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【Krush】一度は引退を考えた寺戸伸近が復活の勝利

2012/04/22


▲寺戸(左)が片手を引っ掛けての顔面ヒザ蹴りでダウンを奪った

グッドルーザー
「Krush−EX2012 vol.1」
(昼大会)
2012年4月22日(日)東京・新宿FACE
開場11:00 開始12:00

▼メインイベント(第8試合) Krush−55kg Fight 3分3R延長1R
○寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※30-26、30-25、30-26
●伊澤波人(チームドラゴン)

 寺戸は1月9日にKrush−55kg級タイトルマッチで瀧谷渉太に敗れ、国内55kg級最強の男の座から引きずり下ろされた。試合後は「もうダメだ……辞めよう」と引退を口にしたが、今大会に再起を懸ける。

 対する伊澤はK-1甲子園出身の19歳で、プロ戦績は9戦7勝2分と無敗。31歳のベテラン寺戸が新鋭を迎え撃つ形の一戦となった。

 1R、寺戸はジャブと強い右ローを主体に攻め、伊澤は飛び後ろ回し蹴りやカカト落とし、ハイキックなど蹴りの大技を次々と繰り出す。寺戸はそれに惑わされず、蹴りを回り込んでかわして、1R終了直前に右ストレートから右ミドル、続いて片手を伊澤の頭に引っ掛けて顔面へのヒザ蹴りでダウンを奪う。

 2R、左ミドルと右ローで主導権を握る寺戸はノーモーションの右ストレートでダウンを追加。伊澤は相手の太ももをカカトで蹴り、ハイキックとロー、そしてガムシャラにパンチを振り回す。寺戸はジャブを主軸にロー、ミドル、ボディ打ちも交えたコンビネーションパンチで堅実に攻めていく。

 3R、ハイキックで一発逆転を狙う伊澤に、寺戸はジャブと右ローの堅実な攻めから左ミドル、そしてパンチのコンビネーション。左ミドルを面白いようにヒットさせ、伊澤の蹴りの大技は回り込んでかわし、最後はパンチをまとめて判定で復活勝利を飾った。

 寺戸は「1月に負けてしまって苦しかったんですが、応援のおかげで苦しくても前へ進んでいけると思います。生きるか死ぬかの瀬戸際で勝ててよかった。ベテランとして前に出るだけでなく、いろんなことを試してみたかったので回り込んだりしました」と、試合を振り返った。



▲蹴りを多用して晴矢(左)の強打を封殺した守屋(右)

▼セミファイナル(第7試合) Krush−70kg Fight 3分3R延長1R
○守屋拓郎(スクランブル渋谷)
判定3-0 ※30-29、30-27、30-28
●晴矢(はれるや/G-STORY)

 3月の後楽園大会で阿佐美ザウルスに勝利した守屋が連続参戦し、晴矢(はれるや)と対戦する。守屋と晴矢は2010年12月のRISEディファ有明大会で対戦しており、この時は守屋が得意のローキックで3RにKO勝利。

 約1年4カ月ぶりの再戦で守屋は前回以上の差をつけて勝つことが出来るか? それとも晴矢がリベンジを果たすのか?

 1R、守屋は左右ミドルと右ローを多用して蹴り主体に試合を組み立てる。特に右ローが強烈。晴矢は守屋のパンチの打ち終わりや蹴りに合わせて右フックを放つ。晴矢は守屋のミドルでなかなか入り込むことが出来ない。

 2R、守屋はジャブと前蹴りで突き放して左右のミドル&ロー。さらに右ストレートも突き刺していく。

 晴矢は鼻血を出し、左右フックを振り回して前へ出ていくが、守屋は下がりながら距離をとって蹴りを当てていく。

 3R、左右フックで突進する晴矢に守屋がパンチから右ハイキック。右ローでは晴矢がガクッとヒザを折る。左右フックで突進する晴矢だったが、守屋は前蹴りとジャブであしらい、ロー、ミドル、ハイキックを決めて晴矢を返り討ちにした。



▲朱里(右)が圧倒的な手数で坂本(左)を圧倒した

▼第5試合 女子52kg契約 2分3R
○朱里(ボスジム)
判定3-0 ※三者とも30-26
●坂本柚佳里(G-STORY)

 今回がKrushでは2戦目となる女子プロレスラーの朱里は、福岡の美形女子大生ファイターとしてJ-GIRLSにたびたび参戦している坂本と対戦。空手仕込みの蹴り技を得意としている朱里に対し、坂本はパンチでアグレッシブに攻めるファイターだ。

 1R、序盤は交互にパンチや蹴りを出し合う静かな展開だったが、朱里が右ストレートを中心にパンチと右ミドルで一気に前へ出て坂本をコーナーへ詰める。坂本はブロックしながら右フックを返すが、朱里の手数に圧倒されてコーナーに釘付けとなった。

 2Rも朱里が左ミドルと右ストレート、パンチの連打で坂本をコーナーへ釘付けにし、坂本はブロックを固めてコーナーからコーナーへ移動するのがやっとの状態。一方的な展開となり、レフェリーはスタンディングダウンを宣告する。その後も朱里が攻めるが、やや攻め疲れの様子。

 3R、左右ミドルとパンチで朱里が圧倒的に攻め、坂本はブロックを固めて連打に耐え、右フックを単発で返すのみとなり、朱里が大差の判定勝ちで2勝目をあげた。


▼第6試合 Krush−70kg Fight 3分3R
○松村☆D☆HIRO克(シルバーウルフ)
不戦勝
●ジャングルコーキ(バンゲリングベイ40/K-1甲子園2009 −70kg級準優勝)
※ジャングルコーキが前日に負傷し、松村は計量をクリアしているため不戦勝扱い。松村は城戸康裕とエキシビションマッチを行った。

▼第4試合 Krush−60kg Fight 3分3R
○加藤 港(チャモアペットムエタイアカデミー)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●鈴木雅博(チームドラゴン)

▼第3試合 Krush−55kg Fight 3分3R
○Yo-Hei(KSS健生館)
判定3-0 ※三者とも30-29
●粟納貴之(S.F.K)

▼第2試合 Krush−55kg Fight 3分3R
○結城将人(チャモアペットムエタイアカデミー)
判定3-0 ※30-27、30-28、30-28
●貴章(Gwinds)

▼第1試合 Krush−63kg Fight 3分3R
○種市彩人(池袋BLUE DOG GYM)
KO 2R2分12秒 ※左ストレート
●木曽 徹(Booch Beat)

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