▲ミドル級王者・川村(左)とフェザー級暫定王者タクミ(右)が初防衛に成功、中央は酒井・新パンクラス代表
パンクラス
「PANCRASE 2012 PROGRESS TOUR」
2012年6月2日(土)東京・ディファ有明
開場14:45 開始16:00
※本戦第1部開始15:15(予定)
▲川村(左)の右ストレートが大山を捕らえる
▼メインイベント ミドル級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ 5分3R
○川村 亮(パンクラスism/王者)
TKO 1R4分19秒 ※レフェリーストップ
●大山峻護(おおやま・しゅんご/フリー/Road FC初代ミドル級王者/挑戦者・同級1位)
※川村が初防衛に成功
川村は今年1月28日のディファ有明大会で王座決定トーナメントを制し、第11代キング・オブ・パンクラス王座を獲得。今回が初防衛戦となる。
挑戦者の大山はPRIDE、HERO’S、DREAMなどメジャー舞台を渡り歩いてきた現Road FC初代ミドル級王者。11年を超えるプロキャリアを持つが、意外にも日本人対決は今回が初となる。
1R、サウスポーの大山に対して、ガードを下げた構えでグルグルとリング内を回る川村。お互いにローを蹴りつつ、川村が右ストレート! 大山も川村のローにジャブを返して左ストレート、左フックを打つ! ここで一気に前に出てパンチで打ち合う大山だったが、川村が打ち勝ち、下がる大山に右ストレート! 思わず尻餅をついた大山に川村はパンチを連打する。
しかし大山もすぐに立ち上がり、再び川村と打ち合う! 会場は大いに沸くが、ここでも川村が大山に打ち勝ち、倒れた大山にサッカーボールキック! これが大山の顔面を捕えたところでレフェリーが試合をストップ! 川村が大山との打撃戦を制し、初防衛に成功した。
試合後、川村は「今この場にいてパンクラスが何か分かりました。それは続けること。パンクラスは生き続けて、戦い続けて、もがき続けて、19年やってきました。そして新しいパンクラスになり、来年20周年を迎えます」と挨拶し、酒井正和・新パンクラス代表をリングに呼び込む。
これに応じてリングに上がった酒井代表は「パンクラス最高ですよね? パンクラスは絶対に続けていきます! みなさんよろしくお願いします!」とファンに呼び掛け、川村とがっちり握手をかわした。
▲タクミ(左)がショレスとの壮絶な打撃戦の末に一本勝ち
▼セミファイナル フェザー級暫定キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ 5分3R
○タクミ(パラエストラ大阪/暫定王者)
一本 3R2分47秒 ※チョークスリーパー
●ジョン・ショレス(アメリカ/ロデオスタイル/挑戦者・同級1位)
※タクミが初防衛に成功
昨年9月4日にパンクラス2戦2勝でフェザー級暫定王者となったタクミ。挑戦者のショレスもパンクラスでは7戦7勝。パンクラス戦績が無敗同士の選手によるタイトルマッチとなった。
1R、ジリジリと圧力をかけて、ジャブから右ストレート、右フックにつなげるショレス。タクミはこれで下がるものの、組み付いて離れ際にヒザ蹴り。さらにタクミはジャブと左フックをタイミングよく当てて、右ストレートにつなげる。
2Rもショレスが前に出て、タクミが下がりながらカウンターを狙う展開が続き、タクミが左フックから右ストレートを連打!
これでショレスの動きが止まるが、ショレスも右のパンチをタクミの顔面にたたき込む。終盤、タクミはショレスに首相撲からのヒザ蹴りを突き上げる。
3R、ショレスのパンチを受けてタックルから引き込むタクミ。ショレスにマウント・バックを奪われるが、逆にショレスの体を前に落として、自分が上のポジションをとる。
そしてタクミはショレスのバックに回り込んでチョークスリーパー!
これががっちりと入り、ショレスがタップ! タクミが見事な一本勝ちで王座防衛に成功した。
試合後、タクミは「新しいパンクラスは“世界標準”がテーマということですが、僕も世界に打って出たい」と今後の目標を語った。
▲久米(左)が三角絞めを極めて一本勝ちし、7連勝
▼第8試合 ライト級 5分3R
○久米鷹介(ALIVE/同級1位)
一本 2R1分58秒 ※三角絞め
●中村晃司(パンクラス稲垣組/同級4位)
現在、パンクラス以外の団体も含めると6連勝中の久米。対する中村は今年に入り2戦2勝2KOという成績を残している。
1R、サウスポーの中村に対して細かく手を出して距離を探る久米。右ストレートからのタックルで中村をロープに押し込んでテイクダウンを奪うと、インサイドガードからコツコツとパンチを落とす。
2R、久米は中村の左ストレートにタックルを合わせてテイクダウン。マウントから三角絞めに移行し、中村からタップを奪った。
▲肩固めを狙うなど、攻め続けた石渡(上)
▼第7試合 バンタム級 5分2R
○石渡伸太郎(CAVE/第2代同級王者)
判定3−0 ※三者とも20−17
●日吉伸尊(KRAZY BEE)
現バンタム級王者・石渡は3月31日のディファ有明大会で挑戦者・赤井太志朗に判定勝ち、タイトルを初防衛。今回は山本“KID”徳郁率いるKRAZY BEE所属の日吉と対戦する。日吉はアマチュアボクシングで50戦以上を経験している選手だ。
1R、ローを蹴る日吉。石渡は日吉が前に出てきたところに右フックを合わせて、そこから左右のフック、左ストレートを打ち込む。さらに石渡はタックルでテイクダウンして、日吉が立ち上がろうとするところにサッカーボールキックやパンチを打ち込む。
2R、石渡が組み付いてテイクダウンを狙うが、日吉の離れ際のヒザ蹴りがローブローとなり、日吉にイエローカードが提示される。再開後、石渡は日吉をロープまで押し込んでテイクダウン。肩固めを狙いながらマウントポジションに移行し、コツコツとパンチを落とす。
なんとかここから脱出した日吉だが、石渡はしつこく組み付いてテイクダウン、サッカーボールキックを狙ったところで試合終了。石渡が王者としてきっちり勝利を収めた。
▲ガイ(右)がギロチンを秒殺し、パンクラスデビュー戦を勝利で飾った
▼第6試合 フェザー級 5分2R
○ガイ・デルモ(アメリカ/GUTSMAN/修斗世界ライト級3位)
TKO 1R21秒 ※レフェリーストップ
●Theギロチン(ブレイブハート)
今回がパンクラスには初参戦となるガイ。当初、ガイはフェザー級3位の高藤正和と対戦を予定していたが、高藤の負傷欠場により、ギロチンと対戦した。
1R、組みの攻防になり、ギロチンがガイに背中を見せるようにしてアームロックを狙う。ガイはそのままギロチンの体を持ち上げてマットに叩きつける! これでギロチンの動きが止まり、ガイが鉄槌を落としたところでレフェリーが試合を止めた。
▼第5試合 ミドル級 5分2R
○一慶(いっけい/チームクラウド/同級2位)
判定3−0 ※三者とも20−19
●久松勇二(和術慧舟會横浜道場)
▼第4試合 スーパーフライ級 5分2R
○安永有希(東京イエローマンズ/同級1位)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−19
●小林悟朗(GOKITAジム)
▼第3試合 スーパーフライ級 5分2R
○小塚誠司(FREEDOM@OZ/同級2位)
判定3−0 ※三者とも20−19
●上嶋佑紀(Brave)
▼第2試合 バンタム級 5分2R
○馬場勇気(ロデオスタイル)
TKO 1R32秒 ※レフェリーストップ
●斉藤正臣(高田道場)
▼第1試合 ライト級 5分2R
○太田駿平(D-ONEジム)※デビュー戦
TKO 2R1分40秒 ※レフェリーストップ
●松井英夫(空手道禅道会長野県支部)
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