▲ボクシングデビュー戦ながら臆することなく前へ出て攻めるリカ(右)
「カンチャナブリ・ゴーギャットプロモーション興行」
2012年8月10日(現地時間)タイ・カンチャナブリ県フアイクラチャ郡サムンファイル・プロムピールアン公園特設リング
▼第4試合108ポンド(48.9kg)契約
○リカ・ゴーギャットジム(日本/センチャイムエタイジム)
TKO 4R ※ボディ連打
ベンツ・コンポンヌン95(タイ)
6月6日にバンコク・MBKファイトで勝利を収めたリカ・トングライセーン(センチャイジム)がタイに戻ってきた。今回は国際式ボクシング・ゴーギャットプロモーション興行への参戦だ。ゴーギャットプロモーションは多くの世界王者を輩出してきた、タイの大手プロモーション。
今回の試合内容によっては、今後のボクシング活動での道もひらけてくる。とはいっても、リカは今回がボクシングデビュー戦だ。試合10日前からタイに入り最終的な調整に臨んだ。
1R、リカは前に出て距離を詰めるが、ベンツは後ろに下がりジャブを連打。このジャブがリカのガードを突き破り顔面まで届く。それでもリカはかまわず前に出る。
2Rに入り、リカの右ストレートが多数ヒットし始めた。ベンツはこのリカの攻撃に笑顔で応じジャブを返す。しかしベンツは疲れてきたのか、初回に比べると大分手数が減ってきた。
3Rに入りセコンド陣から「ボディを打て」と指示が飛ぶ。リカはジャブ→ボディへの右ストレートを多数当てた。それでもベンツはしぶとくジャブからの右強打で応戦。
4Rが始まり、ベンツはリカのしつこいボディ攻撃が効き始めたのか、ベンツの攻撃が一気に失速する。リカはここで距離を詰めボディアッパーを5連発。ここでベンツはうずくまり試合終了となった。
リカは今回、ボクシング初戦という事だったが、本人はこれまで戦ってきたムエタイとの相違点に戸惑いはなかったものの、闘志全開で前に出るが相手のパンチを正面から受ける場面もあった。
タイ・ボクシング界の名トレーナー、プイ氏の「練習ではもっといい動きができていたので、次回に期待する。」という言葉を頂き、あとには引き下がれない様子。ムエタイとボクシング活動の両立は大成なるか、今後に期待したい。
(写真&レポート提供=シンラパムエタイ・早田寛)
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