▲金原(右)は金的攻撃に苦しみながらも1Rで決着をつけた
DEEP事務局 「DEEP TOKYO IMPACT 2012 in DIFFER ARIAKE」
2012年7月21日(土)東京・ディファ有明
開場17:30 開始17:45
▼第16試合 バンタム級(62kg以下) 5分3R
○金原正徳(パラエストラ八王子)
TKO 1R4分28秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●トニー・レイズ(スパイク22)
金原は SRC(戦極)フェザー級グランプリを制して初代チャンピオンとなり、2009年12月31日のDREAMvsSRCの対抗戦では山本“KID”徳郁を破った。DEEPには2008年10月23日の大塚隆史戦(大塚の判定勝ち)以来、約4年ぶりの参戦となる。
今回は、グアムの格闘技ジムスパイク22所属のレイズと対戦。レイズは昨年10月のclub DEEPにも参戦し、赤尾セイジに判定負け。戦績は5勝4敗で、世界の舞台を目指す金原にとっては星を落とせない一戦となった。
1R、パンチと左ミドルで攻めるレイズの攻撃を落ち着いてさばく金原。しかし、開始からわずか55秒、レイズの左ローを金的にもらって倒れ込む。ダメージは深刻でなかなか回復しなかったが、インターバルをとってなんとか回復、試合が再開された。レイズにはイエローカードが提示された。
金原はレイズのローに右フックを合わせてグラつかせ、そこから一気にパンチのラッシュ。レイズはパンチ、前蹴りで応戦するが、金原の前に出る勢いは止まらない。
レイズがサイドキックを放ち、金原が右フックを打ち返すと、後ろを向いてしまったレイズに金原が右フック! 倒れたレイズに金原が上からパンチを落としたところでレフェリーが試合を止め、金原がTKO勝ちを収めた。
金原は「金的をもらってやめようかと思ったんですが、佐伯さん(DEEP代表)のプレッシャーがあったのでやることにしました」と言って場内の笑いを誘い、「自分は世界を目指して戦いたいと思います」と、改めて世界進出を口にした。
▲横田(右)は右のパンチを主体に判定勝ち
▼第15試合 シュートボクシングルール 69kg以下 3分3R
○横田一則(フリー)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−29
●ジョン・チャンヒョン(韓国/CMA KOREA/亀尾MMAジム)
今年2月18日、DEEPフェザー級王座を獲得し、ライト級に続いて2階級制覇を達成した横田がシュートボクシング(以下SB)ルールの試合を行う。横田がSBルールで戦うのは、2007年10月28日のファディル・シャバリ戦(横田が判定勝ち)以来、実に約5年ぶり。
対戦相手のチャンヒョンはSBルール初挑戦だが、大韓ムエタイ総連盟70kgトーナメントで準優勝、総合格闘技では現在5連勝中。
1R、横田は待ちの姿勢で、チャンヒョンが攻めてくるところに左ジャブ、前蹴り、右インローを合わせる。チャンヒョンは右ロー中心の攻め。横田はパンチから組み付いての首投げも狙う。初回は両者とも様子見か。
2R、横田は飛び込むようにして思い切り右フックを振って前へ出る。横田の右ローに下がるチャンソン。横田は右ボディストレートも突き刺すが、チャンソンの右ローを金的にもらいダウン。
ダメージの回復を待って試合再開となり、横田が右フック、右ロー、右ボディストレートで前へ出る。両者とも手数は少なめで、横田の右ローと右フックが目立つ。
3R、やはり右フックと右ローで前へ出る横田。チャンソンはそれに対してクリンチを連発し、横田は投げを狙うが不発。両者が組み合う場面が多く、盛り上がりに欠けた試合は横田が判定勝ちした。横田はマイクを持つと「しょぼすぎる。この前のタイトルマッチも今日もひどい試合だ」と、反省の弁を述べた。
▲スピードのあるハイキックを繰り出す郷野(右)
▼第14試合 シュートボクシングルール 70kg以下 3分3R
○郷野聡寛(フリー)
判定3−0 ※30−29、29−28、29−28
●“KID HMC”SAGE(ハワイ/Team HMC)
郷野は5月にカナダで開催されたベラトールでTKO負けを喫し、試合後の記者会見でMMA(総合格闘技)引退を発表したが、SB公式戦で復帰戦に臨む。
郷野は復帰の理由を「自分は完全に格闘技を引退したわけではなく、MMAを引退して、好きで得意な打撃の試合をやりたいと思っていました。最後の最後、格闘家として最終章の第一幕になります」と説明している。
郷野は「11月の『S-cup2012』(東京・両国国技館)に出たいと思っていたので、今回、そして9月にもう1試合、対戦したい(SB日本スーパーウェルター級王者の)鈴木悟とやってクリアーできたら、11月のS-cupに出るという流れにしたいです」とS-cup出場を狙う。
対戦するSAGEは5歳から始めたという空手をベースに、総合戦績は15戦12勝3敗、キックボクシングルールは5戦の経験。トリッキーな動きをしていてアグレッシブな選手だという。
郷野はシュートボクサーの象徴であるロングスパッツを着用しての登場。意気込みが伝わる。1R、SAGEは強烈な右ローから右のパンチ、郷野は左ジャブを中心に試合を組み立て、左ハイキックと右ロー。ノーモーションの右ストレートも突き刺す。SAGEは後ろ蹴りも繰り出すが、郷野のキレのある蹴りが冴え渡った。
2Rも郷野はジャブを主軸にして、右ストレート、左ミドル、右ロー。パンチから蹴りにつなぐコンビネーションがいい。特に蹴り技はスピードとキレがあり、SAGEの足やボディへ面白いようにヒットする。
3R、SAGEは投げも狙うが、郷野を投げることは出来ない。パンチと右ローで応戦するが、郷野はパンチと蹴りを織り交ぜて上下に揺さぶり、ノーモーションの右ストレートをヒットさせ、バックブローも繰り出す。パンチをまとめ打ちする場面もあり、郷野が危なげなく勝利した。
マイクを持った郷野は「(マイクは)久しぶりすぎて使い方を忘れていた」と言って観客を笑わせ、「残り少ない選手生活を思い切りふざけながら楽しみたい。次は鈴木悟とボクシングだけで勝負したいね。野木(丈司)トレーナー(内藤大助のトレーナーとして知られる)とずっと一緒にやってきたので、1回だけ野木さんと一緒に戦いたい。俺は元ボクシングのチャンピオンにいきなりローを蹴るようなことはしないから、手(パンチ)だけでやりたい」と、元プロボクシング日本ミドル級王者(現SB日本スーパーウェルター級王者)である鈴木とのボクシング勝負を希望した。
▼第13試合 ライト級(70.3kg以下) 5分2R
○大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
TKO 1R4分4秒 ※右フック→レフェリーストップ
●大迫元喜(香取道場)
▼第12試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○直撃我聞(ちょくげき・がもん/PUREBRED大宮)
判定3−0
●恒村俊範(GRABAKA)
▼第11試合 ライト級(70.3kg以下) 5分2R
○高橋憲次郎(マッハ道場)
TKO 2R18秒 ※セコンドからのタオル投入
●冨樫良介(ALLIANCE)
▼第10試合 フェザー級(65.8kg以下) 5分2R
○蓮實 光(パラエストラ松戸)
判定2−1
●別府セブン(総合格闘技道場コブラ会)
▼第9試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○石司晃一 (Brightness門馬道場)
TKO 1R2分58秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●須崎ジオング康文(GRABAKA)
▼第8試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○竹本雄飛(Laughter7)
判定2−0
●伊禮宣仁(いれい・よしひと/マッハ道場)
▼第7試合 ライト級(70.3kg以下) 5分2R
○金枝佑修(ALLIANCE)
一本 1R1分57秒 ※肩固め
●パッカシー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元オムノーイスタジアム認定ライト級1位)
▼第6試合 フェザー級(65.8kg以下) 5分2R
△青山祐大(ALLIANCE)
ドロー 判定0−1
△芦田崇宏(BRAVE)
▼第5試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○征矢 貴(パレストラ松戸)
KO 1R46秒 ※右フック
●伊藤貴昭(総合格闘技津田沼道場)
▼第4試合 ライト級(70.3kg以下) 5分2R
○金子優太(BRAVE)
TKO 1R1分37秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●鳥山洋一郎(ロデオスタイル)
▼第3試合 ミドル級(83.9kg以下) 5分2R
○ルーク・モリ(PUREBRED大宮)
判定3−0
●荒井勇二(MAXJIU-JITSU ACADEMY&YOGASTUDIO)
▼第2試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○金田翔太郎(BRAVE)
判定3−0
●宗形恭夫(IMPACT GYM)
▼第1試合 フライ級(58.5kg以下) 5分2R
△吉田尭大(BLUE DOG GYM)
ドロー 判定0−0
△山中憲次(PUREBRED大宮)
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