リアルディール
「BATTLE EVENT REALDEAL 29」
2012年8月26日(日)福岡・バトルステージFUKUOKA
レポート&写真:池田博紀
今大会ではREALDEAL GYM vs HIGH SPEEDとREALDEAL GYM vs ANCHOR GYMが行われ、福岡vs関西の3番勝負となったが、2勝1分けでREALDEAL GYMが勝ち越した。セミファイナルではスーパー高校生の豊嶋とグローブ空手王者の薮中がハイレベルな試合を見せ、メインでは福岡のREALDEAL GYMの看板を背負う立場にある有松朝(REALDEAL GYM)が2Rにパンチで豪快なKO勝利を収めた。REALDEAL GYMも確実に若い世代が実力を付けており、福岡から中央のリングに道を切り開くことを期待したい。
▼メインイベント(第7試合) REALDEAL vs HIGH SPEED 57kg契約 3分3R
○有松朝(REALDEAL GYM)
KO 2R ※右ストレート
●吉田健吾(日進会館)
1R、吉田はパンチと前蹴り、ロー、変則的なハイキックを繰り出すが、有松はパンチと右ローなどで応戦。互いに蹴りの間合いになり、互いの出方を伺いながら1Rが終了。
2R、有松がパンチで前に出ながら、テンカオを浴びせる。吉田も前蹴り、ローを返すが、蹴りがローブローに入り、有松に回復のインターバルが取られる。インターバル後に有松が一気にラッシュで前に出てから、吉田をロープに詰めるとパンチの連打を浴びせダウンを奪う。レフェリーがカウントを取るが、吉田が立ち上がる素振りを見せないために、レフェリーが試合をストップ。KO勝利で有松がメインイベントを飾った。
▼セミファイナル(第6試合) 70kg契約 3分3R
○豊嶋亮太(REALDEAL GYM)
判定3−0 ※三者とも30−29
●薮中謙佑(ANCHOR GYM)
1R、両者ともに70kg級離れしたスピードある攻防を広げる。打ち合いからローなどを出し、ラウンド終盤ではショートレンジでの激しい打ち合いとなる。ほぼ互角の展開。
2R、薮中は前蹴り、ローを使って出るが、ラウンドの中盤前に乱打戦。その後、豊嶋はパンチ主体で、薮中は前蹴り、ヒザ蹴り、ローで攻める。
3R、最終ラウンドはパンチの打ち合いを展開する。豊嶋はロー、ハイキック、ミドルを出すが、薮中もローを返し組んでからのヒザ蹴りを浴びせる。最後まで打ち合いを見せる。判定で豊嶋が勝利。
▼第5試合 REALDEAL VS HIGH SPEED 60kg契約 3分3R
△四弐零(REALDEAL GYM)
ドロー 判定0−0 ※三者とも30−30
△藤井基文(月心会)
1R、上背とリーチで上回る藤井はスピーディーな右ロー、ハイキックを見せると、四弐零もパンチと右ローを出すが、藤井の懐が深く、得意のパンチでのヒットを容易に奪えない。藤井は左ジャブを牽制に使いながら、蹴りを入れ、四弐零が得意の打ち合いに持ち込めない。
2R、四弐零が積極的にローからパンチに繋げるが、藤井も重い右インローを浴びせる。四弐零が前進するのに対して藤井はステップワークを使ってからの攻防となる。
3R、四弐零が前に出ながらパンチ。藤井はパンチを返しながら、すぐに組んでからのヒザ蹴り。これを連打してしまい、レフェリーから注意を受ける。その後も四弐零がパンチで前に出ると、藤井が組み付いて四弐零に流れを譲らない。互いにバッティングしたのか、四弐零は左目尻から藤井は左耳部分から出血する。お互いに決定打がなく、ドローとなった。
▼第4試合 58kg契約 3分3R
○宮田裕基(REALDEAL GYM)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−29
●正直(Weed GYM)
1R、宮田がストレート、フックで前進すると、正直はステップワークを使いながら、パンチとインロー、右ローを浴びせる。
2R、宮田もこのラウンドからローをコンビネーションで使い始める。互いにパンチとローで削り合いになるが、後半から宮田が左右のフックからの重い右ローを何発も入れる。その後も打ち合いとなるが、若干だがペースが宮田に傾き始める。
3R、正直も前に出てから、互いにパンチの打ち合いとなるが、宮田が右ローを入れる。正直もローを返すが、宮田が前進しながらパンチから右ローを浴びせる。正直も手数を返すが、宮田がパンチからの右ローでペースを握る。判定は攻勢点でポイントを取った宮田が勝利。
▼第3試合 53kg契約 3分3R
○龍(目白ジム)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−27
●大鬼(神風塾)
1R、龍は右ロー、左ハイ、右ジャブで突いてから潜りこむ様な右ローを放つ。大鬼もパンチと右ローを返すが、龍はバックステップでローを空振りさせるなど、デフェンス能力が高い。
2R、大鬼は積極的に攻めるが、龍はショートレンジのパンチ、更に前蹴りを浴びせ、左ハイキックを何発も見せるなど、完全にペースを握っている。
3R、大鬼のパンチに対して、龍はダッキング、スウェーなどボディーワークで避ける。さらにボディブローを織り交ぜた上下のパンチを浴びせる。大鬼はガードでブロックするが、龍は全てボディーワークで避けながら攻撃。打ち合いで龍が優勢。テクニック面で抜群の冴えを見せた龍が3−0で勝利。
▼第2試合 72kg契約 3分2R
△つるピカはげ丸(REALDEAL GYM)
ドロー 判定1−0 ※19−19、20−19、20−20
△大池栄二(鉄砲海老)
1R、大池は左ミドル、右ロー、インローなど蹴り技で攻めると、つるピカはげ丸はパンチで攻める。組んだ際に首相撲になると、大池が崩しなど首相撲では一枚上手。打ち合いでは、つるピカはげ丸が積極的にパンチで攻めるが、大池もロー、ミドルなどで応戦。
2R、つるピカはげ丸がパンチで前に出て来るが、その際に左目尻をカットしてドクターチェックが入る。つるピカはげ丸がショートレンジからのパンチの連打を見せると、大池もパンチを返して距離を作ると左ミドル、右ローなど蹴りを出すが、つるピカはげ丸は蹴りにパンチを合わせようとする。試合はドローに終わった。
▼第1試合 60kg契約 3分2R
△城戸龍史(S-cute)
判定1−0 ※20−20、20−19、19−19
△児島伸弥(REALDEAL GYM)
1R、開始から互いにパワフルなフックの応酬となる。児島は飛びヒザ蹴りを見せるが、それ以外はパンチ主体で攻めるのに対し、城戸はパンチを入れながらテンカオ、前蹴り、ミドル。更に右ローを何発も浴びせるが、児島は気力が充実しており、前進しながらパンチで攻める。
2R、児島はパンチからの前進ファイトを止めないが、城戸はパンチで応戦しながら、テンカオ、ローを浴びせる。ダメージがある児島だが、前進を止めずにパンチで前に出るが、城戸のディフェンスに阻まれる。終盤はショートレンジで互いにパンチで打ち合う展開。判定でジャッジの一人が城戸にポイントを付けたが、残りは同ポイントでドローとなる。
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