9月21日(月・祝)東京・新宿FACEで開催されるZST事務局「ZST.21」で初代ZSTバンタム級王者の藤原敬典と対戦する稲津。ZSTのエース候補として期待されながらも、昨年の8月以来、負傷の影響で長期欠場。約1年ぶりの試合となる今回は心機一転、長年在籍したU-FILE
CAMPからフリーに転向し、新たな気持ちでリングに上がる。
PROFILE 稲津 航(いなつ・わたる) 1984年4月8日生まれ、埼玉県出身 レスリングをバックボーンに持ち、U-FILE
CAMPに入門 ZST.2からジェネシスバウトに出場し、2005年ジェネシスフェザー級トーナメント準優勝 2006年からはZST本戦に抜擢され、レミギウス・モリカビュチス、今泉堅太郎、 大石真丈、所英男といったビッグネームとも対戦する。 2008年8月24日、DEEPとの対抗戦では吉田道場の和田竜光をアンクルホールドで秒殺 通算戦績:3勝3敗1分 所属フリー |
■U-FILEという環境への甘えを捨ててフリーになりました ーー今回はU-FILEを卒業して、フリーとしての参戦となりました。フリー転向を決めた理由から教えてもらえますか? 「僕は7年間U-FILEに所属させてもらっていたのですが、その環境に慣れすぎてしまったんじゃないのかなという気持ちがありました。一つの場所で練習を続けていると、どうしてもそこに甘えてしまう部分があると思うんです。僕はまだ20代ですが、思いっきり格闘技が出来る時間は長くないと思っているんで、フリーという形でよりレベルの高い練習をしたいなと思いました」 ーー自分の実力で勝負していきたいという気持ちもありました? 「そうですね。U-FILEには田村(潔司)さんという偉大な方がいるので、他のジムの選手に比べると色々な意味で恵まれていると思うんですね。そこに頼るのではなく“稲津航”という一人の選手としてどこまでいけるのか。そういう気持ちもありました」 ーー今は主にどこで練習されているんですか? 「リバーサルジムで勝村周一朗選手たちと練習したり、最近なんですが八隅孝平選手のロータス パラエストラ世田谷さんで夜に一般の会員さんに交じって練習させてもらっています」 ーー練習環境の面で大変だと思うことはないですか? 「それはフリーなんでしょうがないことだと思います。ただ今の状況でも充実した練習をしているので、試合までにはしっかりと自分を作ることが出来ると思っています。U-FILEの頃のように好きな時間にたくさん練習できるわけではないですが、時間が短い分、集中して練習するようになったり、今までだったら肌を合わせないような強い選手たちとも練習できるので、すごく楽しく毎日を過ごしています」 ーー試合自体は1年ぶりとなりますがそこに不安はないですか? 「ちょっと故障があって試合間隔が空いてしまったんですが、そこまでブランクがあるとは思っていません」
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