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 3月29日(日)東京・ディファ有明で開催されるKGS『R.I.S.E.53』のメインイベントにて、TURBO(FUTURE_TRIBE ver.O.J)と約1年半ぶりに日本での試合を行う中村敏射(中村元気から改名)。21歳という若さでタイに主戦場を置き、ムエタイと同化してラジャダムナン&ルンピニーのメジャースタジアムやテレビマッチなどに出場している。いわば“キック界の松坂”か“ムエタイの遼くん”である。久しぶりの日本で、どんな試合を見せてくれるのか?
中村敏射の本場タイ仕込みのミット打ち動画は必見!

中村敏射(なかむら・ゆきや)
1988年1月2日、東京都出身
身長171cm、体重60kg前後
2004年2月、高校時代16歳の時にR.I.S.E.でデビュー
全日本キックボクシング連盟ではフェザー級2位にランクイン
単身タイへ渡りラジャダムナン&ルンピニーのメジャースタジアムや
テレビマッチなどに出場してタイを主戦場に闘う日本人
2008年11月25日、ルンピニースタジアムでクリス・ソーワラピンを破り、
WPMFスーパーフェザー級王者となる
前WPMF世界スーパーフェザー級王者
クロスポイント吉祥寺所属属

■しっかりとダメージを与えて勝つところを見せたい

ーー久しぶりのR.I.S.E.ルール、しかも対戦相手がムエタイスタイルとはかけ離れているTURBO選手ということですが、戸惑いはありませんか?

「大丈夫だと思います。同じようにパンチ、蹴りをやる競技じゃないですか」

ーーよくヒジなしルールは距離感も違うし、全く違う競技だと言われるじゃないですか。

「どうなんでしょう? やってみないと分からないです」

ーーそもそも、なぜ今回R.I.S.E.で試合をすることにしたんですか?

「試合が決まるよりも先に、3月1日のタイでの試合が終わったら一度日本へ帰ることが決まっていたんです。帰ることを会長に伝えたら、何日か後に“じゃあ、日本で試合やる?”と聞かれたのでやりますと答えました。だから、元々日本で試合をやるために帰ってきたわけではないんです」

ーー試合をやるにしてもM-1とかムエタイルールに近い方が良かったんじゃないですか?

「どっちがいいとかはないですね。ちょうどいいタイミングでお話をもらったので、じゃあやってみるか、という感じでした」

ーーでも、元々R.I.S.E.でデビューして、4勝(3KO)無敗の戦績なんですよね。

「はい。だから多分、大丈夫です(笑)」

ーーリングネームを中村元気から本名の中村敏射(なかむら・ゆきや)に変更した理由は?

「香港とかオーストラリアなどの海外でも試合をするようになったんですが、そのポスターやプログラムに載る名前がパスポートの本名になるんです。向こうはいちいち事前にリングネームを確かめたりしないんですね。タイではタイのリングネームがあって3つ名前がある状態になっていたんです。

 香港で試合をやった時は、契約書の本名のところに中村元気って書いてあったりして、ファイトマネーをもらう時もややこしくなったりしていたんです。向こうも向こうでどうしたらいいか分からないか、ポスターに“中村”としか書かなかったりして。

 それって宣伝にならないし、もったいないじゃないですか。それだったら、タイはしょうがないにしても日本でやる時も本名でやった方がいいかなと思ったんです。どの名前で試合をやりたいとかではなく、名前を統一してやらないとよく分からなくなってしまうからですね」

ーーどうせならタイのリングネーム、ナカムラ・オーピリヤピンヨーで日本でもやって欲しかったですよ。

「いやぁ、いいです(笑)」

ーーTURBO選手の最近の試合はご覧になりましたか?

「どれくらい前の試合か分かりませんが、1試合だけビデオで見ました。この1年間、タイ人以外の外国人との試合が多かったので、多分大丈夫だと思います。試合をした中には変なヤツもいましたからね。これはムエタイじゃないっていう試合をする選手とか。そういう意味ではビックリすることはないと思います」

ーーでは、昔見た印象しかない?

「その時はお客さん気分で見ていたので、特に印象は残っていません。どこが弱点とか考えたこともなかったですね」

ーーいつも見ないんですか?

「見ないですね。いつも相手の研究はしていないので、見ても僕の場合はプラスにならないと思います。タイではそれが当たり前ですからね。2連戦やるのなら1戦目を参考にして研究しますけれど、1回目ですから。自分はしっかり身体を作ってとか、そういうことだけです」

ーー2007年9月のM-1以来の日本での試合になりますが、自分のどういうところを見てもらいたいと思っていますか?

「僕が勝つところです。負けてすいません、なんてところは見せたくないです。負けるためにやってるわけではないので。実力で勝ちたいと思います。しっかりとダメージを与えて勝ちたいですね」

ーームエタイに同化しすぎて、ヒジを試合中に使ってしまう不安はありませんか?

「普段からそんなにヒジを使っているわけではないので、大丈夫だと思います。練習ではやりますが、試合では相手のヒジもあったりするし、見ながらやっているので大丈夫でしょう」


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中村敏射インタビュー内容
■しっかりとダメージを与えて勝つところを見せたい
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日本人と同じようにやろうとは思っていません
■K-1にもチャンスがあれば出たい…その真意は?

      
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