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 ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)のエースとして長く君臨する桜井洋平。180cmの長身から繰り出すヒジ・ヒザ蹴りで圧倒的な強さを発揮し、各団体のチャンピオン&ランカーが集ったキックボクサー最強決定トーナメント『真王杯』では秒殺の山を築き60kg級最強の称号を手にした。しかし、初のK-1ルール挑戦となった全日本キックの『Krush!』では山本元気に4度ものダウンを奪われて敗れ、K-1出場をアピール出来ず。エースは今、何を思う?

桜井洋平(さくらい・ようへい)
1977年3月14日、茨城県石岡市出身
身長180cm、体重60kg
1977年7月21日、NJKFでプロデビュー
バンタム級ながら180cmという長身で注目を浴び、
デビューから無敗の9戦目でNJKF同級王座を獲得
2001年1月26日、11戦目のデッカロン・リースマリー(タイ)戦でプロ初黒星
2002年、四団体が集まったNKBの統一ランキング決定トーナメントに出場、
9月8日の決勝戦でTURBOを破ってNKB初代フェザー級王者となる
同王座は初防衛成功後に返上
2004年11月23日、NKBライト級王座を獲得して三階級制覇
NJKFがNKB脱退後はNJKFライト級王座に認定される
2006年には真王杯60kg級トーナメントを全試合秒殺で制覇
2008年5月11日、カリム・エル・オスロウティをKOで破り、
WFCAムエタイ世界ライト級王者となる
2008年11月8日、全日本キックのリングでK-1ルールに初挑戦するも
全日本の山本元気に3RKO負けを喫した
戦績:27勝(12KO)7敗4分
NJKF/Bombo Freely所属

■ヒジの練習はもう全くやっていません

ーーまず去年の山本元気戦についてなんですが……。

「その話ですか(苦笑)。あまり振り返りたくないんですけれどね。でもまあ、あれはあれでいい勉強だったと思っています。あの試合のことをマイナスに考えることはないですね。K-1ルールもアウェイ的なことも初めてでしたし、全部が全部勉強だと思って次に繋げることだけを考えています。あの試合に負けたことでマイナスは一切ないと思っています」

ーー鼻骨の負傷は大丈夫ですか?

「あ、かすり傷です(笑)。もう全然大丈夫ですよ」

ーー初めてK-1ルールを経験してみてどんな感想を持っていますか?

「正直、難しいですけれど、僕が3回戦の頃はヒジなしだったんですよ。5回戦に上がった時からヒジありになって、その頃はその頃で難しさもあったし。難しいから楽しいんですよね」

ーー試合後は「今後はK-1ルールでやっていきたい」と言われていましたが、その気持ちは今も変わりませんか?

「はい。変わりません。K-1ルールでやりたいです」

ーーでは、練習もK-1ルールに特化してやっているんですか?

「そうですね。ヒジの練習はもう全くやってないですし、距離も全てK-1ルールを意識して、K-1だったらこの攻撃が必要じゃないかなとか今までやってなかった攻撃の練習をしています。全部そっち方面へ向けて練習をやっています」

ーー完全にK-1の60kgに出るというのを…。

「想定してやっています」

ーー変な話ですが、それはなぜでしょう?

「なぜ? う〜ん……舞台ですよね。これが例えば、僕が20代前半とかだったら打倒ムエタイというのももちろんありますし、ヒジをもっと自分のものにして、その上で自分がもっといい時にデカイ舞台でヒジありで出来るという風に考えると思うんですが、もう現役生活の中で残りの年数を考えた方が早いじゃないですか。

 そうすると今ある現状のデカイ舞台と言ったらK-1ですし、あの規模でヒジ・ヒザありのルールで出来る舞台って、多分、自分が引退するまでには出来ないと思うんですよね。あの舞台は本当に選手冥利に尽きると言うか、選手は誰だってやっていればデカイ舞台に出たいと思うはずなんですよ。その気持ちが自分は他の選手よりもっと強いというだけです」

ーーその気持ちが強いというのは、有名になりたいということですか?

「もちろん有名になりたいというのもあるし、多くの人に自分の試合を見てもらいたいというのもあります。やっぱり何か、キックボクシングってメジャーになりきれていないじゃないですか。

 ある意味、選手としてやってるからには命を捧げていますから。他のスポーツ選手とやってることは変わらないと思って練習もしていますし、そこでマイナー・メジャーの区別がここまであって。

 それが自分の中で悔しいし、もったいないとも思うし。キックボクシングというスポーツに携わって、ここまで命を捧げてやってるんですから、もっと有名になってもいいだろうと思います。基本、目立ちたがり屋なものですから(笑)。

 やっぱり多くの人に見てもらいたいですよ。花道を歩くのって凄く気持ちいいんですよね。その花道を歩く前は不安がもの凄くあるんですけれど、花道の扉が開いた瞬間に凄く気持ちよくなるんです。歩いている時は自分が主役じゃないですか。自分一人をお客さんが見ているわけだから。そういうのが気持ちいいですよね。

 試合をやっていても、3回戦でもランカーでもチャンピオンクラスでも、リングに上がってやっている時の主役は、その二人しかいないんですよ。そして勝てば、勝者の一人だけが主役の座を勝ち取るんです。その舞台がデカければデカイほど満足感はありますよね」


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桜井洋平インタビュー内容
■ヒジの練習はもう全くやっていません
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■K-1とキックは全く別物、馴染んでいる佐藤嘉洋は凄い

■上松選手より僕を最初に使った方が面白くなる

      
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