを打ち合い、場内は両者の応援団の声援で大いに盛り上がる。
5Rは加藤がアームブロックで近藤のフックを防ぎ、ジャブと右フックのカウンター。6Rは近藤のジャブ、7Rは近藤の左右フックと右カウンターがヒット。しかし、8Rには加藤のジャブが連続してカウンターでヒットし、近藤を仰け反らせる。
一進一退の攻防で勝敗は最終ラウンドまでもつれ込み、両者接近してのボディの打ち合い。その中でも加藤の右フックがヒットする。判定はまたも2-1のスプリットデシジョンとなったが、今回は加藤が勝利を収めてリベンジを果たした。
▲K-1時代から定評のあった右ストレートで藤本(右)が圧勝
▼セミファイナル ヘビー級 3分6R
○藤本京太郎(角海老宝石)
TKO 2R1分3秒 ※右ストレート
●キム・ジェッチャン(金在賛/韓国/東洋太平洋ヘビー級9位)
元K-1ヘビー級王者で昨年12月にプロボクサーに転向(大みそかのデビュー戦は判定勝ち)した藤本京太郎(K-1時代のリングネームは京太郎)が、2戦目でOPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)ヘビー級ランカーと対戦。この試合に勝てば、OPBFランキング入りの可能性が高まる。
1R、藤本はジャブを顔面とボディに打ち分け、キムをロープに詰めての連打。
ノーガードになって相手を誘うなど、序盤から完全に相手を呑んでいた。面白いように藤本の右パンチがヒットし、キムが走って逃げる場面も。それでもキムは打たれ強く、藤本にクリーンヒットを奪われてもフックを打ち返してくる。
しかし2R、藤本が顔面とボディにパンチを打ち分け、ロープを背負ったキムに右ストレートを突き刺す! この一発でキムは崩れ落ち、レフェリーが試合をストップ。藤本がTKO勝利を飾った。
▲土屋(左)がまたしても連勝&連続KO記録を更新
▼第5試合 62.0kg契約 3分6R
○土屋修平(角海老宝石/日本ライト級8位)
KO 1R1分42秒 ※右アッパー
●サワット・ウォースラポン(タイ)
空手、キックボクシングなどのバックボーンを持ち、2009年7月のプロデビュー以来11戦11勝(11KO)というパーフェクトレコードを更新している土屋。今回は7勝3敗1分のタイ人ボクサー、サワットと対戦する。
1R、速いジャブとワンツーで会場を沸かせる土屋は、ストレート連打でサワットをコーナーへ追い詰める。防戦一方のサワットに連打からの右アッパーを決め、土屋がKO勝ち。これで連勝&連続KO記録を「12」に伸ばした。
▼第4試合 ウェルター級 3分8R
○高山樹延(角海老宝石/日本同級2位)
判定2-1 ※77-76、76-77、78-75
●千葉 透(国際)
▼第3試合 フェザー級 3分8R
○緒方勇希(角海老宝石/日本同級3位)
TKO 5R2分19秒 ※左フック
●北野一弘(ワタナベ)
▼第2試合 53.0kg契約 3分8R
○殿村雅史(角海老宝石/日本スーパーフライ級6位)
判定3-0 ※三者とも78-75
●中野敬太(KG大和)
▼第1試合 フェザー級 3分8R
○関 豪介(角海老宝石/日本同級7位)
判定2-1 ※78-76、76-77、77-76
●川奈 充(青木)
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