8月8日(土)東京・ディファ有明で行われたパンクラス「PANCRASE 2009 CHANGING TOUR」で齊藤曜に判定勝利し、今年のネオブラッドトーナメントフェザー級優勝を果たした内山。名門GRABAKAから久しぶりに生まれたネオブラ王者は何と今年36歳! そんなオールドルーキー内山はどんな選手なのか?
PROFILE
内山重行(うちやま・しげゆき) 1973年2月2日、埼玉県春日部市出身 身長168cm、体重70kg 格闘技歴はレスリング10年、総合格闘技5年
2006・2007年にネオブラッドトーナメントに出場するも予選敗退 しかし今年3度目の挑戦で富田浩司、齊藤曜を下して優勝を果たす GRABAKAジム所属 |
■ネオブラの2試合はモヤモヤの残る試合でした ーーネオブラッドトーナメントでの試合を振り返って、どんな感想を持っていますか? 「自分の中では練習している力の半分しか出せなかったと思います。練習通りの動きを出すのは難しいなと反省しました。モヤモヤの残る2試合でしたね」 ーー優勝という結果についてはいかがですか? 「僕は一本を取ることにこだわっていて、判定勝ちはあんまり好きじゃないんですよ。試合になると緊張からなのかスタミナが切れてしまうので、早く試合を終わらせたいんです(笑)」 ーーでは決勝戦でフルラウンド戦った時は正直危なかったですか? 「技術的に危ないと思うことはなかったですけど、スタミナ面は少し不安でしたね」 ーー内山選手のバックボーンはレスリングになるんですよね。 「はい。中学・高校・大学と10年間レスリングをやっていました。もともと柔道をやりたくて、中学で柔道部に入ったんですが、夏は柔道、冬がレスリングという部だったんです。そこで柔道よりもレスリングの方がいい成績を残せて、レスリングの方が面白くなってきて、本格的にレスリングをやるようになりました」 ーー格闘技やプロレスには興味があったんですか? 「少し好きでしたけど、ただ単純に面白そうだなと思って柔道部に入りました。高校も大学もレスリング漬けで、気がついたらレスリング一色の生活を送ってましたね」 ーーレスリングではどんな実績があるんですか? 「大学時代なんですがグレコローマンの学生選手権52kgと57kgで2位になったことがあります」 ーー内山選手と同時期に活躍していた選手で、今プロになっている選手はいるんですか? 「中尾“KISS”芳弘、藤井克久は同学年になります。藤井とはつながりがあって、僕は大学を卒業して普通に働いていたのですが、藤井は当時からプロとして活動していたんですね。それで僕は一ファンとして藤井のことを応援していました。そのうちに総合格闘技自体がどんどん盛り上がってきて、自分もやってみたいなと思ってGRABAKAに一般会員として入門しました」 ーーではレスリングと総合格闘技の間にブランクがあるんですね。 「はい。レスリングをやっている時は格闘技を辞めたくてしょうがなかったんですけど(笑)、ずっと自分が携わってきたものですし、少し間が空くと不思議とまたやりたくなってきましたね」 |