▲ファビアーノ(右)が飛びヒザ蹴りでKO勝ち!日本初のWBCムエタイ世界タイトルを奪取した
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「Battle for Belt」
2012年6月9日(土・現地時間)タイ・インパクトアリーナ
▼WBCムエタイ世界ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/WPMF世界スーパーヘビー級王者、HEATキックヘビー級王者/挑戦者)
KO 2R2分28秒 ※飛びヒザ蹴り
●Christian Bosch(アルゼンチン/王者)
日本に史上初のWBCムエタイ世界チャンピオンが誕生! 6月9日(土・現地時間)タイ・バンコクのインパクトアリーナで開催された『Battle for Belt』にて、日本のジムに所属するブラジル人ファイターのファビアーノ・サイクロン(TARGET)が、王者クリスチャン・ボッシュ(アルゼンチン)を2R2分28秒、飛びヒザ蹴りでKOし、WBCムエタイ世界ヘビー級王座を奪取した。
同大会は全試合がWBCムエタイの世界タイトル戦という豪華なイベント。軽い階級から行われた試合は、第7試合にヘビー級のファビアーノが登場。控え室で「調子が良い」と言っていたファビアーノは、その言葉通り、憧れの緑のベルトを巻いた。
1R、伸びるジャブからストレートのコンビネーションで前に出てくるクリスチャンに対し、ファビアーノはインローで相手を下がらせパンチから組んでのヒザへとつなげる。しかし、相手のパンチが速く、パンチの連打を受ける場面も。1R終了間際にファビアーノはパンチで相手をコーナーに追い詰め、ヒジから組んでのヒザで攻撃。レフェリーがブレイクをかけた瞬間に1R終了のゴングが鳴った。
ローの蹴り合いから始まった2Rは、激しいパンチの打ち合いに。徐々にファビアーノのインローが効いてきたのか、嫌がるクリスチャンだが、伸びるパンチで応戦。コーナーに追い詰められたクリスチャンは、首相撲からのヒザ蹴りで攻撃するファビアーノにコカされ、しりもちをつく。
クリスチャンの右アッパーからの左フックがファビアーノを捉え、ファビアーノはグラつく。さらにパンチのコンビネーションで攻めるクリスチャン。だが、クリスチャンが右ストレートを出した瞬間に、ファビアーノの飛びヒザ蹴りが見事にクリスチャンのアゴに命中! 一度は起き上がったクリスチャンだが、すぐに倒れこみ、レフェリーがストップ。2R2分28秒、日本に初のWBCムエタイ世界チャンピオンが誕生した。
試合後、WBCムエタイ会長のゴーイット氏が、ファビアーノの勝利に対し「まさにムエタイらしい勝ち方で素晴らしかった!」と高評価。リングオフィシャルのトップであるアネック氏も「過去のムエタイは飛びヒザが多かったが、最近はなかなか見られなくなった。その飛びヒザでの勝利は素晴らしい!」と話した。
<そのほかの試合結果>
▼WBCムエタイ世界ライト級タイトルマッチ 3分5R
○ジョムトーン・チューワッタナ(タイ/王者)
判定3−0 ※三者とも50−46
●Yetkin Ozkul(トルコ/挑戦者)
※ジョムトーンが王座防衛。
▼WBCムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
○サゲッダーオ・ペットパヤータイ (タイ/王者)
TKO 3R1分47秒 ※ヒジによるカット
●Sofiane Derdega(フランス/挑戦者)
※サゲッダーオが王座防衛。
▼WBCムエタイ世界ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○ファビオ・ピンカ(フランス/Thai Fight世界トーナメント優勝者/挑戦者)
判定2−1 ※49−48、49−48、47−48
●ビッグベン・チョー・プララームホック(タイ/WMAF世界ウェルター級王者/王者)
※ピンカが新王座に就く。ビッグベンは防衛に失敗。
▼WBCムエタイ世界スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○ケム・シッソーンピーノーン(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級王者、元プロムエタイ協会認定フェザー級王者/挑戦者)
KO 2R1分28秒 ※ヒジ打ち
●Alejandro Asumu Osa(スペイン/王者)
※ケムが新王座に就く。Osaは防衛に失敗。
▼WBCムエタイ世界ライトヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○Joe Schilling (アメリカ/挑戦者)
判定3−0 ※三者とも49−47
●Artem Vakhitov (ロシア/王者)
※Schillingが新王座に就く。Vakhitovは防衛に失敗。
▼WBCムエタイ世界スーパークルーザー級タイトルマッチ 3分5R
○Statve McKinnon (オーストラリア/王者)
KO 1R30秒 ※右フック
●Frank Munoz (オランダ/挑戦者)
※McKinnonが防衛に成功。
記事提供/JPMC
写真提供/早田寛(シンラパムエタイ)
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