▲片手をマットに着いての回転蹴りを見せるセーンチャイ(左)
ムエタイの世界普及、世界進出を掲げて『THAI FIGHT』(ブアカーオをエースにイギリス、フランス、日本などで開催)に続き今年7月にタイで旗揚げされたムエタイの国際イベント『MUAYTHAI WARRIORS』が、8月19日(日・現地時間)中国広東省広州市において開催された。
→中国でもムエタイは人気のある格闘技だ
メインイベントは“ムエタイの帝王”セーンチャイ・PKセーンチャイムエタイジム(タイ)が地元の人気選手ジャオ・エー(中国)と対戦。開始早々から変則的な技を繰り出したセーンチャイがパンチで攻めてきたジャオにカウンターの左ヒジ打ちを合わせ、完全にノックアウト。頭から崩れ落ちる衝撃的なダウンシーンで中国のファンを驚かせた。
→チャンピオンベルトを巻く同大会のエースであるセーンチャイ
セミファイナルで行われた、“妖怪”の異名を持つセクサン・オー.クワンムアン(タイ)と元IT'S SHOW TIME世界ライト級王者セルジオ・ヴィールセン(スリナム)の注目の対決は、蹴り、ヒザと多彩な技で攻め続けるセクサンにダメージが蓄積したセルジオが戦意喪失気味にダウン。ロックされた腕を強引にはずしてから繰り出したヒジで、2度目のダウンを奪ったセクサンがTKO勝ち。
WPMF世界スーパーミドル級タイトルマッチとして行われたのはウェハー・トップキングボクシング(タイ)vsダミエン・ブジャン(アルゼンチン)。
→ダミエン(左)がローキックで勝ち、タイチームに一矢報いた
ウェハーが多彩なヒジ打ちで翻弄していたかに見えたが、ダミエンが1Rからコツコツと当て続けた内股へのローキックでダメージが蓄積し、ウェハーがダウン。そのままTKOとなり、ダミエンが王座を獲得した。しかし、タイvs南米として行われた7試合はタイチームの5勝2敗とタイチームが圧勝という結果に終わっている。
「MUAYTHAI WARRIORS in 広州(タイ国王妃生誕記念)」
2012年8月19日(日・現地時間)中国・広州市 Huangpu Sports Center
開始18:30
▼メインイベント 66kg契約 3分5R(インターバル2分)MUAYTHAI WARRIORS 66kg級チャンピオンシップ
○セーンチャイ・PKセーンチャイムエタイジム(タイ)
TKO 1R
●ジャオ・エー(中国)
▼タイvs南米 セミファイナル 3分5Rインターバル2分 WPMF世界スーパーミドル級王座決定戦
○ダミエン・ブジャン(アルゼンチン)
TKO 4R ※ローキック
●ウェハー・トップキングボクシング(タイ)
※ダミエンが王座に就く。
▼タイvs南米 MUAYTHAI WARRIORS 62kg級チャンピオンシップ
○セクサン・オー.クワンムアン(タイ)
TKO 3R ※右ヒジ打ち
●セルジオ・ヴィールセン(スリナム)
▼タイvs南米 72kg契約
○タノンデッート・ペットパヤータイ(タイ)
TKO 3R
●レオ・エリアス(ブラジル)
▼タイvs南米 69kg契約
○ペットスリヤー・ルークサーイコンディン(タイ)
判定3-0
●ジョス・ロドリゲス(ブラジル)
▼タイvs南米 75kg契約
○オーレー・オー.ピリヤピンヨー(タイ)
TKO 2R
●ヴァジル・アンゲロウ(コロンビア)
▼タイvs南米 52kg契約
○サラウッド・クワーイトーンジム(タイ)
TKO 1R
●レナン・オリベイラ(ブラジル)
▼タイvs南米 67kg契約
○アデイトン・パレイラ(ブラジル)
TKO 4R
●チョンレック・ゲーオサムリット(タイ)
Photo=WPMF
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