▲大石(左)が右ローと左ボディブロー、前蹴りを駆使して超弁慶(右)を退けた
J-NETWORK
「J-GIRLS 2012 〜Platinum’s In The Ring 3rd〜」
2012年7月8日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント(第11試合) J-GIRLSフェザー級王座統一戦 2分5R延長1R
○大石綾乃(OISHI GYM/WBCムエタイ日本女子同級王者、J-GIRLSフェザー級王者)
判定3−0 ※49−48、50−48、50−48
●超弁慶(ガムランナック/J-GIRLSフェザー級暫定王者)
※大石が王座統一、初防衛に成功。
J-GIRLSフェザー級王座統一戦として現王者・大石と暫定王者・超弁慶が対戦する。超弁慶は昨年の同級次期王者挑戦者決定トーナメントにて3選手を撃破し、大石への挑戦権を獲得した。
本来タイトルマッチは昨年11月に行われる予定だったが、大石が怪我で急遽欠場したため、超弁慶は同級2位(当時)の成沢紀予と暫定王座決定戦を行うことになり、超弁慶が暫定王者となった。
超弁慶と大石は一昨年4月に開催された同級トーナメント1回戦にて対戦、延長戦の末に大石が勝利し、そのまま勝ち進んだ大石が空位となっていた王座に就いた経緯がある。
大石は野杁正明、日下部竜也らを擁するOISHI GYM会長の長女で、妹のゆきのもJ-GIRLSバンタム級王者、弟の大石駿介は前J-NETWORKスーパーライト級王者という格闘一家だ。ともに名古屋在住の二人。ベルトを獲得するのは果たしてどちらか。
1R、大石は前蹴りを多用して右ロー、超弁慶は素早いパンチの連打からローにつなぐ。超弁慶が前に出ようとすると、すかさず前蹴りで突き放す大石。
2R、大石が圧力をかけて前に出て、前蹴りで超弁慶を突き放す。それに対して超弁慶はよく左右に動いてパンチを巧みに当てていく。大石は右ミドルを多用しながら左フックを狙う。
3R、大石が左ボディブローと右ロー、超弁慶は逆に前蹴りと左ミドルを放つが、大石の前蹴りで顔面を蹴り飛ばされる。さらに大石は、蹴り足のキャッチを多用する超弁慶が蹴り足をつかんでくると右フック。大石ペースで試合は進む。
4Rになると両者が攻撃を放つたびに接近しすぎてクリンチ状態になってしまい、両者にイエローカードが提示される。大石は左ボディブローを連発して攻め、超弁慶は左右フックで応戦。ローの蹴り合いもあったが、このラウンドは両者クリンチが多い。
5Rも両者が攻撃を出すたびに接近戦となり、クリンチになる展開が続く。超弁慶は左右フック、大石は左ボディブローと右ロー。大きな展開はなく試合は終わり、判定3−0で大石が王座統一に成功した。
大石は「私の怪我のせいで、もっと早く超弁慶選手とやる予定だったんですが、やっと決着がつけられました。私は器用ではないので、前へ出る気持ちだけは負けないつもりでした。ベルトは守ってこそ、真のチャンピオンだと思います」と、勝利者インタビューに答えた。
▲グレイシャア(右)がパンチとヒザ蹴りで難波(左)を圧倒
▼セミファイナル(第10試合) 52.5kg契約 サバイバルマッチ1
○グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷/WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王者、J-GIRLSフライ級1位、J-GIRLS World QueenTournament 2008準優勝)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−26
●難波久美(MA日本キックボクシング連盟・契明ジム/J-GIRLSバンタム級4位、日本チャクリキ協会バンタム級女子王者)
グレイシャアは昨年11月27日、☆MIKA☆(ワイルドシーサー群馬)にタイトルマッチで敗れてJ-GIRLSフライ級王座から転落。デビュー10周年イヤー(デビューは2002年12月1日)を迎えて心機一転、今年初の試合を行う。
対戦相手は1階級上のバンタム級ランカーである難波久美(※くみこぱとらより改名/MA日本キックボクシング連盟・契明ジム)。パンチで前に出てくるタイプの難波を、グレイシャアが持ち前のテクニックで封じ込むことが出来るかが注目される。
1R、難波は左ミドルを放ってから頭を低く下げ、ボディへのパンチを連打。密着するような状態から左ボディ、左フック。グレイシャアは前蹴りで難波を突き放し、難波が密着してくるとヒザ蹴りを突き刺す。ホールディングの多い難波にイエローカードが提示される。
2R、グレイシャアは密着してくる難波に左ボディ、ヒザ蹴り、右ショートアッパーを連発。難波は左ミドルキックを連打するが、すぐに密着してしまう。そこへグレイシャアがヒザ蹴り、離れるとパンチを何度もヒットさせ、グレイシャアの一方的なペースに。
3R、頭を低く下げて密着し、ガムシャラにボディを連打する難波だが、グレイシャアは離れると右ストレート、接近するとボディブローとヒザ蹴り。離れ際にはハイキックも放ち、圧倒する形で復帰戦を勝利で飾った。
グレイシャアは「自分の周りにどんどん試合をして勝っている仲間たちがいるので、自分だけ取り残されたような時期もありました。ベルトがなくなったあと、自分はキックボクシングが好きなのでもう1回勉強して今までやってきたので、それが結果として出たという感じがします」と、涙ぐみながら復活勝利を喜んだ。
▲延長戦までもつれ込んだ接戦は水野(右)が判定2−1でリベンジ成功
▼第7試合 54kg契約 サバイバルマッチ1
○水野志保(名古屋JKF/J-GIRLSバンタム級3位)
延長R 判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●谷村郁江(リアルディール/J-GIRLSバンタム級6位)
第2代J-GIRLSバンタム王者・水野は谷村と対戦する。両者は、昨年4月に谷村のホーム・福岡リアルディール興行にて対戦し、谷村が勝利。
水野はその後のKrushでも佐々木仁子との元王者対決に敗れ連敗となったが、6月3日にナゴヤキックのリングで勝利。今回約10カ月ぶりにJ-GIRLSのリングに立つ。水野がリベンジか、それとも谷村が返り討ちするのか。
1R、パンチとローで突進する谷村が水野をコーナーへ押し込んでいく。水野はインローを蹴り返してパンチ。谷村が手数で押していく形となったが、水野は右フックでクリーンヒットを奪う。
2Rも同じように谷村がパンチとローで突進し、水野はヒザ蹴りで迎え撃つ。谷村の蹴りには左ストレートを合わせ、すぐにパンチを連打。谷村はガムシャラにパンチを連打してローにつなぐ。
3R、両者がボディブローを交えながらパンチの連打で打ち合う。手数では谷村が上回っているが、水野はクリーンヒットを何度も奪う。最後には水野も手数を増やしてパンチを打っていく。ヒザ、ミドルキックも交えながら両者は手を出し合い、判定は30−29(谷村)、30−30、30−30でドローに。
延長戦に入ると両者スタミナ切れだが、力を振り絞って打ち合う。谷村がガムシャラに手を出せば、水野は左フックを的確にヒットさせる。甲乙つけがたい展開だったが、水野が判定2−1で振り切り、谷村にリベンジを果たした。
▲得意の右ミドルを連打して陣内(右)が再起戦対決を制した
▼第6試合 55kg契約 サバイバルマッチ1
○陣内まどか(フォルティス渋谷/J-GIRLSバンタム級5位)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−28
●松川敬子(村澤道場)
7大会連続参戦している“ママさんファイター”松川と、今春高校を卒業したばかりの陣内が初対戦。
松川は昨年11月にプロデビュー。連続KO勝利を収め、僅か3戦目にして大ベテラン・のフェザー級1位・成沢紀予(フォルティス渋谷)をも下したが、5月の新宿大会では初黒星を喫した。
対する陣内は今年2月のバンタム級次期王者挑戦者決定トーナメントに参戦し、5月の決勝戦で谷山佳菜子に敗れた。両者ともこれが再起戦、再び波に乗るのはどっちだ?
1R、戦前の予想通り、陣内の右ミドルキックvs松川のパンチという展開に。松川は飛び込むようにしてパンチを連打していくが、陣内は右ミドルを連打して応戦する。序盤からミドルvsパンチの激しい打ち合いとなった。
2R、陣内はパンチの距離に入ろうとする松川を前蹴りで突き放し、右ミドルでイニシアチブを握る。松川は蹴りにパンチを合わせようとするが、陣内は胸を合わせて松川にくっつき、離すとすぐに右ミドルと前蹴り。
3R、陣内が右ミドルと右ローを連打。松川はパンチで飛び込んでフックを打つが、離れ際に陣内の右ミドルや右ローをもらう。陣内はパンチでも打ち合い、すぐに右ミドルと右ロー。松川が得意とするパンチを蹴りで封じ込む形で、陣内が判定勝利を収めた。
▼第9試合 スペシャルエキシビションマッチ 2分2R
ー村上リエ(DRAGON GYM/J-GIRLSライト級王者、WPMO女子世界ライト級王者、ワンソンチャイ世界63kg王者)
勝敗なし
ー村山 直(Team DATE)
▼第8試合 スペシャルエキシビションマッチ 2分2R
ー美保(KFG/J-GIRLSアトム級1位)
勝敗なし
ー聖☆羅(せいら/クロスポイント大泉/J-GIRLS 2010年U-15ミニフライ級王者、M-1ジュニア女子40&50kg級王者)
▼第5試合 53kg契約 サバイバルマッチ1
○ベティコ(和術慧舟會東京道場)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−28
●HARUMI(BLUE DOG GYM)
▼第4試合 52kg契約 2分3R
○西谷羽沙羅(ウルフキックボクシングジム)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−29
●maro(クロスポイント吉祥寺)
▼第3試合 PRE J-GIRLS Aリーグ 53kg契約 1分30秒2R
○高橋佑果(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
判定3−0 ※20−19、20−18、20−18
●太田ゆみ(命武會)
▼第2試合 PRE J-GIRLS Bリーグ -54kg級 1分2R
○中三川亜由美(GTジム)
判定3−0 ※三者とも20−19
●桐原季子(NATURAL9)
▼第1試合 PRE J-GIRLS Bリーグ -51kg級 1分2R
△室永真央(晴山塾)
ドロー 判定0−1 ※19−20、19−19、19−19
△田中麻美(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
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