2009年2月20日(金)東京・後楽園ホールで行われるDEEP事務局主催「DEEP 40 IMPACT」ライト級王座決定トーナメント一回戦にて、シドニー五輪銀メダリストのチョン・ブギョンと対戦することが決まった菊野。DEEP本戦デビュー後は、極真仕込みの打撃をベースとした独特のスタイルで連戦連勝。遂にベルトに手が届くところまでたどり着いた。菊野のベルトへの想い、そして自らの格闘技スタイルへのこだわりとは?
菊野克紀(きくの・かつのり)
1981年10月30日、鹿児島県出身
高校時代は柔道で鹿児島県大会66kg級優勝、九州大会同級3位。
卒業後は極真空手(松井派)鹿児島支部に入門。
木山仁らの指導を受け、全九州大会・全関西大会で無差別級優勝、全日本大会中量級ベスト16となる。
総合格闘家になるべく23才で上京し、高阪剛のA-スクエアでトレーニングを積む。
DEEP、ZSTなどでキャリアを重ね、2006年12月にDEEP本戦にデビューを果たす。
現在、DEEP本戦では5連勝中で、今回のトーナメント出場のチャンスを得た。
身長170cm、試合体重70kg
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■怪我による欠場を経て、チャンスへの執着心は強くなった
――ライト級王座決定トーナメントのオファーを受けた時は率直にどう思いましたか?(※取材日は1月30日)
「選ばれた選手達もそうそうたるメンバーで、そういう選手と肩を並べて試合ができるということでドキドキ、ワクワクしています」
――昨年の菊野選手は絶好調の1年だったと思うんですが、1年前の今頃は自分がタイトル戦線に絡んでいるということは想像していました?
「はい。しっかりとイメージしていました。1年前はちょうど怪我で試合ができなかった時期で、復帰後は負けなしで勝ち続けるつもりでいましたから。こんなに早くタイトルマッチに絡めるとは思いませんでしたが、今年は自分の格闘技人生が変わる1年だと考えていましたね」
――菊野選手はDEEPで連勝し、一気にスターダムを駆け上がったイメージがありますが、実は怪我で長いブランクがあるんですよね。
「そうですね。膝の怪我があって、約1年間は治療とリハビリに専念しなければいけませんでした。今まで柔道、空手、総合格闘技と16年間、格闘技をやってきたんですが、1度も格闘技のことから頭が離れなかったし、諦めようと思ったことはありません。だから怪我をした時も、怪我をしたその瞬間から、ここから自分がチャンピオンになるためにはどうすればいいのかを考えました。
極真時代の先輩である木山仁先輩、そして高阪剛さんもそうですが、お2人とも怪我を乗り越えて格闘家として上に行っていると思うんです。僕はその方たちの背中を見て育って来ましたから、怪我をして諦めるのではなく、怪我をしてからどうしていくのか。そこが大事だと感じていました。
それに何事も壁を乗り越えた人間は強いと思うんですよ。だから僕もあの1年間を経験して、精神的にものすごく強くなったと思うし、今までとは覚悟が違います。今は自分の体に対して真摯に向き合えるようになりましたし、目の前の自分に与えられたチャンスへの執着心は強くなりました」
菊野克紀インタビュー内容
■怪我による欠場を経て、チャンスへの執着心は強くなった
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■極真空手の技術を100%出せるようになれば…
■我ながら三日月蹴りはやられたら嫌だと思う
■総合格闘技で活躍し「自分を鍛えていただいた極真に恩返ししたい」 |
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