9月23日(水・祝)東京・後楽園ホールで開催されるニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)『WBCムエタイルール日本統一王座決定戦』スーパーフェザー級決勝戦で、NJKF同級チャンピオンの赤十字竜(キング)と対戦する末広。大道塾所属ながらRISEやキックに挑戦していく彼は今、ベルトに飢えているという。
PROFILE
末広智明(すえひろ・ともあき)
1980年12月24日、東京都出身
身長167cm、体重60kg
2004年5月16日、北斗旗全日本体力別軽量級準優勝
2007年5月27日、同大会優勝
空道だけに収まらずRISEにも参戦し、軽量級のエース候補と呼ばれる
2007年6月17日、R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT'07準優勝
通算戦績:11勝(7KO)9敗
大道塾吉祥寺支部所属
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■ウチの道場は普通のキックボクシングジムよりも首相撲をやっている
ーー今年は大道塾の『第三回世界空道選手権大会』開催の年ですが、2007年の軽量級チャンピオンでもある末広選手はなぜ出場を目指さなかったんですか?
「吉祥寺支部からは軽中量級で田中俊輔が出場するので、彼に任せました。自分も出たかったんですが、いろいろなことで時期が合いませんでしたね」
ーーその代わり、「WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント」に出場していますね。7月26日の準決勝では真王杯準優勝の実績を持つ中須賀芳徳(OGUNI/NJKFスーパーフェザー級1位)選手と対戦しました。
「3分5Rが初めてだったんですよね。今まではRISEの3分3Rでやっていて、1月18日の『ムエローク』も3分5Rだったんですが、すぐに終わってしまったので(ノンオー・シットオーと対戦、1R58秒TKO負け)。もし5Rフルにやったらスタミナが持つかな、というのが心配でした。でも、けっこうきついながらでも自分の最大限のことは出来た気がします」
ーーキックの実績では上の中須賀選手に対して“イケる”という自信はあったんですか?
「別に行けないということは考えていなくて、一緒に練習している人たちもみんな強いし、今までやってきた相手も弱くないですからね。相手が真王杯準優勝と言っても、一緒にスパーをやっている人たちも凄い実績を持っている人たちなので、そんなに怖さはなかったです」
ーー凄く組みを多用していましたよね。組んでコカしたりとか。
「ああ、RISEでは出来ないことをやりました(笑)。やりたくてもルールで出来ないじゃないですか。1回やったことがあるんですが、レッドカードを喰らったことがあったので。そこら辺でもどかしいところがあったんですが、キックのリングなら怒られないし、レフェリーに止められないというのが新鮮でした」
ーーある意味、自分のやりたかった闘い方が出来た、と?
「そうですね。多少、持ち味が組みっていう部分もあるので。組み無しですぐにブレイクされると持ち味が消えてしまったりすることもありますから、それが出来たのはよかったと思います」
ーー組みありでは何戦くらいやっているんですか?
「シュートボクシングの及川知弘戦と1月のノンオー戦くらいですね。あとはほとんどRISEでやっているので。あそこまで組んだのは初めてだと思います」
ーー実戦で試してみたかった、というのがあったんですか?
「別にそういう気持ちはありませんでした。後半はちょっと疲れてきたのもあったので、自然に練習していたことが出たというのがありました。だから狙っていたというわけではなく、自然に途中から出たって感じですね」
ーーしかし、ずっと組みありでやっていた選手に組みで圧倒したのは自信になったんじゃないですか?
「いやぁ(笑)。でも、ウチの道場は普通のキックボクシングジムよりも首相撲をやっているので、特にそういう気持ちにはなりませんでした」
ーーRISEとのもう一つの違いとして、ヒジありはどうですか?
「何を言っているんですか……
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