高校生たちの戦う甲子園『K-1甲子園』。東西の予選を勝ち抜いた選手たちによる決勝大会「K-1甲子園2011 FINAL」が昨年11月3日に行われる予定だったが、K-1の母体である主催会社FEGの経営悪化により延期。開催のメドが立っていなかったが、3月17日(土)東京・後楽園ホールにて無事開催された。
出場選手はシード選手(2010年度ベスト8進出者)2名、西日本代表8名、東日本代表14名の計24名。トーナメントによる勝ち残り戦で“高校生日本最強”を決定する。なお、今大会はFEGではなく全国高校K-1選手権実行委員会が主催、FIKA(国際K-1連盟)主管として行われ、大会名も『第5回 全国高校K-1選手権決勝大会〜K-1甲子園〜』に変更された。
今大会の注目選手は、“天才空手兄弟”として知られる小宮山兄弟の三男・夕介(長野・丸子修学館)と小川翔(愛知・享栄)。
夕介はK-1甲子園2011東日本ラウンドBブロック準優勝の実績を持ち、昨年11月のライズでプロデビュー。一方、小川はKrush、J-NETWORKといったプロ大会で活躍し10戦以上をこなしており、昨年11月のKrushではHIROYAと判定に持ち込む戦いを繰り広げている。
→準決勝、柴田憂也(右)に敗れた小宮山夕介
小宮山、小川の両者は別ブロックに位置し、優勝候補同士の対決は決勝戦まで持ち越しとなっていたが、何と準決勝で小宮山が柴田憂也(大阪府立真西)に蹴りの間合いを潰され敗れるという波乱が起こった。勢いに乗った柴田はそのまま決勝戦に進出。
小川は準決勝のみ判定勝ちで、二回戦では上段突き、準々決勝では左ハイキックによる一本勝ちと飛び抜けた強さで決勝進出を決めた。決勝戦でも、小川は強打のパンチで攻めると、最後に接近戦で左ハイでダウンを奪う!
→圧倒的な強さで優勝を決めた小川翔(右)。左は決勝戦の相手、柴田憂也
念願の優勝を決めた小川は「周りの仲間からK-1甲子園で負けるようだったら、ダメだと言われていて凄くプレッシャーになっていました(苦笑)。やっと頂点に立てたのでこれからがスタートだと思います。団体問わず日本チャンピオン、世界チャンピオンになりたい」とコメントした。
なお、優勝者には武道奨学金として100万円(副賞はバリ島旅行券)、準優勝者に50万円、3位に30万円が贈られた。
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