9月21日（月・祝）東京・新宿FACEで開催されるZST事務局「ZST.21」で第2代ZSTウェルター級王者の渋谷修身に挑戦する吉田。SWAT！ウェルター級のエースとして活躍する吉田もU-FILEにおいては中村大介らとほぼ同期入門の古株だ。吉田は渋谷との大一番に向けて静かに闘志を燃やしている。

■大先輩の渋谷選手と戦えて光栄。でも勝算はある

ーー渋谷戦のオファーを受けた時はどんな心境でした？

「光栄だなと思う一方、SWAT！のウェルター級でずっと結果を残してきたんで、いつかは渋谷選手とも戦うことになるんだろうなという予感がありました。ただ渋谷選手はZSTだけじゃなくマット界全体を考えても僕より大先輩ですし、まだ僕が格闘技を始める前、ファンだった頃から活躍されている選手なので、そういう意味では光栄の一言に尽きます」

ーーいつ頃から渋谷選手を始めとするZSTのトップファイターと戦えるレベルになったと感じていました？

「2年前にSWAT！のトーナメントで優勝して、そこからは漠然とあのレベルの選手たちと戦わないといけないのかなと思っていました」

ーー対戦相手として渋谷選手にはどんな印象を持っていますか？

「ウェルター級（75kg以下）での試合だということを考えれば僕にも勝算はあると思います。戦い方次第では勝てるチャンスもある。最終的には実際に組んだ時の感覚だと思うんですけど、リング上で渋谷選手と組んだ時に『これは勝てる』と思えるように、試合まで練習を積んでいきたいと思います。僕もSWAT！でキャリアを積んで、ZSTルールでの試合の組み立て方を勉強したので、それを試合でぶつけます」

ーーもともと吉田選手はどういう経緯でU-FILE CAMPに入門されたのですか？

「中学時代に家でWOWOWが見られるようになって、リングスを見て格闘技に興味を持ちました。ちょうどその頃、田村潔司さんがリングスに移籍した時期で、田村さんのファンになったんですね。その田村さんがジムを開くということになった時に『これは入らなければいけない！』と思ってすぐに入門しました」

ーーそれまで格闘技経験はあったんですか？

「高校では少林寺拳法部に入っていました。基本的に型を練習するような部だったので、実戦的な練習はしなかったのですが、いわゆる体育会系のノリだったので体力には自信がありましたね」