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【Krush】激闘のトーナメント、大沢と後藤が決勝へ進出!

2012/04/22


▲飛び込んでパンチを放つトリッキーな大沢(左)がダウンを奪っての勝利

グッドルーザー
「Krush−EX2012 vol.2」
(夜大会)
2012年4月22日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始18:00

▼メインイベント(第8試合) Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
判定3-0 ※30-27、30-28、30-27
●悠矢(大和ジム)
※大沢が決勝戦へ進出。

 卜部弘嵩(うらべ・ひろたか/チームドラゴン)が保持するKrush -60kg級王座への挑戦権を懸けて、8名の選手がトーナメントで対戦。優勝者は7・21後楽園ホール大会でタイトルマッチが組まれる予定だ。今大会では1回戦4試合、準決勝2試合が行われた。

  1回戦で森重を1RでKOした大沢と、青津からダウンを奪って勝利した悠矢が準決勝第2試合を争った。

 1R、左ローキックを狙い撃ちする悠矢に、大沢は飛び込みながらの右フックでダウンを奪う。離れた距離から飛び込んでのフック&アッパーというトリッキーなパンチを放つ大沢に、悠矢は左ローを蹴り続ける。

 2R、悠矢がパンチからの左ローで優勢に進めていたが、ラスト15秒で大沢が左右のフックを次々とヒットさせて巻き返す。

 3R、逆転を狙って左右フックで突っ込む悠矢に、大沢もフルスイングの左右フックで応戦。大沢のフックの方が当たりが強く、悠矢は大きく顔を仰け反らせるシーンがあり、悠矢の追い上げならず。大沢が判定勝ちで決勝戦進出を決めた。

 これにより、6・8後楽園ホール大会で行われる決勝戦は大沢と後藤で争われることになり、大沢は「後藤選手とは12月に対戦してドローだったけれど、6月にもちろんKOで決着をつけます」、後藤は「前回ドローだったけれど、決勝で勝ってタイトルマッチにも勝ってチャンピオンになります」と、それぞれ意気込みを語った。



▲後藤(左)がハイキックとローキックで上下に揺さぶり、最後はパンチを決めた

▼セミファイナル(第7試合) Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
○後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM)
KO 3R1分20秒 ※右フック
●中嶋剛志(青春塾)
※後藤が決勝戦へ進出。

 1回戦で激闘の末にDYNAMITE祐太を判定で破った後藤と、極真会館の鈴木を判定に下した中嶋が準決勝第1試合で対戦。

 1R、お互いにパンチからローを蹴る中、中嶋は巧みにボディブローをヒットさせていく。後藤はハイキックを織り交ぜる。

 2R、中嶋が右のパンチを顔面に伸ばすフェイントをかけての左ボディブローが何度もヒット。後藤はローとハイキックで上下に揺さぶりをかけてフックを繰り出すが、中嶋は前蹴りで距離をとって自分のパンチを当てていく。

 3R、ハイ&ローキックと左右フックで前へ出る後藤に、中嶋はパンチで打ち合う。後藤が右ハイキックを繰り出し、中嶋が前蹴りを出した瞬間、後藤の打ち下ろす右フックがヒット! これで中嶋がダウンし、目をつむったままカウントを聞く。レフェリーがカウント途中でストップを宣告すると、中嶋がすぐに立ち上がってレフェリーに抗議し、さらに勝利を喜ぶ後藤に襲い掛かろうとするなど、後味の悪い結末となった。



▲林(左)は乱暴(右)を壮絶なKOで秒殺

▼第6試合 Krush−60kg Fight 3分3R
○林 将多(チームドラゴン)
KO 1R49秒 ※フック連打
●乱暴(チーム乱暴)

 パンチで突っ込んできた乱暴から林が左フックでいきなりダウンを奪い、続いてなぎ払うようなフック連打で秒殺KO勝ちを飾った。



▲悠矢(右)は王者・卜部が優勝候補にあげた青津(左)を破った

▼第5試合 Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
○悠矢(大和ジム)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-27
●青津潤平(NPO JEFA)
※悠矢が準決勝へ進出。

 悠矢は2・17『Krush.16』でKrushデビュー、今回のトーナメントにも参戦している中島剛志からダウンを奪って勝利した、大和哲也を擁する名古屋・大和ジムの新鋭。青津はトーナメント参加選手の中で28戦の最多キャリアを誇る選手だ。

 1R、前のめりになるほどの左右フックで前へ出る青津が左フックでクリーンヒットを奪う。悠矢はパンチとローの堅実な攻め。

 2R、やはり大振りのフックで前へ出る青津に対し、悠矢は細かい連打からロー。青津のフックには右フックを被せるように打つ。悠矢のヒット数が上回ってきた。

 3R、青津が左フックを空振りしたところへ、悠矢が右フックを直撃させてダウンを奪う。青津は一発の強さに頼るように軌道の大きなフックを振り回していく。悠矢はそれに対して細かく連打してローへつなげていき、そのペースは最後まで変わらず悠矢が判定勝ちを収めた。



▲大沢(右)が右ストレートで一発KO!

▼第4試合 Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
KO 1R2分6秒 ※右ストレート
●森重 真(KFG)
※大沢が準決勝へ進出。

 トーナメント最年少の20歳で大物食いを狙う大沢と、8勝のうち6KOを誇るハードパンチャーの森重が対戦。

 1R、大沢が顔面前蹴りとボディブローを巧みに当てていき、森重は目尻をカットして流血。ドクターチェック後、大沢の右ストレートが痛烈にヒット! この一発でKO勝ちを飾った。



▲後藤(左)はパンチの打ち合いの中でもハイキックを放ってくる

▼第3試合 Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
○後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM)
判定3-0 ※29-28、29-27、29-27
●DYNAMITE祐太(TEAM Liquid FIST)
※後藤が準決勝へ進出。

 祐太は2010年12月12日のKrush初代王座決定トーナメント1回戦で、優勝候補の上松大輔をKOし、一躍名を上げたパンチャータイプ。後藤はRISE時代から前蹴りを得意とし、打ち合い上等のファイトを繰り広げてきた激闘派。両者とも打ち合いを好むタイプなので激しい試合が期待された。

 1R、祐太がロングレンジからのパンチを当てていくが、後藤が左ハイキックをヒットさせて形勢逆転。両者早くもパンチで打ち合い、場内を盛り上げる。

 2R、後藤が左のパンチで祐太を吹っ飛ばしての右フックでダウンを奪う。これで祐太が捨て身の打ち合いを挑んできたため、後藤も打ち合い、優勢と劣勢が激しく入れ替わるシーソーゲームの展開に場内は大きく沸く。両者とも相手のパンチにグラつくという激しい試合に。

 3R、祐太はうなり声をあげながらひたすら前へ出てパンチを繰り出す。後藤もそれに応えて両者ノーガードの打ち合い。お互いにフラフラとなりながらパンチを繰り出し、後藤がダウンの差で判定勝利した。



▲中嶋(左)がフェイントで鈴木(右)のブロックを上げさせ、ボディを狙い撃ち

▼第2試合 Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
○中嶋剛志(青春塾)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-29
●鈴木雄三(極真会館)
※中嶋が準決勝へ進出。

 鈴木は極真会館2009年全世界ウェイト制軽量級王者で、プロ戦績はKrushで4戦無敗。対する中嶋は石川直生、寺崎直樹に続く青春塾・第三の男でパンチを得意とする。鈴木の蹴りか、寺崎のパンチか?

 1R、鈴木はハイキックからの左右ロー、中嶋は左右フックを連打してローにつなげる。鈴木がそのパンチを腕でブロックしてローを返す。

 2R、徹底して右ローを蹴る鈴木に中嶋も徹底的な左右ボディブローで応戦。中嶋は顔面にパンチをフェイントして鈴木に両腕ブロックを上げさせ、ボディを狙い撃ち。鈴木は手数が減り、3Rはさらにボディを連打される。後半になって鈴木が左ボディに左フックを合わせに行ったが、中嶋の勢いに押されて手数が出せず、中嶋が判定勝ちした。


▼第1試合 Krush−60kg級挑戦者決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R
○大滝裕太(ネクサスジム)
判定3-0 ※三者とも29-28
●渡辺 武(Booch Beat)

GBRの「Krush13」ピックアップ
Krush vs ヨーロッパの3対3対抗戦に出場する−55kg王者・瀧谷渉太、−60kg王者・卜部弘嵩、K-1MAX日本王者・久保優太のインタビューなど

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