8月8日(土)東京・ディファ有明で行われたパンクラス「PANCRASE 2009 CHANGING
TOUR」で富山浩宇にTKO勝利し、今年のネオブラッドトーナメントライト級優勝を果たしたISAO。アグレッシブな選手が多い坂口道場に所属し、他の選手同様の攻撃的なスタイルでトーナメントを優勝。坂口道場が誇る21歳のホープはこの選手だ!
PROFILE
ISAO(いさお) 1988年10月28日、宮城県出身 身長173cm、体重75kg 柔道10年のキャリアを持ち、坂口道場で総合格闘技を始める
パンクラス第15回ネオブラッドトーナメントライト級に出場 準決勝で中村晃司、決勝で富山浩宇に勝利して優勝を果たす 坂口道場一族 所属 |
■ネオブラッドは優勝しなきゃいけないものだと思っていた ーーネオブラッドトーナメントでは準決勝、決勝と2試合連続のTKO勝利でした。 「2試合ともすっきり勝つことが出来て良かったと思います。勝つ前提で練習は積んできましたが、一本・KOで勝つことが出来たらいいなと思って戦っていました」 ーー特に印象に残っている試合はありましたか? 「どちらもよく覚えてますね。準決勝では最後のスタンドのパンチ、決勝では相手をぐらつかせたパンチからの蹴り。そこはすごくいい動きが出来たと思っています」 ーーISAO選手は柔道がバックボーンですが、試合では打撃からの展開で勝つことが多いですよね。 「理想は何でも出来て、立ってよし・寝てよしの選手になることなんですけど、お客さんに一番魅せられるものは打撃じゃないですか。だから打撃で攻めて、そこから投げて勝つという戦い方が良いのかなと思ってます」 ーーネオブラッドトーナメントに出るにあたって、周りから何か声をかけられました? 「『絶対に優勝しろよ』とプレッシャーをかけられてました(苦笑)。でもそうやって声をかけてもらって、応援していただいるわけなので、その期待に応えるような結果を出したいと思っていました。本当にみんなの応援があったからこそ優勝できたと思います」 ーートーナメントで優勝して心境の変化はありましたか? 「このチャンスは絶対にモノにしなきゃいけないと思いましたし、大きいことを言ってしまうかもしれませんが、ここはあくまで通過点。先につなげるためにも、ネオブラッドは優勝しなきゃいけないものだと思ってました」
ーーパンクラスのプロフィールにも掲載されていますが、ISAO選手は10年間の柔道のキャリアがあるんですよね。 「うちの父親が柔道をやっていて、気づいたら柔道を始めてました」 ーーISAO選手は今年21歳なので、人生のほぼ半分は柔道に費やしていますよね。 「物心がついた時には道衣を着てましたし、町道場で柔道を始めてからは常に柔道と一緒の人生だったと思います」 ーー青春の全ては柔道一色ですか? 「はい。中学からは学校の柔道部に入って、高校には柔道の強豪校に進学しました。だから学生時代のことを振り返っても、柔道の思い出しか残ってません(笑)」 ーー柔道出身からは学生時代の練習はむちゃくちゃ辛いという話を聞くのですが、ISAO選手も当時は厳しい練習をしていたんですか? 「そうですね。当時は辞めたいと思うことが何度もありましたけど、あの厳しい練習があるからこそ、今の自分があると思うし、やって良かったなと思います」 ーーそこからどういった流れで総合格闘技を始めることになったんですか? 「やっぱりそれだけ柔道をやり込んでいたんで柔道に対してちょっと燃え尽きちゃった部分があったんですね。また僕が体を壊してしまって、柔道で大学に進めない状況だったんですよ。それでもともと格闘技やプロレスに興味があったんで、軽い気持ちで総合格闘技をやってみようかなと思って上京しました」 |