▲1Rにダウンを奪われた郷州(右)だが、その後は猛反撃で逆転勝ち
RISEクリエーション
「RISE ZERO」
2012年3月11日(日)ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:30 開始17:00
▼メインイベント(第4試合) RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級(-60.0kg)一回戦 3分3R延長1R
○郷州 力(PHOENIX/2011年 KAMINARIMON全日本トーナメント65kg級優勝&MVP)
判定3-0 ※27-25、28-25、28-25
●武雄(リアルディール)
※郷州が2回戦に進出。
今大会からRISEの新人王決定トーナメント「RISING ROOKIES CUP」が開幕、スーパーフェザー級一回戦1試合とバンタム級一回戦2試合が行われた。
メインイベントは昨年のKAMINARIMON(RISEのアマチュア大会)65kg級全日本王者&大会MVPの郷州(25歳、プロ戦績2勝2KO)と、九州でキャリアを積む武雄(24歳、プロ戦績2勝2KO3敗)の対戦となった。
1R、いきなりの打ち合いで武雄が右ストレートのカウンターを決めて先制のダウンを奪う。一気に試合を決めようと武雄がラッシュをかけるが、郷州は右ストレート、ボディブロー、ヒザ蹴り、右フックで逆襲。
パンチで前に出る武雄に右ローを効かせる。武雄はラッシュの疲れからか次第に下がり始め、ヒザ蹴りを応戦するも郷州が前へ出る。
2R、郷州が右フック、右アッパーの連打でラッシュをかける。さらに郷州は右ローを連打しつつ右ストレート、右アッパー、ボディブロー。右ローを効かされた武雄はヒザと右ストレートを繰り出すが、郷州の右ローと右ストレートに後退させられる。
3Rもパンチとローの応酬が繰り広げられる中、武雄が反則となるつかんでのヒザ蹴りをやってしまい(2度目)減点1。前へ出てパンチを打ちまくる郷州は、武雄をコーナーへ詰め、右ストレートがヒットしたところでダウンを奪い返す。
郷州は両腕で武雄を押しながら前へ出て右ロー、右アッパー、右ストレートを入れていく。武雄はヒザ、右ストレートを返すが、郷州の勢いにどうしても押し込まれて下がってしまい、郷州が判定で逆転勝ちした。
試合後、伊藤隆RISE代表は「いい1回戦でした。特にメインの郷州選手がよかったですね。みんなRISEの戦い方が分かっている。各団体の若い選手からは“RISEはレベルが高くて出られない”との声もあり、嬉しい悲鳴をあげています。4月の1回戦にもいい選手が出ますし、去年よりもいい新人王が生まれると思います」と、今年の新人王トーナメントに手応えを感じていた。
また、伊藤代表は今回より「RISEセレクション制度」を導入することを発表。これは『RISE ZERO』の前に毎回行われているKAMINARIMONで、レベルの高いA・Bクラスの選手はすぐにプロデビューのチャンスを与える(これまではKAMINARIMONで2〜3勝以上が条件だった)という制度。「若くて有望な選手はどんどん引き上げていきたい」と語った。
▲村越(右)の顔面前蹴りが突き刺さる!
▼セミファイナル(第3試合) RISING ROOKIES CUPバンタム級(-55.0kg)一回戦 3分3R延長1R
○村越優汰(湘南格闘クラブ)
KO 2R35秒 ※右フック
●勇次(TEAM武装)
※村越が2回戦に進出。
K-1甲子園に出場した村越兄弟の弟・優汰(17歳、プロ戦績2勝1KO1敗)と、岡山のTEAM武装から参戦した勇次(27歳、プロ戦績2勝2敗)がバンタム級1回戦を争う。村越は日菜太を育てた岡林会長が「今までの教え子の中でも抜群のセンス」と太鼓判を推す期待の新鋭だ。
1R、サウスポーの村越は顔面とボディに右前蹴りを連発。勇次は村越のパンチに右フックを合わせて、ミドルキックとヒザ。パンチの攻防では勇次が優勢だが、村越は何度も前蹴りを顔面に突き刺していく。
2Rが開始してすぐ、勇次が放った右ストレートに村越がカウンターの右フック! この一発で勇次は前のめりにバッタリと倒れ、村越が衝撃的なKO勝ちを収めた。試合後、岡林会長は村越が左足を骨折しており、左の蹴りが全く使えない状態であったことを明かした。
▲最初からパンチで飛ばし、KO勝ちした流星(左)
▼第2試合 RISING ROOKIES CUPバンタム級(-55.0kg)一回戦 3分3R延長1R
○流星(総合格闘技道場STF/2011年 KAMINAIRMON全日本トーナメント55kg級優勝)
KO 1R1分59秒 ※パンチ連打
●miche(TARGET/2010年 KAMINARIMONオープントーナメント60kg級準優勝)
※流星が2回戦に進出。
2009年11月22日にJCBホールで開催された『RISE 60』のオープニングファイトで、KAMINARIMON 45kg級ジュニア王者決定戦を争った流星(判定負け)。
その後も格闘技を続け、昨年9月18日に開催されたKAMINARIMON全日本大会で高校1年生ながら優勝。現在16歳で今回がプロデビュー戦だ。対するmicheは2010年 KAMINARIMONオープントーナメント60kg級準優勝、29歳でデビュー戦を迎える。
1R開始と同時にパンチでラッシュを仕掛け、micheをロープに張り付けにする流星。かと言ってパンチ一辺倒になるのではなく、パンチからミドル、パンチからヒザ蹴りとボディにも攻撃を振り分ける。
micheもパンチで打ち合うが、完全に押されてしまってロープを背負い続け、ついにスタンディングダウンが宣告された。流星は再びmicheをめった打ちにし、左アッパーが決まったところでレフェリーが試合をストップ。圧倒的な強さで流星が初戦をKO勝利で飾った。
▲前へ倒れ込むほどの勢いでパンチを放つ秋元(右)
▼第1試合 スーパーライト級(-65.0kg) 3分3R
○秋元和也(シルバーウルフ/2011年 KAMINAIRMON全日本トーナメント70kg級優勝)
KO 1R2分57秒 ※3ノックダウン
●和佐田祐一(Kスポーツジム)
秋元(21歳)は2011年KAMINAIRMON全日本トーナメント70kg級優勝者で今回がデビュー戦、和佐田(21歳)も今回がデビュー戦となる。
1R、的確な右ストレートとヒザ蹴りで前へ出る秋元は、倒す気満々のフックとアッパーを思い切り振り回す。和佐田はパンチからロー、ミドルへつないでいくが、秋元の勢いに押され気味。パンチから右ハイキックを繰り出していた秋元の右ハイがついにクリーンヒットし、和佐田はダウン。
続いて秋元は自らも勢いで倒れ込むほど全力のフックとアッパーの連打でダウンを追加し、最後は左フックを決めて相手を棒立ちにさせ、KO勝ちを収めた。
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