HEAT事務局
「HEAT 22」
2012年4月8日(日)東京・ディファ有明
開場17:00 開始17:30
▲左ローから天田を崩していったファビアーノ(左)
▼メインイベント(第7試合) HEATキックルール ヘビー級(−100kg)タイトルマッチ 3分5R
○ファビアーノ・サイクロン(TARGET/挑戦者)
KO 2R1分38秒 ※ヒザ蹴り
●天田ヒロミ(デジタルスピリッツ/王者)
※天田が3度目の防衛に失敗、ファビアーノが新王座に就く
2009年に初代王座決定トーナメントを制し、HEATキックルールのヘビー級王者となった天田が3度目の防衛戦でファビアーノと対戦。
K-1JAPAN時代から日本ヘビー級で活躍する王者・天田がベルトを守るか? それともJ-NETWORK、RISE、WPMFと3団体のベルトを巻いてきたファビアーノが新たなベルトを手にするのか?
1R、ジャブからインローを蹴るファビアーノ。天田もジャブを返し、ファビアーノのガードの隙間を狙うように右ストレートと右フックを打ち分ける。しつこくインローを蹴るファビアーノ。天田はファビアーノのパンチに右フックをかぶせて、ジャブと奥足ロー。そして距離が詰まると天田の右フックがヒット! 天田が一気にパンチをまとめる。
2R、ファビアーノが前蹴りと左右のローでプレッシャーをかける。天田もジャブ、ワンツーを返すが、ファビアーノがローを蹴って、天田を金網まで詰めてヒザ蹴り! これが天田のわき腹にグサリと突き刺さり、天田がダウン! 何とか立ち上がった天田だが、ファイティングポーズを取れず! ファビアーノがKO勝利で新王座に就いた。
試合後、「インローとヒザ蹴りは練習していた技だった」と振り返ったファビアーノ。6月にタイで行われるWBCムエタイの興行で、クリスチアン・ボッシュの保持するWBCムエタイ世界ヘビー級タイトルに挑戦することが決まっており「タイトル挑戦に向けて弾みをつけることが出来ました」と語った。
▲流れるような動きでハッサンに一本勝ちした金原(右)
▼セミファイナル(第6試合) HEAT総合ルール バンタム級 ワンマッチ 5分3R
○金原正徳(パラエストラ八王子/初代SRCフェザー級王者)
一本 1R3分16秒 ※チョークスリーパー
●ジェイク・ハッタン(アメリカ/TEAM AKUMU)
これまでフェザー級(65.8kg以下)で試合を続けてきた金原が、今大会からバンタム級(61.2kg以下)に転向。対戦相手のハッタンは、アメリカのオンラインMMA(総合格闘技)サイトSherdogによると総合戦績が11勝1敗、判定勝利が2つという実績がある選手。
1R、しっかりと距離を取り、ハッサンのパンチとローをディフェンスする金原。ハッサンが左ミドルを蹴ると左のパンチを合わせ、そこから右ストレート! これでハッサンが後方に倒れ、金原は右ハイキックを蹴る。
バランスを崩した金原だったが、すぐにタックルでハッサンをテイクダウンし、ハーフガードからマウントポジションへ。ハッサンの動きに合わせてハッサンのバックに回り込み、ヒジ打ちを入れながらチョークスリーパー! 金原がバンタム級初戦を一本勝ちで飾った。
試合後、「減量は厳しかったですけど、特に大変だとは思っていなかったし、動けていたと思います」とバンタム級での動きについて語った金原。次戦については「まだ予定はない」としたものの、「海外の試合があれば海外でやりたいし、6月のHEATさんにお願いするかもしれません」と、海外・金網で試合をしたい意向を明らかにした。
▲強烈な右ローで攻め続けたマグナム(左)
▼第5試合 HEATキックルール 86kg契約 ワンマッチ 3分3R延長1R
○マグナム酒井(士魂村上塾/MA日本キックボクシング連盟ヘビー級王者)
判定3−0 ※30−27、30−28、30−27
●張山(じゃん・しゃん/中国/山東徳州徳泰拳館/CFP.演武堂)
1R、距離を取る張山に右ローを蹴っていくマグナム。張山の足が止まると左ボディを打ち込む。2R、張山も右ミドルを蹴り返すが、マグナムは右ローで張山の足を止めて、左ボディ、アッパー、右ストレートをまとめる。3Rに入るとディフェンス一辺倒になる張山を右ローとボディで攻めたマグナムだったが、張山を捉えきれず。マグナムが判定勝利を収めた。
▲強烈なグラウンドパンチを落とす吉田(上)
▼第4試合 HEAT総合ルール フェザー級 ワンマッチ 5分3R
○吉田幸治(フリー)
TKO 3R2分54秒 ※レフェリーストップ
●遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場)
1R、サウスポーの吉田にローを蹴る遠藤。吉田は左ストレートから組んでテイクダウンを奪うが、遠藤は立ち上がる。距離を取ってローやパンチを細かく繰り出す遠藤。吉田は左のパンチから組んでフロントチョーク! 遠藤はそれを外し、吉田の投げを潰して上を取る。
2R、遠藤は距離を取って右ミドル。吉田は距離を詰めて足払いで遠藤をこかし、遠藤のタックルにフロントチョーク! このままサイドポジションを取る。しかし遠藤は体を起こして立ち上がり、吉田を金網に詰めて右フック! 倒れた吉田にパウンドをまとめるが、吉田も三角絞めを狙って立ち上がる。
3R、遠藤の右に左のパンチをかぶせて突っ込む吉田。遠藤はそこに左フックや右のヒザ蹴りを合わせるが、吉田がそのまま遠藤を金網に押し込む。お互いに投げを狙う展開となるが、吉田がトップキープ。ハーフガードやバックポジションからパンチを落とし続け、遠藤の動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。
▲左ミドルで山浦をコントロールするチャオ(左)
▼第3試合 HEATキックルール 57.5kg契約 ワンマッチ 3分3R延長1R
○チャオ志村(タイ/志村道場/元ルンピニースタジアム認定フライ級王者)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●山浦俊一(B-Family Neo)
元ルンピニースタジアム王者のチャオ。1R、サウスポーのチャオは山浦のローをカットしながらアウトローと左ミドル。2Rに入ると蹴りのフェイントから左のヒザ蹴り! これで山浦を追い込み、3Rにはカポエイラキックを見せるなど、危なげない試合運びで判定勝利した。
▲何度も右のヒジ打ちをヒットさせた大迫(右)
▼第2試合 HEAT総合ルール ライト級ワンマッチ 5分3R
○大迫元喜(フリー)
判定3−0
●土肥正也(しんわトータルコンバット)
1R、サウスポーの土肥の左ロー、左ストレートをもらった大迫だったが、2Rから右ストレートで反撃。3Rに首相撲からのヒジ打ちを効かせて、土肥を攻め込んで判定勝利を収めた。
▲シビサイ(上)がグラウンドで大場をコントロールしてパンチを落とす
▼第1試合 HEAT総合ルール ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
○シビサイ頌真(しびさい・しょうま/チーム新日本)
TKO 1R1分59秒 ※セコンドからのタオル投入
●大場慎之介(パラエストラ東京)
1R、スタンドでバックを取られたシビサイだったが、アームロックを狙いながらグラウンドで上を取ってのマウントパンチ。TKO勝利を収めた。
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